根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

歯根端切除後痛みが続くのは大丈夫なのか?

「歯根端切除術後痛みが痛みが続くのは大丈夫なのか?」という質問をいただいたので、3つのポイントに分けて解説します。
  


今回、このような質問をyoutubeにコメントいただきました。

 
■ポイント1
ある程度の痛みが出る可能性がある治療
 
■ポイント2
痛みが長期化する場合は何か問題がある可能性がある
 
■ポイント3
痛みが続く場合には根管治療専門医へ相談する
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 ある程度の痛みが出る可能性がある治療

【数日から1週間程度は痛んだり腫れたりする】

歯根端切除術は外科治療となります。
歯根端切除術とは、麻酔を行い、歯茎を切開剥離し、根っこの先の悪い部分を切り落とす治療方法です。


外科の治療ですが、治療中は麻酔が効いているため痛みは感じません。
ただし、治療後は歯茎を切ったり、骨を削ったりする治療方法なので、ある程度の痛みや晴れといった症状は付き物です。

多くの場合は数日から1週間程度で痛みが取れることがほとんどです。

 


また、痛みがあっても痛み止めが菊程度ですので、我慢せずに痛み止めを飲んでいただけたらと思います。

ポイント2 痛みが長期化する場合には何か問題がある可能性がある

【2週間以上続く場合は炎症を起こしている場合も】

先ほど、ある程度の痛みがあるといったお話はしましたが、その痛みも長期化したり、どんどんと痛みが強くなる場合には、何かしらの症状が出ている可能性があります。
例えば、傷口が感染して痛みが継続していたり、根っこの先の病気がきちんと取れないまま、縫合されてしまっていたり、お薬がきちんと詰められていなくて感染を広がらせてしまったりなどです。
痛みが持続する場合には炎症を広がらせてしまっている場合もあり、それにより腫れたりすることもあります。


ただし、実際にどうなっているかは、お口の中を直接見させていただいたり、CTなどで確認させていただかないとわからないことがほとんどです。

 

ポイント3 痛みが続く場合には根管治療専門医へ相談する

【セカンドオピニオンを受診する】

痛みが継続する場合には、何かしらの処置が必要になります。
歯根端切除術を行っている歯医者さんはたくさんありますが、専門的に行っている医院さんんもあれば、保険診療内で行っている医院さんもあります。
もちろん保険診療も存在はするのですが、どうしても限られた材料、器具でしか治療をすることができません。
お医者さんの中にも、耳鼻科や内科、外科など専門的にあるように、歯医者さんの中にも専門医があります。
根管治療専門医はそういった根っこの治療を熟知し、機材も揃え、技術もあります。

 


ですので、一度そういった専門医へ相談されることをお勧めいたします。

また、痛みが継続する場合には早急に相談されることをお勧めいたしますので、歯医者さんに今の現状をお伝えし、「今日行けるのか?」を相談していただければと思います。

 

まとめ

今回は、「歯根端切除術後痛みが痛みが続くのは大丈夫なのか?」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「ある程度の痛みが出る可能性がある治療」ということについて
2つ目のポイントは、「痛みが長期化する場合は何か問題がある可能性がある」ということについて
3つ目のポイントは、「痛みが続く場合には根管治療専門医へ相談する」ということについて
です。
歯根端切除術はある程度痛みを伴う治療ですが、痛みが継続する場合には、早急に専門医で見てもらうことが大切です。
もし痛みがある方は、ぜひ我慢せずにご相談されることをお勧めいたします。

 

根管治療をした歯にクラウンは絶対に必要なのでしょうか

「根管治療をした歯にクラウンは絶対に必要なのでしょうか」というご質問をいただいたので3つのポイントに分けて解説
  
■ポイント1
クラウンは基本的には必要
 
■ポイント2
前歯はクラウンを入れないこともある
 
■ポイント3
クラウンの種類も大切
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 クラウンは基本的には必要

【歯が割れやすくなるのを防ぐ】

根管治療後にクラウンは必要です。


ではなぜクラウンが必要なのかというと、根管治療をした歯は、虫歯で歯が削られていたり、根管内も削られていて、残っている歯の資質が少ないため割れやすい状況にあり、クラウンを入れてあげることで少しでも強度を持たせたあげることが必要だからです。
根管治療後クラウンを入れている歯と、入れていない歯とで割れて抜歯になる確率はとても高くなります。
ですので、基本的には根管治療後にはクラウンを入れることは必須の条件と言われています。

