根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

費用面から考える根管治療の保険診療と自由診療の違いについて

今回は「費用面から考える根管治療の保険診療と自由診療の違い」について、5つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
ラバーダムの使用について
 
■ポイント2
マイクロスコープ(顕微鏡)の使用について
 
■ポイント3
CT撮影について
 
■ポイント4
器具の使用頻度について
 
■ポイント5
器具薬液の種類について
 

以上の5つのポイントについて解説します。

ポイント1 ラバーダムの使用について

ではまず、「ラバーダムの使用」について解説していきます。
ラバーダムをご存知でしょうか?
ラバーダムとは歯に引っ掛けるゴムのマスクのことです。


このラバーダムを使用することで、唾液からの感染を防いだり、器具の落下を防いだり、消毒時に使うお薬の漏れを防ぐことができる、優れものです。
しかし、この「ラバーダム」は保険診療の費用には含まれていません。
ですので、保険診療では使用していないところも非常に多く見受けられます。
ですが、このラバーダムを使用しないまま治療を行うと、前述したとおり、唾液が根管の中に入り、せっかく治療をしても再発してしまうリスクがグーンと上がります。
ですので、ラバーダムを使用しているか使用していないかは、治療に置いてとても大切なのです。

 

ポイント2 マイクロスコープ(顕微鏡)の使用について


マイクロスコープとは顕微鏡のことであり、20倍にまで歯を拡大してみることができるので、複雑な根管の治療が可能になったり、細い根管などを見つけ治療ができるなど、再発のリスクを下げることができる優れものです。
 
マイクロスコープを導入するにも費用が必要なため、そもそも医院に無いところがあったり、あったとしても自由診療でのみ使用しているというところが多いのではと思います。
しかし、最近は部位や治療内容に限定条件がありますが、一部保険診療でもマイクロスコープの費用の算定が追加されたので、今後は使用されることが増えるかもしれません。
ただし、マイクロスコープを使用すると、保険の診療であっても、通常の根管治療の費用よりプラスアルファーの費用が必要になります。

 

ポイント3 CT撮影について

よく使用されるのが大きいレントゲンのパノラマと、


部分的なレントゲンのデンタルです。


こちらも治療をしていく上で重要なレントゲンですが、上のレントゲンは2次元のものなので、根っこがどのように曲がっているか、どこで神経の通り道が塞がってしまっているかなどという細かいことは分かりません。
 
これをよりわかりやすく見ることができるものがCTです。


CTは3D的にあらゆる角度から見ることができるので、根管がどのように曲がっているか、どの部分から神経の通り道が塞がっているかなどを具体的に見つけることができます。
根管の中は非常に複雑なものです。
ですので、CTを使用してきちんと確認しながらの治療が大事ということです。
ただし、このCTを導入していない医院もありますので、自由診療のある、根管治療に根差した医院での治療を受けていただくことが大切です。

 

ポイント4 器具の使用頻度について

根管治療には様々な器具を使用しますが、中でも多く使用されるのが、このファイルと呼ばれる道具です。


このファイルと呼ばれる器具は、使用した後滅菌をして、それができればまた別の人で使用するといった、いわゆる使い回しでの診療が多いです。
もちろん滅菌はしていますが、保険診療では「この患者様の専門の道具」として使用することは非常に少ないです。
この使い回しをしていることで、器具が徐々に劣化し、折れやすい状態になります。
これが根っこの中で折れてしまっては大変なことは、想像できますよね。
また、衛生面的にもきちんと患者様ごとに使用し、使い終われば捨てるといった方法が最も清潔です。
当医院での自由診療の場合は、患者様それぞれに器具をご用意しておりますので、折れるリスクも下げられますし、清潔に診療をすることを心がけております。
この体制をとっているかについても、かなりコストがかかりますので、実際にこのような体制をとっているところは少ないかもしれません。

 

ポイント5 器具薬液の種類について

保険診療というものは、限られた道具でしか診療をすることができません。
ですので、治療が行き届かなかったり、治療がやりきれずに再発するリスクがかなり高いです。
それに比べて、自由診療では自由に器具や薬液を選び使用することができます。
根管治療では先ほども出てきた、「ファイル」を使用して根っこの中を掃除していきます。


