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根管治療解説動画 <一般の患者様 >

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一般の患者様

Q.費用面から考える根管治療の保険診療と自由診療の違いについて

今回は「費用面から考える根管治療の保険診療と自由診療の違い」について、5つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
ラバーダムの使用について
 
■ポイント2
マイクロスコープ(顕微鏡)の使用について
 
■ポイント3
CT撮影について
 
■ポイント4
器具の使用頻度について
 
■ポイント5
器具薬液の種類について
 

以上の5つのポイントについて解説します。

ポイント1 ラバーダムの使用について

ではまず、「ラバーダムの使用」について解説していきます。
ラバーダムをご存知でしょうか?
ラバーダムとは歯に引っ掛けるゴムのマスクのことです。


このラバーダムを使用することで、唾液からの感染を防いだり、器具の落下を防いだり、消毒時に使うお薬の漏れを防ぐことができる、優れものです。
しかし、この「ラバーダム」は保険診療の費用には含まれていません。
ですので、保険診療では使用していないところも非常に多く見受けられます。
ですが、このラバーダムを使用しないまま治療を行うと、前述したとおり、唾液が根管の中に入り、せっかく治療をしても再発してしまうリスクがグーンと上がります。
ですので、ラバーダムを使用しているか使用していないかは、治療に置いてとても大切なのです。

 

ポイント2 マイクロスコープ(顕微鏡)の使用について


マイクロスコープとは顕微鏡のことであり、20倍にまで歯を拡大してみることができるので、複雑な根管の治療が可能になったり、細い根管などを見つけ治療ができるなど、再発のリスクを下げることができる優れものです。
 
マイクロスコープを導入するにも費用が必要なため、そもそも医院に無いところがあったり、あったとしても自由診療でのみ使用しているというところが多いのではと思います。
しかし、最近は部位や治療内容に限定条件がありますが、一部保険診療でもマイクロスコープの費用の算定が追加されたので、今後は使用されることが増えるかもしれません。
ただし、マイクロスコープを使用すると、保険の診療であっても、通常の根管治療の費用よりプラスアルファーの費用が必要になります。

 

ポイント3 CT撮影について

よく使用されるのが大きいレントゲンのパノラマと、


部分的なレントゲンのデンタルです。


こちらも治療をしていく上で重要なレントゲンですが、上のレントゲンは2次元のものなので、根っこがどのように曲がっているか、どこで神経の通り道が塞がってしまっているかなどという細かいことは分かりません。
 
これをよりわかりやすく見ることができるものがCTです。


CTは3D的にあらゆる角度から見ることができるので、根管がどのように曲がっているか、どの部分から神経の通り道が塞がっているかなどを具体的に見つけることができます。
根管の中は非常に複雑なものです。
ですので、CTを使用してきちんと確認しながらの治療が大事ということです。
ただし、このCTを導入していない医院もありますので、自由診療のある、根管治療に根差した医院での治療を受けていただくことが大切です。

 

ポイント4 器具の使用頻度について

根管治療には様々な器具を使用しますが、中でも多く使用されるのが、このファイルと呼ばれる道具です。


このファイルと呼ばれる器具は、使用した後滅菌をして、それができればまた別の人で使用するといった、いわゆる使い回しでの診療が多いです。
もちろん滅菌はしていますが、保険診療では「この患者様の専門の道具」として使用することは非常に少ないです。
この使い回しをしていることで、器具が徐々に劣化し、折れやすい状態になります。
これが根っこの中で折れてしまっては大変なことは、想像できますよね。
また、衛生面的にもきちんと患者様ごとに使用し、使い終われば捨てるといった方法が最も清潔です。
当医院での自由診療の場合は、患者様それぞれに器具をご用意しておりますので、折れるリスクも下げられますし、清潔に診療をすることを心がけております。
この体制をとっているかについても、かなりコストがかかりますので、実際にこのような体制をとっているところは少ないかもしれません。

 

ポイント5 器具薬液の種類について

保険診療というものは、限られた道具でしか診療をすることができません。
ですので、治療が行き届かなかったり、治療がやりきれずに再発するリスクがかなり高いです。
それに比べて、自由診療では自由に器具や薬液を選び使用することができます。
根管治療では先ほども出てきた、「ファイル」を使用して根っこの中を掃除していきます。


ですが、レントゲン写真のように根っこの先がクイーンとまがった根っこの場合は、治療が難しくファイルがきちんと根っこの先まで入らないことがあります。


そこで活躍するのがこの「ニッケルチタンファイル」と言われる道具です。
ニッケルチタンファイルは根管の先まで曲がってくれるので、従来よりも曲がった根っこの治療が可能になってきました。
しかし、このニッケルチタンファイルなど、あらゆる道具を使用して治療を進めようとすると、それだけ費用も必要になってきますので、保険診療では使用しないことが多いです。
つまり、限られた物だけでの治療には限界があるということです。
 
以上が、費用面から見る、根管治療の保険診療と自由診療の違いでした。

 

まとめ

・ラバーダムを使用しないと細菌感染を再度引き起こしてしまう
・顕微鏡を使用することで、より細い根管も見つけることができる
・CTを使用することで、治療の具体的な計画をたてやすくする
・保険診療では、器具の使い回しがほとんど
・自由診療では道具を自由に選択でき、再発リスクを下げられる