ポイント2 前歯はクラウンを入れないこともある

【レジンで蓋をして終わることもある】


先ほどはクラウンを入れるのは必須とお話しましたが、力のよりかかる奥歯は必須ですが、前歯はクラウンを入れずに、レジンと呼ばれる樹脂で蓋をして終わることもあります。
前歯は奥歯に比べれば力もかかりにくいため、そういったことが可能です。
ただし、レジンを詰める治療で終えるためには条件があります。
それは、ご自身の歯がたくさん残っているということが大切です。
前歯であっても、残る歯の量が少なければ割れてしまう可能性があります。
ですので、根管治療を受ける前にすでにクラウンが入っている方や、虫歯が大きくて残る歯の量が少ない場合には適応されません。
レジンなどの蓋をするだけで行けるのか、クラウンを入れた方がいいのかは歯科医師の判断にもよりますので、ご相談いただくことが大切です。

 

ポイント3 クラウンの種類も大切

【長期的に歯を残すためにはセラミックがおすすめ】

ここまでクラウンを入れることが歯を割らないためには大切というお話をしてきましたが、クラウンの種類も実は大切です。
一般的によく知られているのは、「銀歯」ではないでしょうか?


保険も適応されており、手軽に入れることができますよね。
ただし、「銀歯」はいわば金属のお鍋と同じで、使用すればするほど、傷ついていきます。
その傷口に汚れが溜まり虫歯になりやすいのです。
他にも、「銀歯」を接着させるセメントは水溶性でできた接着剤なので、数年に渡って使用していると接着剤が溶け出し、隙間ができて虫歯感染してしまいます。
根管治療を丁寧に受けられていても、虫歯になりやすいものを入れていると再発の可能性はぐんと高まります。
それに打って変わるものは「セラミック」です。


セラミックは陶器のお茶碗と同じような素材でできていますので、汚れもつるんと落ちてくれますし、接着剤も、水で溶けにくい接着剤を使用します。
もちろんセラミックを入れたからといって、完全に100%虫歯にはならないというわけではありませんが、銀歯と比較すると虫歯になる可能性を下げることができるので、お勧めします。

 

まとめ

今回は、「根管治療をした歯にクラウンは絶対に必要なのでしょうか」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「基本的にはクラウンは必要」ということについて
2つ目のポイントは、「前歯はクラウンを入れないこともある」ということについて
3つ目のポイントは、「クラウンの種類も大切」ということについて
です。
根管治療後は残る歯の量もとても少なくなるので、クラウンを入れてあげることが大切というお話をしました。
クラウンの種類についてもしっかりと歯科医師の方と相談をして、納得して治療を受けていただくことを願っております。

 

根管治療で使う被せ物の種類とそれぞれのメリット・デメリットや費用の違い

「根管治療で使う被せ物の種類とそれぞれのメリット・デメリットや費用の違い」について被せものの種類を4つに分けて解説
  
■被せ物の種類1
金属の被せ物を使うメリット・デメリット・費用
 
■被せ物の種類2
プラスチックの被せ物を使うメリット・デメリット・費用
 
■被せ物の種類3
ゴールド(金)の被せ物を使うメリット・デメリット・費用
 
■被せ物の種類4
セラミックの被せ物を使うメリット・デメリット・費用
 
以上の4つの被せ物の種類について解説します。

被せ物の種類1 金属の被せ物を使うメリット・デメリット・費用

【汚れが付きやすい】


一般的に良く知られているのは、金属の被せ物では無いでしょうか??
金属の被せ物のメリットは、保険適応ですので、安価に作成することができます。
医院の施設基準や、使う金属の種類によっても若干の金額の差はありますが、1本あたり1万円以内で被せ物を作成することが可能です。
しかし、金属の被せ物にもデメリットはあります。


まずは金属アレルギーです。アレルギーをすでに持っている方は使用することができませんし、今金属が大丈夫であったとしても、アレルギーは突如発生するものですので、身体に対してはあまり良いものでは有りません。
また、被せ物をつける接着剤も水溶性と、水に溶けやすい接着剤を使用します。
お口の中は、常に唾液が存在したり、飲み物を飲んだりと水分にまみれています。
そうすると、段々と接着剤が溶け出し、歯と金属との間に隙間ができ、そこに細菌が侵入し再度虫歯を作り出してしまいます。
つまり、一度治療をしたとしても、限界があり再度虫歯を作り出してしまいやすい、また根管治療が再度必要になる可能性が高いといったデメリットがあります。