ですが、レントゲン写真のように根っこの先がクイーンとまがった根っこの場合は、治療が難しくファイルがきちんと根っこの先まで入らないことがあります。


そこで活躍するのがこの「ニッケルチタンファイル」と言われる道具です。
ニッケルチタンファイルは根管の先まで曲がってくれるので、従来よりも曲がった根っこの治療が可能になってきました。
しかし、このニッケルチタンファイルなど、あらゆる道具を使用して治療を進めようとすると、それだけ費用も必要になってきますので、保険診療では使用しないことが多いです。
つまり、限られた物だけでの治療には限界があるということです。
 
以上が、費用面から見る、根管治療の保険診療と自由診療の違いでした。

 

まとめ

・ラバーダムを使用しないと細菌感染を再度引き起こしてしまう
・顕微鏡を使用することで、より細い根管も見つけることができる
・CTを使用することで、治療の具体的な計画をたてやすくする
・保険診療では、器具の使い回しがほとんど
・自由診療では道具を自由に選択でき、再発リスクを下げられる

 

歯が揺れている・痛みがある 50代/男性

歯が揺れている・痛みがある 50代/男性

 

治療前 治療後

 

項目 詳細
年齢・性別

50代・男性

年齢・性別 50代・男性
ご相談内容症状

歯が揺れている気がする。噛むと痛みがあり、抜歯しないといけないと言われたが、残せないか相談したい。

ご相談内容症状 歯が揺れている気がする。噛むと痛みがあり、抜歯しないといけないと言われたが、残せないか相談したい。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、また歯の頭の方からも骨が破壊されて根の先の病変と繋がり、大きな透過像(黒い影)が確認でき、エンドペリオ病変が疑われます。
 
エンドペリオ病変とは、根尖性歯周炎(歯の根っこの病気)と歯を支えている骨が破壊されていく歯周病(歯槽膿漏)が起きてしまい、2つの病気が繋がってしまうことです。
 
歯茎の検査で、急に根尖(歯の根の先)にまで深いポケットが出現すると可能性として考えられるのは…
・根の破折
・歯周病の急性症状による歯周ポケットの出現
・エンドペリオ病変
などが考えられます。
 
歯周病の急性症状の場合は歯周病治療をしっかり行うことで改善をはかることができますが、エンドペリオ病変の場合はエンドファーストと言い、歯の根の治療が優先とされます。
 
今回のケースでは、確かに大きな病変(黒い影)があり、抜歯と診断されてもおかしくない状態でしたが、まずリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチします。
その後、改善傾向に無ければ、意図的再植を行う可能性があります。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、また歯の頭の方からも骨が破壊されて根の先の病変と繋がり、大きな透過像(黒い影)が確認でき、エンドペリオ病変が疑われます。
 
エンドペリオ病変とは、根尖性歯周炎(歯の根っこの病気)と歯を支えている骨が破壊されていく歯周病(歯槽膿漏)が起きてしまい、2つの病気が繋がってしまうことです。
 
歯茎の検査で、急に根尖(歯の根の先)にまで深いポケットが出現すると可能性として考えられるのは…
・根の破折
・歯周病の急性症状による歯周ポケットの出現
・エンドペリオ病変
などが考えられます。
 
歯周病の急性症状の場合は歯周病治療をしっかり行うことで改善をはかることができますが、エンドペリオ病変の場合はエンドファーストと言い、歯の根の治療が優先とされます。
 
今回のケースでは、確かに大きな病変(黒い影)があり、抜歯と診断されてもおかしくない状態でしたが、まずリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチします。
その後、改善傾向に無ければ、意図的再植を行う可能性があります。
治療期間

約4か月

治療期間 約4か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

363,000円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
363,000円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

根管充填(最終のお薬の充填)を行ってから、仮歯で経過観察した結果、根っこの先から繋がってしまった大きな黒い影が無くなり、骨が再生してきているのが確認できました。
当初は意図的再植が必要になる可能性もありましたが、改善傾向にありましたので、被せ物を装着し、治療終了となりました。
 
現在は、歯の揺れや痛みなどの症状も無くなり、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
根管充填(最終のお薬の充填)を行ってから、仮歯で経過観察した結果、根っこの先から繋がってしまった大きな黒い影が無くなり、骨が再生してきているのが確認できました。
当初は意図的再植が必要になる可能性もありましたが、改善傾向にありましたので、被せ物を装着し、治療終了となりました。
 
