根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

マイクロスコープやCBCTは自由診療なのか?

「マイクロスコープやCBCTは自由診療なのか?」という質問をいただいたので、2つのポイントに分けて解説します。
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
マイクロスコープやCBCTは基本的には自由診療
 
■ポイント2
保険診療で使用する場合の例
 
以上の2つのポイントを解説します。

ポイント1 マイクロスコープやCBCTは基本的には自由診療

【精密な治療で必要とする】

 


マイクロスコープやCBCTでは、基本的には細かく精密な治療を行う際に使用します。
例えば、複雑な根管治療であったり、ダイレクトボンディングと呼ばれるような歯と歯の間を綺麗に樹脂で詰めてあげるような、精密な治療をする場合に使用します。
 
精密に治療をしてあげるためには、特殊な機材が必要だったり、お薬が必要となり、保険診療では扱うことのできないものを使用することがほとんどです。
ですので、マイクロスコープやCBCTといった機材は自由診療で使われることが基本です。
 
また、そもそもマイクロスコープやCBCTといった機材事態がかなり高額なものとなっているので、保険診療ではなく、自由診療で使われることが多いのだと思います。

 

ポイント2 保険診療で使用する場合の例

【親知らずの抜歯など】
 
ここまで、マイクロスコープやCBCTは基本的には自由診療で使用するとお話してきましたが、保険診療でも使用することもあります。

 


例えば、下の親知らずを抜歯する時などです。
下の親知らずの近くには大きな神経が存在します。
抜歯をすることで、その神経を傷つけてしまうこともあり、もし傷つけてしまうと麻痺が起こり、舌や頬などが痺れた感じが残ってしまうのです。
 
もちろん、気をつけて抜歯をしていてもそういったリスクはあるのですが、できる限り麻痺を起こさないために確認しておくべきことは、親知らずと神経との距離がどのぐらいあるのかを調べる必要があります。
それを調べるにあたり、CBCTを使用することがあります。
 
よく見る2次元のレントゲンでは、奥行きなどがどのぐらい離れているかということは分かりません。
CBCTを使用することで、そこがどのぐらいの距離があるのかということが3D的にわかることができます。
親知らず抜歯の場合には保険適応されることがほとんどですので、そういった治療をする際にはCBCTも保険診療で使用することがあります。

 

まとめ

今回は、「マイクロスコープやCBCTは自由診療なのか?」について、2つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「マイクロスコープやCBSTは基本的には自由診療」ということと、
2つ目のポイントは、「保険診療で使用する場合の例」ということです。
 
マイクロスコープやCBCTは全ての歯医者さんにあるというものでもありませんし、行う治療によっても異なってはきますが、基本的には自由診療で使用されるということを知っていただければと思います。
 
ぜひ、今回のYouTubeを見ていただき参考になれればと思います。
 
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米国歯内療法学会に所属していることのメリットについて

「米国歯内療法学会に所属していることのメリットは?」という質問をいただいたので、3つのポイントに分けて解説します。
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
米国歯内療法学会とは
 
■ポイント2
最大のメリットは新しい知識を得ることが可能
 
■ポイント3
米国式歯内療法学会の所属は専門医を探す上でのポイントとなる
 
以上の3つのポイントを解説します。

ポイント1 米国歯内療法学会とは

【根管治療のスペシャリストが所属する学会】
 
一言で簡単に言うと、「米国式歯内療法学会」とは「根管治療のスペシャリスト」が所属する学会のことです。

 


こちらの学会に入るためには、それ相応の勉強と実績が必要ですし、そこに所属されている先生の支持も必要だったり、年会費や学会参加費も高額だったりと、クリアしなければならない条件が多く必要とされています。
 
ですので、こちらの学会に所属されていると言うことは、相当な勉強をされ知識と技術もある、つまり「根管治療に本気だ」と言うことがわかります。

 

ポイント2 最大のメリットは新しい知識を得ることが可能

【新しい論文などが手に入る】
 
次に、質問者様からもありました、「米国式歯内療法学会に所属しているとどんなメリットがあるのか?」について解説します。

 


こちらの学会に所属していると、定期的に新しい論文が記載された冊子が届いたり、セミナーを無料で受講できたりといったメリットがあります。
これだけを聞くと、歯科医師にのみメリットがあるように感じますが、患者様にも大きなメリットがあります。
それは、新しい知識を歯科医師が得ることにより、最新の治療を提案することができたり、今まで難しいとされてきていた治療も可能になる場合もあります。
そうすることで、直せる幅も広がると言うことになります。
 
ですので、最大のメリットは最新の知識を得ることができ、それを踏まえて治療の提案をすることができると言うことです。

 