被せ物の種類2 プラスチックの被せ物を使うメリット・デメリット・費用

【汚れがつきやすく、割れやすい】

次に紹介するのは、プラスチックの被せものです。
CAD/CAMとも言い、保険診療で使用することのできる白い被せ物です。
メリットは、今お伝えしたとおり見た目が白いというところです。
ただし、すべての歯に適応できるわけではなく前から5番目までの歯であること、前から6番目の歯にはすべての一番奥歯、7番目の歯が生えていることなど、条件があります。
適応かどうかは、歯医者さんでの確認が必要です。
デメリットは、割れやすいということです。
プラスチック素材のため、噛む力が強い方であればすぐに割れてしまったり、外れてしまうこともあります。
また、適合もセラミックなどと比べると合いにくいため、歯茎が炎症しやすかったりなどのデメリットもあります。

 

被せ物の種類3 ゴールドの被せ物を使うメリット・デメリット・費用

【色味が目立つ】

次に、ゴールドの被せ物についてお話をします。
ゴールドの被せ物とは、その名の通り金でできた被せ物のことをいいます。


ゴールドの被せ物のメリットは、銀歯と違って土台となる歯との適合がとても良いです。
ですので、隙間があって虫歯ができやすいというところは、避けることができます。
また、装着する接着剤自体も外れにくいものを使用するので、簡単に外れてしまったりすることはありません。
しかし、デメリットもあります。
1つ目は、ゴールドの被せ物も、銀歯と同様に金属アレルギーを発症してしまう可能性があります。
また、金も銀歯と同様に汚れが付きやすいというところがデメリットです。
汚れが付きやすいということは、虫歯にもなりやすいことに繋がるので、デメリットとして挙げられるのでは無いでしょうか。
さらに、金は見た目にも目立つので、前歯や奥歯でも見えるところは気になってしまうと思います。

費用に関しては、自由診療となりますので、一概にこの金額といった設定は難しいです。また、金の金額は時価によっても材料費がことなるので、時価で金額が変わる医院さんもあると思います。

ちなみに当医院では、メリットよりもデメリットの方が多いので、金はあまり使用していません。

 

被せ物の種類4 セラミックの被せ物を使うメリット・デメリット・費用


セラミックというものをご存知でしょうか?
いわば陶器のお茶碗と同じような素材のもので、見た目も白い被せ物のことです。
セラミックのメリットは、金属の被せ物とは違い、レジンセメントと呼ばれる接着剤を使用するので、水分で溶け出すこともありません。
また、金属アレルギーといった症状も有りません。


汚れも、つるんと落ちてくれやすいので、虫歯にもなりにくいと言われています。
デメリットを挙げるとすれば、自由診療になってしまうということです。
セラミックは保険適応されませんので、費用が保険の被せ物よりは必要です。
自由診療ですので、それぞれの医院さんごとで価格設定を行うので、全国一律このぐらいといったことは説明できませんが、10万円を超えるものではあります。
つまり、それだけ良いものを使っているという証拠とも言えます。
ただし、金属に比べて、根管治療の再発のリスクがセラミックのほうが格段に低いのはデータとしても挙げられています。

まとめ

今回は、「根管治療で使う被せ物の種類とそれぞれのメリット・デメリットや費用の違い」について、4つの被せ物の種類を解説しました。
1つ目の被せ物は、金属の被せ物について
2つ目の被せ物は、プラスチックの被せ物について
3つ目の被せ物は、ゴールドの被せ物について
4つ目の被せ物は、セラミックの被せ物について
です。
どの被せ物の種類を選ぶのかは、患者様が選んでいただくことになります。
それぞれの被せ物にメリット・デメリットが存在するので、しっかりとご検討していただき、歯医者さん側にもお伝えするのが大切なのではと思います。

 

根管治療をやる必要があるのはどんな場合・どんな人なのか?

「根管治療をやる必要があるのはどんな場合・どんな人なのか?」について3つのパターンを解説!
 
■パターン1
虫歯が大きく神経まで達している場合
 
■パターン2
神経がすでに死んでしまっている場合
 
■パターン3
歯の根っこの先で再度病変ができている場合
 
以上の3つのパターンについて解説します。

パターン1 虫歯が大きく神経まで達している場合

【痛みを伴う場合もあります】

 

虫歯が大きく、虫歯を取りきった段階で、神経が見えてきた場合には神経を取り、根管治療をする必要があります。
なぜなら、神経が見えた段階でそのまま蓋をしても、神経が細菌に感染している可能性が十分に考えられるので、後々に痛みを伴う可能性があるからです。
ですので、基本的には神経が見えてきた段階で、神経を取る抜髄治療と呼ばれる根管治療を行います。
もちろん、神経はまだ生きている可能性もありますので、麻酔をしてから治療を行います。

 

パターン2 神経がすでに死んでしまっている場合

【自覚症状がないこともある】

 