現在は、歯の揺れや痛みなどの症状も無くなり、順調に過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

再治療が必要と言われたが、もう繰り返したくない 60代/女性

再治療が必要と言われたが、もう繰り返したくない 60代/女性

 

 

項目 詳細
年齢・性別

60代・女性

年齢・性別 60代・女性
ご相談内容症状

長期間に渡って、疲れが溜まった時などに違和感を感じたりしていたが、大きく痛みはない。
過去にも何度も治療を繰り返しており、これ以上治療を繰り返したくない。

ご相談内容症状 長期間に渡って、疲れが溜まった時などに違和感を感じたりしていたが、大きく痛みはない。
過去にも何度も治療を繰り返しており、これ以上治療を繰り返したくない。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっていました。
マイクロスコープやラバーダム防湿、有効な薬剤、患者様毎に使い捨てにする器具などを用いて、精密根管治療・リトリートメント(再根管治療)を行い改善傾向に行くか確認していきます。
また、CT画像から近心根(画像でいうと2本見えている根っこの左側)に穴が空いてしまっている可能性が考えられますので、パーフォレーションリペアが必要になる可能性があります。
 
治療後、経過観察を行い、改善傾向になければ外科的歯内療法(外科的な根管治療)を行う可能性もあります。
 
実際に治療を行っていくと、やはり近心根(画像でいうと2本見えている根っこの左側)にストリップスパーフォレーションというトラブルがありました。
 
ストリップスパーフォレーションとは、根管治療を行う過程で、過剰な根管拡大をした結果、根管壁(歯の厚み)が薄くなって穴が空いてしまうことで、曲がっている根管に起きやすいトラブルです。歯茎よりも下に位置した部分に穴が空いてしまった場合は「抜歯」と診断されることもしばしばです。
 
バイオセラミックを用いたパーフォレーションリペア(穴が空いてしまった部分の修復)などで歯を残せる可能性が高くなっていますが、大き過ぎる穴の修復は不可能な場合や修復できたとしても、その後すぐに悪くなってしまう可能性が高い場合には残念ながら「抜歯」という診断となります。
 
今回のケースでは、パーフォレーションリペアにて修復出来る可能性があったので、バイオセラミックで空いてしまった穴を塞ぎ、精密根管治療・リトリートメントを行いました。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっていました。
マイクロスコープやラバーダム防湿、有効な薬剤、患者様毎に使い捨てにする器具などを用いて、精密根管治療・リトリートメント(再根管治療)を行い改善傾向に行くか確認していきます。
また、CT画像から近心根(画像でいうと2本見えている根っこの左側)に穴が空いてしまっている可能性が考えられますので、パーフォレーションリペアが必要になる可能性があります。
 
治療後、経過観察を行い、改善傾向になければ外科的歯内療法(外科的な根管治療)を行う可能性もあります。
 
実際に治療を行っていくと、やはり近心根(画像でいうと2本見えている根っこの左側)にストリップスパーフォレーションというトラブルがありました。
 
ストリップスパーフォレーションとは、根管治療を行う過程で、過剰な根管拡大をした結果、根管壁(歯の厚み)が薄くなって穴が空いてしまうことで、曲がっている根管に起きやすいトラブルです。歯茎よりも下に位置した部分に穴が空いてしまった場合は「抜歯」と診断されることもしばしばです。
 
バイオセラミックを用いたパーフォレーションリペア(穴が空いてしまった部分の修復)などで歯を残せる可能性が高くなっていますが、大き過ぎる穴の修復は不可能な場合や修復できたとしても、その後すぐに悪くなってしまう可能性が高い場合には残念ながら「抜歯」という診断となります。
 
今回のケースでは、パーフォレーションリペアにて修復出来る可能性があったので、バイオセラミックで空いてしまった穴を塞ぎ、精密根管治療・リトリートメントを行いました。
治療期間

約3か月

治療期間 約3か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

418,000円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
パーフォレーションリペア…55,000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
418,000円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
パーフォレーションリペア…55,000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