ポイント3 米国歯内療法学会の所属は専門医を探す上でのポイントとなる

【根管治療に本気】
 
最近では様々な医院さんでも、自費の根管治療を取り入れられているところが増えてきています。
患者様のみなさんはどんなことを基準に歯医者さん選びをしたらいいのだろうと思われたこともあるのではないでしょうか?
先ほどからもお話した通り、「米国式歯内療法学会」に所属するためには多くのクリア条件が必要です。
ですので、「米国式歯内療法学会」に所属している先生と言うのは、多くの知識を蓄えておりますし、技術もあります。
何より、根管治療に本気で向き合われている先生だということは分かります。
ですので、もしそういった医院さんを探されている場合は、1つの指標にしていただければいいのではと思います。



 

まとめ

今回は、「米国市内療法学会に所属していることのメリットについて」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「米国式歯内療法学会とは」ということと、
2つ目のポイントは、「最大のメリットは新しい知識を得ることが可能」ということについて
3つ目のポイントは、「米国式歯内療法学会の所属は専門医を探す上でのポイントとなる」ということです。
 
根管治療はとても複雑で難しい治療です。
悩まれている歯がありましたら、ぜひそういった専門医の先生へご相談されることをお勧めいたします。
 
ぜひ、今回のYouTubeを見ていただき参考になれればと思います。
 
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知っておくべき歯根嚢胞の手術後のポイント

知っておくべき歯根嚢胞の手術後のポイントについて、大きく3つにわけて解説
 
■ポイント1
手術後の痛みや違和感について
 
■ポイント2
手術後の気をつけるべき点について
 
■ポイント3
再発するのかについて
 
以上の3つのポイントを解説します。

ポイント1 手術後の痛みや違和感について

【長期化する場合には歯医者さんに相談する】
 
そもそも歯根嚢胞は、歯の中からの治療ではなく、歯根端切除術や意図的再植など外側から外科的に治療をする際に見つかることが多いです。

 


ですので、手術時の見つかった時にしっかりと掻き出して治療をしていきます。
手術をするので、数日から数週間は痛みや違和感は存在します。
また、歯根端切除術や意図的再植とは、手術をして終わりというものではなく、手術後の経過を見ていく必要がありますので、すぐに違和感がなくなる訳でもありません。
ただし、数ヶ月経っても痛みがあったり、違和感がある場合には何かしら中で炎症が起きている可能性があります。
どちらにせよ、定期的に治りの確認をしていただくことが大切です。

 

ポイント2 手術後の気をつけるべき点

【気になって触ったりしない】
 
外科的な治療をして歯根嚢胞をとっていきますので、手術後は手や舌などで治療したところを触らないことが大切です。
触ってしまうと傷口から感染を引き起こしてしまったり、治りを遅くさせてしまう可能性があるからです。
 
また、治療後の歯ブラシについてですが、治療したところの歯は無理をして歯ブラシをせず、洗口剤を使っていただければと思います。

 


ただし、治療をしていない歯まで磨かないとなると、汚れが残り逆に虫歯や歯周病のリスクへと繋がってしまうので、治療をしていないところは通常通り磨いていただいて大丈夫です。

 

ポイント3 再発するのかについて

【再発の可能性はある】
 
もちろん、治療をしたからといって100%再発しないというわけではありません。
膿などの汚れがしっかりと取り切れていなかったり、お薬がきちんと詰まっていなかったり、またこれまでの歯が悪くなった期間が長く難治性になっている場合などは、再発したり、治り事態も悪かったりします。
 
基本的には、歯根端切除術など外科的な治療をした後は再治療も難しいと言われています。
 
歯根嚢胞を取るにあたって、とても難しい治療であるので、しっかりと根管治療専門医へ相談されることをお勧めいたします。

 

まとめ

今回は、「知っておくべき歯根嚢胞の手術後のポイント【根管治療】」について、3つのポイントについてお話しました。
1つ目のポイントは、「手術後の痛みや違和感について」
2つ目のポイントは、「手術後の気をつけるべき点について」
3つ目のポイントは、「再発するのかについて」
歯根嚢胞を取るなど外科的な治療は非常に難しく、その後の経過観察もとても大切になってくる治療です。
ぜひ、専門医へのお問い合わせをしていただくことと、治療が必要な場合にはご決断をいただくことをお勧めいたします。

 

根管治療後に噛むと痛い場合の原因と対処方法とは?

根管治療後に噛むと痛い場合の原因と対処方法とは?
 