根管治療が必要な方に、すでに神経が死んでしまっている場合というものが挙げられます。
例えば、こちらも虫歯が有り、徐々に神経にダメージが行き死んでしまう場合、または、歯をぶつけたなど、外的な刺激が原因で神経が死んでしまう場合があります。
死んでしまった神経をそのまま放置しておくと、細菌が死んでしまった神経を餌にして炎症を起こしてしまいます。
ですので、根管治療を行い、死んでしまった神経を取り除く必要があります。
この場合は、歯の神経が死んでしまっているので、自覚症状がないこともあります。

 

パターン3 歯の根っこの先で再度病変ができている場合

【一度治療をしたことのある歯でも再度根管治療が必要な可能性はある】

 

一度根管治療を受けたことのある歯であったとしても、再度根っこの先に病変ができることで、根管治療をしなければならない場合があります。
つまり、治療をしたとしても、僅かな隙間に細菌が侵入し再度炎症を起こしてしまうことがあるということです。
この場合も放置しておけば、だんだんと歯を支える周りの骨にまで影響を及ぼし、溶かしていってしまうので、根管治療をする必要があります。
こちらの場合は、痛みを伴う場合もあれば、自覚症状がないこともあります。

 

まとめ

今回は、「根管治療をやる必要があるのはどんな場合・どんな人なのか?」について、3つのパターンを解説しました。
1つ目のパターンは、虫歯が大きく歯の神経に達している場合
2つ目のパターンは、神経がすでに死んでしまっている場合
3つ目のパターンは、歯の根っこの先で再度病変ができている場合
です。
どのパターンも、根管治療が必要ですし、必要な歯を放置し続ければ、どんどんと炎症も広がり、他の歯へ影響を及ぼす可能性もあります。
治療が必要だと言われた方は、しっかりとご検討いただければと思います。

 

根管治療、歯髄温存療法の実際の治療の様子ダイジェスト動画

歯髄温存療法(VPT)の中でも間接覆髄と呼ばれる治療の様子をダイジェストバージョンでお届け!
 
今回は以前にノーカットで配信した【すべて公開!】根管治療、歯髄温存療法の実際の治療の様子ノーカット動画
を凝縮したダイジェスト動画をお送りしていますので、是非ご覧ください♪
  
■歯髄温存療法(VPT)の手順
1.表面麻酔
2.浸潤麻酔
3.ラバーダム装着
4.歯の消毒
5.以前に充填された詰め物を除去
6.う蝕検知液にて虫歯を検知しながら除去
7.削った所を消毒
8.神経を保護する薬剤を充填
9.仮蓋
10.かみ合わせのチェック
11.咬合調整
12.治療終了
13.治療の説明

歯髄温存療法(VPT)とは、どんな治療か?

VPTは「虫歯が大きくても歯の神経を取らずに残す」治療法

VPTって聞き慣れない名前ですよね。専門的には、Vital Pulp Therapyの頭文字をとったもので、生活歯髄温存療法と呼ばれます。
従来であれば「神経を取らなければいけなかった歯」であっても、「神経を取らずに治療する」ことが可能となっており、他の先進国では一般的な治療です。
成功率は当院では、欧米先進国と同様に90~95%程度になっています。

どんな人に向いているのか?

ズバリ、「歯の神経を取りたくない」人に最も向いている

例えば…
・神経まで進んだ大きな虫歯で、歯医者で「神経を取らないといけない」「虫歯を取っている最中に神経が出てきたら神経を取らなきゃいけない」と言われた方。
・学校でぶつけて歯が折れてしまった子供さんに適しています。

VPTのメリットとデメリット

最大のメリットは「歯の神経を取らずにすむ」
そしてデメリットは、「キチンとしたVPT治療は保険がきかない」

メリット①
歯の神経をとると、その歯は割れたり折れたりしやすくなります。
そうなると、多くの場合は歯を抜くことになってしまいます。
つまり、歯の神経をとることは、明らかに歯の寿命を短くすることになるので、歯の神経を残すことは大きな価値があります。

メリット②
保険診療の範囲で行なった場合は成功率が低くなることが挙げられます。
また、VPT後に適合が悪い、つまり、合いのよくない詰め物や被せものをしてしまうと、そこから細菌が侵入し、せっかく残した歯の神経がダメになり、結果的に神経を取らなければいけないことがあります。

 

普通の保険治療との違いとは?