根管治療の直後から数日は鈍い痛みがあったとお聞きしましたが、1週間程で症状は改善されました。
歯の根の先にあった黒い影は骨が再生して、ほぼ消失しました。
特に穴が空いてしまってた部分に関しては、引き続き経過観察が必要ですが、食事も問題なく出来て、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
根管治療の直後から数日は鈍い痛みがあったとお聞きしましたが、1週間程で症状は改善されました。
歯の根の先にあった黒い影は骨が再生して、ほぼ消失しました。
特に穴が空いてしまってた部分に関しては、引き続き経過観察が必要ですが、食事も問題なく出来て、順調に過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

歯の神経を取ると起こり得ること

今回は「歯の神経を取ると起こり得ること」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯の神経を取ると起こること
 
■ポイント2
歯の神経を取らないために大切なこと
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯の神経を取ると起こること


抜髄で歯の神経をとった後、「その歯はどうなるのか」について説明したいと思います。
抜髄した歯は、元々の自分の歯と比較して割れやすくなります。
特に力のかかる奥歯は、割れてしまうと抜歯になるリスクが高くなるので、
歯が割れるリスクを下げるためにも、図のような被せ物にします。
 
被せ物をせずに放置したり、樹脂や小さな金属で詰める治療を行なった場合は、
被せ物をした場合よりも6倍も歯が割れるリスクが上がります。
つまり、抜歯になるリスクが何倍も膨れ上がるのです。
 
ですので、抜髄治療で痛みが消えた!としても、そこで治療を中断してはいけません!
途中で治療をやめてしまった場合は、再治療が必要になります。
そうすると、歯に大きな負担がかかることで、歯の寿命が短くなります。
最後まで、治療に通うことが最も大切です!

 

ポイント2 歯の神経を取らないために大切なこと

歯の神経を取らないために、日頃から気をつけるべきポイントについて解説していきます。
1つめは、「虫歯にならないようにする」ということです。
 
最も理想的な方法は「虫歯にならないようにする」ことです。
もちろん、しっかりと歯みがきをすることは大切です。
しかし、最も大切なことがあります。それは「食生活」です。
特に、甘い飲み物をチビチビと長時間に渡って飲むこと、寝る前に飲食をすることは虫歯の発生に直結します。
ですので、そういった行為を控えることが、虫歯を作りにくくし、抜髄治療を避けることができます。
 
2つ目は、「虫歯を早期発見すること」です。
 
どんなに気を付けていても、生まれつきの唾液や歯の性質で虫歯になりやすい方もいらっしゃいます。
ですので、定期検診に通院し「虫歯が出来ても、小さい虫歯のうちに発見して治療する」ことで、神経の治療を回避することができます。
「痛くなってから歯医者にいく」という方は、神経の治療が必要になる可能性が高くなります。
歯医者に定期検診に通う方は、近年、非常に増加しています。
 
定期検診の経験がない方は、是非、お近くの歯医者にて検診をしてもらいましょう。

まとめ

・歯の神経を取ると「歯が割れてしまう」リスクが上がる
・歯の神経を取らないためには、できる限り虫歯を作らない、そして虫歯ができても早期発見することが大切

 

女性必見!根管治療時によくある質問集

「女性必見!根管治療時にあるよくある質問集」について、3つの質問と答えを解説!
 
■Q1
妊娠中ですが根管治療を受けてもいいですか?
 
■Q2
授乳中ですが根管治療を受けてもいいですか?
 
■Q3
根管治療をしている最中に、消毒液が喉に漏れて痛みがあるが大丈夫ですか?
 

以上の3つの質問について解説します。

Q1 妊娠中ですが根管治療を受けてもいいですか?


A . 安定期の治療は問題ありません。

 


しかし、妊娠後期の治療は妊婦に負担が大きいので、安定期に入った後は早く受診をするようにしましょう。

 


また、使用する薬剤、内服薬も注意する必要があります。

 


治療前に歯科医師に妊娠している事をしっかりと伝えることが大切です。

 

Q2 授乳中ですが根管治療を受けてもいいですか?


A.基本的に、問題ありません。
しかし、使用する薬剤、内服薬も注意する必要があります。


治療前に歯科医師に妊娠している事をしっかりと伝えましょう。

 

Q3 根管治療をしている最中に、消毒液が喉に漏れて痛みがあるが大丈夫ですか?