保険診療の範囲で行われる昔ながらのVPT治療ではMTAセメントやバイオセラミックなどと呼ばれる薬剤が使用出来ないため、成功率が低くなる

自由診療の範囲では90~95%と高い成功率になり、抜歯してブリッジ治療や入れ歯治療と比較し費用対効果が非常に高い治療になります。

 

根管治療で失敗する本当の理由とは

「根管治療で失敗する本当の理由」について、大きく2つにわけて、細かく4つにわけて解説
 
■理由1
患者側による失敗理由
 
■理由2
歯医者側による失敗理由
 
以上の2つの理由を解説します。

理由1 患者側による失敗理由

【患者側による失敗の理由は大きく2つあります】
患者側による失敗の理由は大きく2つあります。

1つ目の理由は、「歯のケア不足」
ハミガキが不足していたり、フロスや歯間ブラシをサボってしまい虫歯ができた場合にも、根管治療の失敗につながります。
被せ物と歯との隙間から細菌が入り込み、歯の根っこの先まで進行してしまい症状を引き起こすということを意味しており、根管治療の失敗の最大原因と言われています。

2つ目の理由は「歯に合わない被せものを使っている」ということです。
かなり昔に装着した被せ物で、内部のセメントが溶け出してきている被せものを、歯医者でやりかえるように勧められたが、「まだ痛くもないしな、、、」と放置している場合、また保険診療での被せものを使用している場合などが当てはまります。
歯に合わない被せものをすることで、隙間から細菌感染し、やがて痛みを伴う状態になる可能性や、歯を失ってしまう可能性もあります。
このことが、根管治療の失敗の原因となってしまうのです。

 

理由2 歯医者側による失敗理由

【敗者側の失敗原因も大きくは2つあります】
日本で多いと言われている根管治療の失敗の原因は「唾液が入らない環境で根管治療がされなかった」ということです。

 

実は、唾液の中には悪い細菌もたくさん存在します。それが、根管治療中にブクブクうがいをしたりすることで、歯の根っこの中に唾液が入り込み、感染を引き起こしてしまうのです。
細菌は肉眼では見ることができないので、気づかぬまま根管治療が終了してしまい、数年すると細菌が増殖して症状を引き起こします。
欧米先進国では、それを防ぐために「ラバーダム」という処置を行い、唾液が歯の中に入らない環境にしてから根管治療を行うことが基本です。

 

根管内は同じ形が2つと存在しない、非常に複雑で暗い場所です。
神経や汚れを取り残してしまっている可能性や、治療器具が破折して残っている可能性も考えられる原因です。

しかしながら、「いかなる達人が根管治療をしても根管内を100%きれいにすることはできない」という論文が多く出ています。
100%きれいにできなくても、再発を極力抑えた治療を行うことが根管治療をしていく上でとても大切になってきます。
マイクロスコープやCTを用いて治療してくれる、根管治療専門医に相談することが1つの鍵になると思いますので、ぜひご相談してみてくださいね。

 

まとめ

今回は、「根管治療で失敗する本当の理由は?」について、2つの原因についてお話しました。
1つ目の理由は、患者側による失敗原因について。
2つ目の理由は、歯医者側による失敗原因についてということです。

根管治療は非常に難しく、その後のケアもとても大切になってくる治療です。ぜひ、専門医へのお問い合わせをしていただくことと、治療が必要な場合にはご決断をいただくことをお勧めいたします。

 

根管治療中の歯茎の腫れについて

「根管治療中の歯茎の腫れについて」3つのポイントを解説します。
 
■ポイント1
根管治療中の歯茎の腫れの原因について
 
■ポイント2
腫れたときの対処法について
 
■ポイント3
根管治療中の歯茎の腫れはいつまで続くのかについて
 
以上の3つのポイントを解説します。

ポイント1 根管治療中の歯茎の腫れの原因について

【根管治療中の歯茎の腫れの原因は大きく3つあります】
根管治療中の歯茎の腫れの原因は大きく3つあります。
1つ目の原因は、「体の免疫が低下する事による腫れ」です。
根管内や歯茎の溝の中に細菌が入りこんでも、ある程度の細菌なら体の免疫が勝つのでそう簡単に腫れません。
しかし、体調を崩してしまったりすると免疫が下がり、抑えられていた細菌が活発化して腫れる場合があるのです。
そうなった場合は抗生物質の薬を服用し、睡眠をしっかりとって体調を整えると腫れが落ち着きます。
それでも腫れが落ち着かない時は歯医者に受診しましょう。

根管内に細菌が増殖し、さらに歯周病も併発すると歯茎が腫れる場合があります。
何故なら歯周病の症状の一つに歯茎の腫れがあるからです。
歯周病が併発する原因は、歯ブラシ不足による磨き残しやその磨き残しが歯石になったものです。
この歯石には歯周病菌が沢山存在しており、歯を支えている周りの骨を溶かしてしまいます。
ですから、歯石になってしまうとセルフケアでの除去は不可能なので必ず歯医者で除去してもらいましょう。
さらに、根っこの先に膿が溜まる+歯周病が合わさると、腫れる・痛い以外の症状で歯がぐらぐら揺れる、硬いものが噛めないなどが挙げられます。
もし歯ブラシでしっかり磨いても腫れが落ち着かない場合は歯医者を受診しましょう!