A. ラバーダムと呼ばれるゴムのマスクをせずに治療をした可能性が考えられます。

 


ラバーダムは、無菌的処置だけでなく医療事故を防ぐ上でも大切な処置です。
もし、そのような状況の場合はしっかりとうがいを行い、自然治癒するまで待つしかないのが現状です。
根管治療前に、歯科医師にラバーダムの使用をお願いしても良いでしょう。

 

まとめ

・妊娠中でも安定期であれば治療は問題ない。
・授乳中も問題はない
・ただし、妊娠中も授乳中もお薬の服用を控えた方がいいものもあるため、治療前に伝えることが大事
・喉にお薬が漏れた時は自然に治癒するまで待つしかない

 

根管治療の薬はなぜ使うのか

「根管治療の薬はなぜ使うのか」について、3つのポイントで解説!
 
■ポイント1
洗浄薬として使う
 
■ポイント2
消毒薬として使う
 
■ポイント3
根管充填として使う
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 洗浄薬として使う


根管治療で薬を使う場面はいくつかありますが、1つめは「洗浄薬」として使う時です。
洗浄薬は、歯科医院内での根管治療中に使用します。
根管の内部の「細菌に感染した神経」や、「以前に根管治療した際に入れた根管充填剤」を除去した後に、徹底的に洗浄薬にて洗浄します。
代表的なお薬は「次亜塩素酸」と「EDTA」と呼ばれるお薬です。

 


「次亜塩素酸」は強力な殺菌作用があり、根管治療に必須の洗浄薬です。
大量に、じゃぶじゃぶ使用することで効果を発揮します。
しかしながら、歯茎についたり、喉にこぼれたり、根の先から漏れ出ると、治療終了後に強い痛みが数日間〜数週間続きます。
このことから、ラバーダムの使用が重要になります。ラバーダムを使用していない場合は、重篤な医療事故(ヒポクロアクシデント)に繋がる場合があります。
根管治療に精通している歯科医院では、次亜塩素酸ナトリウムの「高い効果と危険性」を熟知しているのでラバーダムを行いながら、リスクを抑えた適切な使用が可能です。
もう一つが「EDTA」と呼ばれるお薬です。
EDTAとは、削りかすを溶かすというお薬です。
根管治療ではファイルという器具を使用します。
その際に、根管内に「歯の削りカス」が溜まります。
多くの場合、その削りカスの中には細菌が隠れています。その削りカスを溶かすことが主な役目です。
 
しかしながら、不必要に長時間使用し続けると歯の強度が低下して、将来的に割れやすくなります。
根管治療に精通している歯科医院では、漫然と使用するのではなく「いかに短時間で、有効な使い方をするか」を大切にしています。
以上が、洗浄時に使用する代表的なお薬の種類でした。

 

ポイント2 消毒薬として使う


消毒薬は、「歯科医院内での根管治療した日から、次回の治療日までの間に根管内に入れっぱなしにする薬」です。洗浄薬では殺菌しきれなかった根管内部の細菌を「時間をかけてじわじわ殺菌する」という目的があります。
 
代表的なお薬は、「水酸化カルシウム」「FC:CC」「ペリオドン」の3種類です。
 
 
「水酸化カルシウム」とは、強いアルカリ性で根管内を殺菌する役目があり、根管治療専門医が使用する唯一の消毒薬です。
この消毒薬と接している部分のみが消毒されるので、キチンと根管内に詰められていないと効果を発揮しません。
根管治療専門医は、様々な技術で適切な量をキチンと詰めることが出来ます。
「FC:CC」とは、根管内でガスになり消毒作用を発揮するお薬のことです。
この薬は、歯科医院の消毒薬の様な匂いの原因の一つです。
しかし、歯の周囲組織に悪影響を及ぼすことが発覚しており他の先進国では使用されなくなっています。
日本でも根管治療専門医は使用しません。
また、痛みがある場合(急性症状)に使用すると激痛を引き起こすことがあります。
 
最後に、「ペリオドン」とは、初めて神経をとる治療(抜髄治療)の後に使用されることが多い薬です。
こちらの薬も、歯科医院の消毒薬の様な匂いの原因の一つです。
 
しかし、歯の周囲組織に悪影響を及ぼすことが発覚しており他の先進国では使用されなくなっています。日本でも根管治療専門医は使用しません。
また、痛みがある場合(急性症状)に使用すると激痛を引き起こすことがあります。
 
以上が、消毒時に使用するお薬についてでした。

 

ポイント3 根管充填として使う


根管充填剤は、「根管治療で消毒が完了したと判断した場合に、根管内に詰める最終の薬」です。
歯の中に、ずっと残り続ける薬なので非常に重要になります。

 


どのお薬にもメリット・デメリットがありますので、どの方法が良いのかは歯科医師の判断が大切です。

 

まとめ

・洗浄剤には2種類ある。効果的に使用するにはラバーダムが欠かせない。
・消毒剤は、水酸化カルシウム以外は使用するべきではない。
・使用すべきでないホルマリン系消毒剤が「歯科医院特有の匂い」の原因になる。
・根管充填剤は、「MTA」もしくは「バイオセラミック含有のガッタパーチャと接着剤」が再発の少ない治療に繋がる。
 
【根管治療の薬による痛みの原因と対処法】からの枝分かれ記事

 

「奥歯の根管治療ならではの特徴」

「奥歯の根管治療ならではの特徴」について、3つのポイントで解説!
 
■ポイント1
前歯よりも奥歯の方が根っこの本数も多く、期間も時間も必要
 
■ポイント2
奥歯の方が根っこの中が複雑なことが多い
 
■ポイント3
奥歯はお口の中でも奥にあるため見えにくく難易度も高い
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 前歯よりも奥歯の方が根っこの本数も多く、期間も時間も必要


奥歯は前歯の1本の根っこに比べて、2〜4本と根っこの数が多いのです。
根管治療を行う上でも、「根っこの数の違い」というのは大きな差が生まれます。
なぜなら、根管治療をしていく上での消毒や薬を詰める過程で、根っこが複数本あれば、その本数分、全ての根っこに消毒と薬を詰める過程が必要だからです。
ですので、期間がそれだけ必要になります。
本数が少なければ少ないほど、回数や期間を短くすることができるということですね。
つまり、奥歯の方が根っこの数も多く、治療期間もかかるので、根管治療に特化した、丁寧に治療をしてもらえる歯医者さん選びが重要になってきます。

 

ポイント2 奥歯の方が根っこの中が複雑なことが多い


奥歯の根っこは、根っこ同士の間がつながっていたり、肉眼では見えない根っこが潜んでいたり、根っこの先が枝分かれしているなど、複雑な形をしていることが多いのです。
複雑な形が悪いわけではありません。
しかし、複雑な根っこの形をしている歯を治療しないといけない時、消毒液が先まで行き渡らなかったり、お薬が最後まで入れられないなど、複雑であることが原因で、再治療につながりやすいと言われています。
これを解決させるためには、精密な根管治療を行っている歯医者さんを選ぶことがここでも大切になってきます。
歯医者さん選びのポイント
・マイクロスコープ(顕微鏡)やCT撮影があるところ
・根管治療専門医のいる歯医者さんを選ぶ
・きちんと治療の説明をしてくれるカウンセラーがいるところ
この3つです。
治療をする機器があることはもちろん大事ですが、機器があるだけで治療ができるのではありません。
機器を扱える術者の技術と知識が大切です。
また、根管治療は複雑なことが多いので、治療を納得して受けてもらうことも大切だと思います。
そのために、治療に関しての説明をしてくれたり、相談ができるカウンセラーがいている歯医者さんを選ぶこともポイントの1つだと思います。
このように奥歯ならではの複雑な形も特徴です。

 

ポイント3 奥歯はお口の中でも奥にあるため見えにくく難易度も高い

奥歯はお口の中でも奥の方に生えているので、治療をする術者も暗く見えにくく、治療が難しいのです。


特に、根管治療は根っこの中が複雑な上に、見えにくいとなると、治療の難易度も上がるのはお分かりいただけるかと思います。
上記にもありますが、マイクロスコープ(顕微鏡)やCTを用いた治療がここでも大事になってきます。
なぜなら、この道具を使うことで、肉眼では分からなかった情報を得ることができるからです。
分からないまま治療をするのと、分かってから治療をするのとでは、解ってからの方がより詳しく治療をすることができますよね。
奥歯の治療は前歯よりも難易度が上がりますが、精密な治療を行うためには機器があることも重要なポイントになります。

 

まとめ

・奥歯は前歯に比べて根っこの数が多く期間も時間も必要
・奥歯は前歯に比べると複雑なことが多く、根っこが中で繋がっていたり、目で見えない根管が潜んでいることがある
・奥歯はお口の中でもおくの方に生えているため見えにくく、治療の難易度も高い
 