3つ目の原因は、根管治療の失敗が挙げられます。
もちろん歯科医師はそんなことが無いように、日々努力しておりますが、根管治療とはとても複雑な治療です。
根っこが中でつながっていたり、根っこの先で枝分かれしていたりと、肉眼ではとてもむずかしい治療となっております。

そうすることで、知らず識らずの間に、歯に穴をあけてしまっていたりということがあります。
このような場合には痛みを伴う場合もあります。
このようなことから、失敗を避けるためには、根管治療に精通している根管治療専門医のもとで、精密根管治療を受けていただくことをおすすめ致します。

 

ポイント2 腫れたときの対処法について

【腫れたときの対処法は2つ】
腫れが生じたときの対処法は大きく2つあります。
1つ目は「すぐに歯医者に行く」ということです。
腫れの原因は実際に歯医者さんで診てもらわないとわからないことも多いです。
また、放置しておいたら良くないぐらい腫れることもあります。
ですので、腫れや痛みがある場合には、まず歯医者さんへ連絡を入れ、受診されることをおすすめします。

 

痛みが強い場合には、ロキソニンなどの痛み止めが効く可能性があります。
歯医者さんへ行けば、抗生物質などが処方されることもありますので、処方されたお薬はきちんと飲んで頂くことが大切です。

逆に、腫れが出たときにしてはいけないこともあります。

それは「冷やす」という行為です。
冷やすことにより、血流が低下してしまい、細菌と戦う免疫が到達しにくくなる可能性があるからです。
冷やしていいのか、良くないのかは場合によってもことなりますので、わからない場合は、こちらも歯医者さんを受診していただくことをおすすめ致します。

 

ポイント3 根管治療中の歯茎の腫れはいつまでつづくのか

【腫れる原因を知る】

腫れが続く期間には個人差があります。
何故なら腫れている原因によっては、「根管治療」や「歯周病治療」をしないと治らない場合が多いからです。そして、その時の体調によって腫れたり腫れなかったりと変化することもあります。
だから、「腫れをちゃんと治そう」と思うと根本的な原因を知り、その原因に対しての治療を行うことが治る近道です。

 

まとめ

今回は、「根管治療の腫れ」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「根管治療中の歯茎の腫れの原因について」ということ
2つ目のポイントは、「腫れたときの対処法について」ということ、
3つ目の要点は、「根管治療中の歯茎の腫れはいつまで続くのか」ということについてお話しました。

歯茎が腫れてしまった場合、自己判断するのではなく、しっかりと歯医者さんに確認を取ることがとても大切です。
その後の処置も歯科医師にしっかりと相談することが大切ですので、ぜひかかりつけの医院さんへご連絡くださいね。

 

根管治療中の食事や根管治療後の食事で気をつけることは?

今回は「根管治療中の食事や根管治療後の食事で気をつけることは?」について2つのポイントを解説します。
 
■ポイント1
根管治療中の食事で気をつけること
 
■ポイント2
根管治療後の食事で気をつけること
 
以上の2つのポイントを解説します。

ポイント1 根管治療中の食事で気をつけること

【根管治療中に気をつけることは4つ】
根管治療中の食事で気をつけるポイントは4つあります。

1つ目は、治療中の場所で、ピーナッツやイカなど硬いものは食べないということです。
根管治療をしている歯は、ただでさえ残っているご自身の歯の量が少ないですが、治療中は被せ物なども入っていないことが多いため、硬いものを食べると歯が割れてしまう可能性があります。
少しご飯粒を噛むくらいは問題有りませんが、自ら硬いものを噛むということはおすすめしませんので、で、お気をつけいただければと思います。

2つ目は、粘着性の食べ物は控えるということです。

根管治療中は、根っこの穴が空いたままだと良くないので、仮の蓋をしておかえりいただきます。
なぜ仮の蓋をするのかというと、治療中の根っこの中に、ご自身の唾液に含まれる悪い細菌が入り込むことによる感染を防ぐ必要があるからです。
そのための、蓋をしますが、あくまでも次回の治療時に外す必要があるための仮のものなので、キャラメルやガムなど、粘着性の食べ物で外れてしまう可能性があります。
ですので、根管治療中はそういった粘着性の食べ物は控えていただくようにお願い致します。
また、万が一外れてしまった場合は、かかりつけの歯医者さんへご連絡いただければと思います。