【奥歯の根管治療の痛みの原因と対処法】からの枝分かれ記事

 

抜歯を回避するための歯医者さん選びのポイント

「抜歯を回避するための歯医者さん選びのポイント」について3つのポイントで解説
 
■ポイント1
根管治療における抜歯回避の治療をしている
 
■ポイント2
技術・知識のある根管治療専門医がいる
 
■ポイント3
カウンセラーに相談ができる
 


以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療における抜歯回避の治療をしている

保険診療での根管治療だけでは、治りきらず抜歯になるケースが多数あります。
 
ですが、
・精密根管治療
 
・歯冠長延長術
 
・エクストリュージョン
 
・歯根端切除術
 
・意図的再殖
 
 
このような治療を行っている場合、抜歯をせずに歯を残せる可能性が高くなります。
これが出来るのと、できないのとでは、歯を残せる可能性がグーンと広がります。
 
ですが、こういった精密な治療はとても難しく、全ての歯医者さんで行っている治療というわけではありません。
 
ですので、事前にこのような治療を行っているかを電話やHP等で確認していただくことをお勧めいたします。

 

ポイント2 技術・知識のある根管治療専門医がいる

お医者さんの中でも、脳外科、神経内科など様々な分野があるように、歯医者さんにも様々な分野があります。
その中に「根管治療専門医」というのがあります。


ただただ、設備が整っていて、器具が揃っていたとしても、それを使用するためのポイントについてなどの知識、そしてそれを扱うことのできる技術はとても大切です。
根管治療とはかなり複雑な治療であることが多く、根管治療でお悩みの方には、こうした根管治療に特化した知識、そして技術がある先生に見てもらうということをおすすめします。
もちろん、これから始めて根管治療をされるという方も、今後の歯の寿命を伸ばすためには、初めから丁寧に治療を受けていただくことが大事ですので、ご検討いただければと思います。

 

ポイント3 カウンセラーに相談ができる

そして、治療の相談ができるということも大切です。


患者様自身が治療の内容を納得、抜歯について本当に必要か、残せる方法があるのかどうか、相談できることで、安心して治療を受けられると思います。
最近では歯医者さんにもカウンセラーがいていることが増えてきましたので、そちらの確認もとってもらえることもオススメします。

 

まとめ

・精密根管治療や外科的治療・矯正治療を用いた歯を残す方法の治療を行っている歯医者さんを探す
・知識・技術のある歯医者さんを探す
・HPや電話などで事前の確認をすることも大切
・カウンセラーに相談できることも大事

 

根管治療時の臭いがある時、放置してはいけない理由

今回は「根管治療時の臭いがある時、放置してはいけない理由」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
臭いを放置してはいけない理由について
 
■ポイント2
臭いの原因の1つとなるお薬について
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 臭いを放置してはいけない理由について

ではまず、根管治療中に臭いがある場合に放置をしてはいけない理由について解説します。
 
臭いがあるのに放置をしてはいけない理由はいくつかありますが、1つめ仮蓋が欠けて薬がもれている場合です。


仮蓋が欠けている場合、歯の中に入れた薬が漏れて臭いがするのと同時に歯の中に細菌が入り、いつまでも歯の中が感染し続けることになります。
この状態を放置していると、前回の治療の効果がなく、同じ治療を繰り返す必要があります。
ですので、薬の臭いがした時はすぐ歯医者に行きましょう!
 
次に考えられることは、歯茎に腫れができて膿が出ている場合です。


原因は歯の根っこの中にいる細菌なので、根管治療が必要です。
治療せず放置すると、歯の根っこの中で細菌が増え、根っこの先で炎症が起こり痛みが出たり、根っこの周りの顎の骨を溶かし最悪の場合、抜歯となります。
必ず治療が必要なので、今すぐ歯医者に行きましょう!