3つ目は、2つ目と同じような理由ですが、前歯の治療なんかでは、仮歯を入れる場合があります。仮の歯なので、こちらも外れるように接着してあります。
ですので、ガムやキャラメルでは特に外れやすいので、ご注意いただければと思います。

最後に4つ目は、麻酔を使用した時は、できる限り麻酔が切れてから食事をとっていただくことをおすすめ致します。

根管治療でも、麻酔を使用する場合があります。
根管治療に限ったことでは有りませんが、麻酔をすると、治療終了後もまだ麻酔が効いている可能性が高いです。
麻酔をしていると、噛んでしまっても気づかなかったり、やけどをしても気づかなかったりと、麻酔が切れてから痛みを伴ってしまうことがあります。
ですので、できる限り麻酔が切れてからの食事をおすすめしています。

以上4つが根管治療の治療中の気をつけるべきポイントでした。

 

ポイント2 根管治療後の食事で気をつけること

【根管治療後に気をつけることは2つ】

根管治療後は被せ物が入ることがほとんどです。
被せ物まで入るとほとんど心配は必要有りませんが、根管治療をした歯はとても割れやすいものなので、硬すぎる食べ物を、治療した歯で食べることは控えていただくことをおすすめします。
これがポイントの1つ目です。
また、2つ目のポイントは、万が一食事をした際に被せ物が外れてしまった場合には、歯医者さんへすぐに連絡を入れていただき、被せ物が戻せるかどうかの確認をとってもらう必要があります。

 

まとめ

今回は、「根管治療中の食事や根管治療後の食事で気をつけることは?」について2つの要ポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「根管治療中の食事で気をつけること」です。
治療中は、治療部位で硬いものを食べないといったことや、粘着性のある食べ物は控えていただくことをお話しました。
2つ目のポイントは、「根管治療後の食事で気をつけること」です。
治療中よりは耐えられると思いますが、被せ物が入った後も、硬すぎる食べ物は歯を割ってしまう恐れがあるということをお話しました。

治療中も、治療後も、一度根管治療をした歯は、もろく割れやすい状態です。治療後も通常の食事程度であれば、大丈夫なこともありますが、できる限り硬すぎる食べ物は控えていただくことをおすすめします。

このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。

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また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

前歯の根管治療における仮歯について

今回は「前歯の根管治療における仮歯」について3つのポイントを解説します。
 
■ポイント1
仮歯をつける理由
 
■ポイント2
仮歯をつけているときに気をつけること
 
■ポイント3
仮歯をつけていても安心できるために知っておいてほしいこと
 
以上の3つのポイントを解説します。

ポイント1 仮歯をつける理由

【根管治療中は土台の状態】

まず、なぜ仮歯が必要なのかについて説明していきます。
患者様の多くは、治療中いったいどんなことをされているかご存知ない方も多いのでは無いでしょうか?
実は、治療中は噛める面というのは無く、ご自身の歯はたくさん削られていることが多いです。
奥歯であれば、治療中はそのままですすめることが多いですが、前歯は見た目にも気になるところですので、仮歯を入れて歯があるように見せます。
そのために、仮歯というものを使用します。

 

ポイント2 仮歯をつけているときに気をつけること

【仮歯は外すためにあるもの】

上記の表は根管治療大阪クリニックの根管治療の料金表です。

仮歯は外すためにあるものです。ですので、粘着物の食べ物や硬い食べ物で外れやすかったり、欠けてしまったりする可能性が十分にあります。
ですので、治療が完了し最終的な被せものが入るまでは食事には気をつけていただけたらと思います。
また、仮歯をつけていて気になることは汚れだと思います。
仮歯はいわばプラスチックと同じようなものなので、変色してきたり、汚れが落ちにくかったりもします。
治療期間が決まっているとはいえ、汚れが付きやすいとさらに虫歯になってしまう可能性や、炎症してしまう可能性もあるので、ご自身での歯ブラシも丁寧にしていただくことが大切です。

 

ポイント3 仮歯を入れていても安心できるために知っておいてほしいこと

【歯医者さんに相談することが大切】
仮歯は外れやすいといったことや、見た目に関してとても不安に思われている方も多いと思います。

 

確かに、治療途中なので100%しっかりかめて、見た目も気にせずにということは難しいですが、何度も外れてしまう場合には、他の歯と固定をしてあげたり、衛生士さんでのクリーニングが可能です。
治療をしてくれる先生方も、しっかりと考えて患者様に良いようにと工夫をしてくれているとは思いますが、実際の患者様のお声はとても大切です。
「外れそうで、、、」「ここのかみ合わせが気になって、、、」
など、お伝えいただければと思います。

 