 

ポイント2 臭いの原因の1つとなるお薬について

根管治療では、様々な薬品を使用します。
日本で使われているお薬の多くは、臭いがきついものも多くあり、実は欧米では使われていません。


では、なぜこのようなお薬が欧米では使われていないのでしょうか?
これについて解説していきます。
 
お薬には「ホルマリン系」と「水酸化カルシウム」の2種類があります。
FCやペリオドンという薬は「ホルマリン系」と呼ばれる消毒薬ですが、歯の周りの組織に悪影響を与えることがわかっており、他の先進国では使用されていないのです。
また、水酸化カルシウムという消毒薬は、殺菌するために強いアルカリ性を示します。通常の使用では問題ありませんが、歯の根の先から多量に漏れ出た場合は、周囲の組織にダメージを与えて長期的に違和感が継続する要因となります。
 
この様なリスクを避ける為、可能な限り消毒薬を使用せず「洗浄薬を大量に使用し、可能な限り殺菌する」ことが大切とされています。

 

まとめ

・仮蓋がかけて薬剤が漏れて臭いがしている
・歯茎に出来物ができ、膿が出て臭いがしている
・臭いがある場合は我慢せずに、すぐに歯医者さんへいくことが大事
・日本で多く使われているホルマリン系や水酸化カルシウムのお薬は欧米ではあまり使われていない

 

他院で大きな嚢胞があるので抜歯してインプラントと言われた 40代/男性

他院で大きな嚢胞があるので抜歯してインプラントと言われた 40代/男性

 

 

項目 詳細
年齢・性別

40代/男性

年齢・性別 40代/男性
ご相談内容症状

痛みは無いが、違和感はある。いくつもの歯医者で【根っこの先の大きな嚢胞があるから抜歯】と診断された。本当に残せないのか診てほしい。

ご相談内容症状 痛みは無いが、違和感はある。いくつもの歯医者で【根っこの先の大きな嚢胞があるから抜歯】と診断された。本当に残せないのか診てほしい。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、確かに大きな透過像(黒い影)が確認できました。
通常、教科書的には【抜歯】と診断されてもおかしくない状態です。

しかし、残存歯質(残っている歯の量)やCTなどの画像診断、直接の口腔内診査の結果、まずは精密根管治療でリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチして経過観察。

その後、経過を見て改善傾向になければ、意図的再植などの外科的歯内療法を行い、それでも改善傾向になれば【抜歯】
と、まだトライする価値はあると診断しました。

繰り返しの治療を行っている場合や被せ物の下に虫歯があり、ダメージが大きい場合には、残存歯質(残る歯の量)が少なすぎると、根管治療が成功したとしても被せ物が入れられないため、歯の長さを確保するために歯茎と歯の周辺の骨を切除する、歯冠長延長術も必要になってきますが、今回はそういった処置は行わなくても良い可能性が高いです。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、確かに大きな透過像(黒い影)が確認できました。
通常、教科書的には【抜歯】と診断されてもおかしくない状態です。

しかし、残存歯質(残っている歯の量)やCTなどの画像診断、直接の口腔内診査の結果、まずは精密根管治療でリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチして経過観察。

その後、経過を見て改善傾向になければ、意図的再植などの外科的歯内療法を行い、それでも改善傾向になれば【抜歯】
と、まだトライする価値はあると診断しました。

繰り返しの治療を行っている場合や被せ物の下に虫歯があり、ダメージが大きい場合には、残存歯質(残る歯の量)が少なすぎると、根管治療が成功したとしても被せ物が入れられないため、歯の長さを確保するために歯茎と歯の周辺の骨を切除する、歯冠長延長術も必要になってきますが、今回はそういった処置は行わなくても良い可能性が高いです。

治療期間

3ヶ月

治療期間 3ヶ月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

363,000円
<内訳>
リトリートメント…187000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
363,000円
<内訳>
リトリートメント…187000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

元々の透過像が大きく(骨が溶けている部分)治癒には数か月~数年かかる可能性も考えられましたが、治療後3か月で違和感などの症状は治まり、レントゲン上でも根っこの先にあった透過像がかなり小さくなりました。
この治癒傾向であれば、今のところは外科的歯内療法に移行しなくても良さそうです。
抜歯と言われた歯を無事残すことが出来ました。

術後の経過
現在の様子
元々の透過像が大きく(骨が溶けている部分)治癒には数か月~数年かかる可能性も考えられましたが、治療後3か月で違和感などの症状は治まり、レントゲン上でも根っこの先にあった透過像がかなり小さくなりました。
この治癒傾向であれば、今のところは外科的歯内療法に移行しなくても良さそうです。
抜歯と言われた歯を無事残すことが出来ました。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。