まとめ

今回は、「前歯の根管治療における仮歯について」、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、仮歯をつける理由についてということと、
2つ目のポイントは、仮歯をつけているときに気をつけることと
3つ目のポイントは、仮歯を入れていても安心できるために知っておいてほしいことということをお話しました。
治療は大変だと思いますし、仮歯の状態は特に注意すべき点もたくさんあると思います。
しかし、きちんと歯を治療するためには必要な期間でもありますので、ぜひ最後まで頑張って治療を受けていただければと思います。

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根管治療の費用相場や保険について

「根管治療の費用相場や保険について」について4つのポイントを解説
 
■ポイント1
保険診療の根管治療の費用について
 
■ポイント2
自由診療の根管治療の費用について
 
■ポイント3
保険診療の根管治療では限界がある
 
■ポイント4
精密根管治療で丁寧に治療することが大切
 
以上の4つのポイントを解説します。

ポイント1 保険診療の根管治療の費用について

【相場は2000円〜7000円】
保険診療での根管治療の費用相場は、おおよそ2000円〜7000円程度必要です。

※上記の表は歯1本あたりの費用相場です。
では、なぜ差があるのかというと、歯の根っこの本数の違いや、医院の設備体制によって若干変動します。
その他にも、根っこの治療とは、初めて神経を取る抜髄治療と、再度治療が必要な場合の再治療の2つがあり、治療の内容によっても変動します。
また、保険点数と呼ばれるものは、2年に1回程度で改正も行われますので、その変化があれば変動する可能性もあります。
さらに、保険診療ですので、ご自身が加盟されている保険の種類によって、支払われる割合も異なってきますので、そこでも変動はあります。
しかし、保険診療ではおおよそ金額が決まっており、比較的安価に治療をすることができます。

 

ポイント2 自由診療の根管治療の費用について

【自由診療の場合は価格設定は医院によってことなる】

 

上記の表は根管治療大阪クリニックの根管治療の料金表です。

自費治療の再根管治療の場合、歯科医師が患者さんの歯の状態や、患者さんの希望、地域性などを考慮して自由に費用設定しているので、保険診療のように「全国ほぼ同じ」ではありません。
ちなみに、当医院ではおおよそ10万円前後で治療をさせていただいております。

治療費の差は、保険診療と同じく根っこの本数が異なっていることや、抜髄治療なのか、再治療なのかでも治療の難易度は異なってくるので、そこで費用の差をつけております。

多くの医院さんでは、HPに費用が記載されていることがおおいですので、そちらをご確認いただければと思います。

 

ポイント3 保険診療の根管治療では限界がある

【実は根っこの中を見ることができない手探りな治療】

 

ここまで、費用のお話をしてきましたが、ではいったい保険診療と自由診療ではどのぐらい違いがあるのかというところをお話できればと思います。
実は根管治療と呼ばれる治療は、とても複雑で、肉眼ではよくわからない枝分かれをした根っこや、中でトンネル状につながっているような根っこなど、治療がとても難しいものなのです。

これを、肉眼で治療をしようとしても、神経の一部が残ってしまったり、汚れが取り切れなかったりなど、治療のやり残しが出てしまうなど、限界な部分が生じて来てしまいます。
一時的に痛みを取り除いたり、その時は良くなったように感じますが、数年後再治療が必要になる可能性もあるのが保険の根管治療なのです。

 

ポイント4 精密根管治療で丁寧に治療をすることが大切

【根っこの状況を把握して治療をすることが大切】
先述でお話しましたが、根管治療で大切なことは、根っこの状況を把握して治療するということです。精密根管治療では、マイクロスコープと呼ばれる顕微鏡を用いたり、CTを撮影して、根っこの状況を確認しながら治療を行います。
つまり、根っこの状況を把握しながら治療をすすめることができます。

 

また、他にもラバーダムと呼ばれるゴムのマスクを使用することで、根っこの中に唾液に含まれる細菌の侵入を防ぐことができたり、使用する器具も効果の良いものを選んで使用したりするなど丁寧に治療を行います。
こうすることで、再治療の可能性を低く抑えることができ、歯を長持ちさせることができます。

 

まとめ

今回は、「根管治療の費用相場や保険について」4つの要点を解説しました。
1つ目のポイントは、保険診療での根管治療での費用相場は2000円〜7000円程度ということ
2つ目のポイントは、自由診療の根管治療では、価格設定は医院さんによっても異なるということ、
3つ目のポイントは、保険診療には限界があるということ
4つ目のポイントは、再治療をできるだけさせないためには、精密根管治療が有効
ということをお話しました。
費用は少し必要になってしまいますが、ご自身の歯を買うことはできません。
少しでも長く保つように歯を残したいと希望される方は、ぜひ精密根管治療をお受けいただくことをおすすめ致します。