■原因1
神経を取った刺激が残っているため
 
■原因2
治療器具が根っこの先まで到達した後の刺激による痛み
 
■原因3
仮蓋が当たっている時
 
以上の3つについて解説します。

原因1 神経を取った刺激が残っているため

【抜髄治療後に痛みが出る可能性がある】

 


1つ目の原因は、神経を取った刺激により痛んでいるということです。
通常根管治療とは、神経をとる「抜髄治療」と再治療の「感染根管処置」の2つがあります。
虫歯が大きいなどの理由で神経を取る場合には、治療中は麻酔をするので痛むことは少ないですが、麻酔が切れた後は、神経を取った先が傷口になっていることがあるので、噛んだりすると痛みが出る可能性があります。
自然と痛みも落ち着いてはくると思いますので、大きな心配はありません。
 
対処法としては、痛み止めを飲んでいただくことで治ることがほとんどです。

 


あまりにも痛みが強い場合には歯医者さんへ連絡をしてみましょう。

原因2 治療器具が根っこの先まで到達した後の刺激による痛み

【通常2〜3日で痛みは落ち着く】

 

次の原因は、治療器具が根っこの先まで到達した後の刺激による痛みについてです。
 
根管治療とは、死んでしまった神経や、汚れなどを、針のような器具を使用して綺麗にしていきます。その器具が根っこの先の正常な神経に触れた時、その刺激によって治療後に痛みを感じることがあります。
こちらも通常は2〜3日で治るので問題はありませんが、あまりに痛みが続く場合には痛み止めを飲んでいただくことをお勧めいたします。

 

原因3 仮蓋が当たっている時

【噛み合わせの調整をすることで落ち着く】
 


次の原因として考えられるのは、仮蓋の高さが関係している可能性があります。
根管治療は数回治療が必要な場合もあります。
その時は仮の蓋して次回の治療の時は外せるようにするのですが、その仮蓋の高さが高く、相手方の歯に当り、それが原因で歯が脱臼したような感じになり痛みを出してしまう時があります。


次の原因として考えられるのは、仮蓋の高さが関係している可能性があります。
そんな時の対処法は、相手方の歯と当たらないようにしてあげることで痛みを緩和することができます。
ただし、噛み合わせの調整は歯医者さんでの処置が必要なので、痛みがある場合には歯医者さんに相談してみましょう。

 

まとめ

今回は、「根管治療後に噛むと痛い場合の原因と対処方法とは?」について3つのポイントを解説しました。
1つ目の原因は、「神経を取った刺激が残っているため」ということと、
2つ目の原因は、「治療器具が根っこの先まで到達した後の刺激による痛み」ということと、
3つ目の原因は、「仮蓋が当たっている時」ということについてです。
自然と落ち着いてくる場合もありますし、痛み止めを飲んで落ち着く場合もありますが、あまりにも食事ができないほどに痛みがある場合は、歯医者さんへご相談していただくことをお勧めいたします。

 

歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?

「歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?」という質問に3つのポイントで解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

 
■ポイント1
歯が縦に割れている場合は基本的には抜歯になる
 
■ポイント2
歯を抜歯する基準
 
■ポイント3
歯を接着する方法もある
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯が縦に割れている場合には基本的には抜歯

【隙間から感染し、感染が広がることもある】


基本的には歯が縦に割れている場合は抜歯になります。
割れているということは隙間があるということです。
私たち人間にとってはごくわずかな隙間であったとしても、細菌にとっては大きな住処になります。
その僅かな隙間から細菌が増殖すると、歯を支える周りの骨を溶かしてしまったりと、他の歯へも影響を与えてしまう可能性があります。
ですので、基本的には歯が縦に割れている場合は抜歯の診断になってしまうのです。

 

ポイント2 歯を抜歯する基準

【歯が割れている位置によっては残せる可能性もある】

 


歯が割れている場合の抜歯をするかどうかの基準は、割れている部分によって変わってきます。
歯の上部のみが少し割れているぐらいであれば、被せ物をしたり、樹脂を詰めてあげたりなどで歯が残せる可能性があります。
ただし、縦に割れている場合、歯茎よりも中の方、奥の方まで割れている場合は抜歯になることが多いです。
 
なぜなら、何かを隙間に詰めてあげようと思っていても、歯茎の中は水分が多く、お薬や樹脂がくっつかなかったり、すぐに取れてしまったりします。
先ほどもお話ししましたが、やはりきちんと詰められていない場合には細菌感染を引き起こしてしまい、いざ抜歯をするときもより大変になってしまうので、歯が縦に割れている場合は抜歯をすることをお勧めします。

 

ポイント3 歯を接着する方法もある

【寿命は短いが割れたところを接着して戻す方法がある】
 


歯が割れていてどうしても残したいという場合に、一度歯を抜いて割れているところにお薬を流し、くっ付けて歯を戻すという方法もあることはあります。
ただし、この治療方法は一時しのぎにしかならず、すぐに悪くなったり、割れたところがしっかりと埋まっていなくて細菌感染してしまうということが多いです。
大変な思いをして無理やり残すよりも、抜歯を考えておいて、次の治療方法を検討されることの方が経済的にも、治療の大変さも変わってくるのではと考えております。
ちなみに当医院ではお勧めしておらず、割れたところを埋めるという治療は行っておりません。
しっかりとご検討された上で治療を考えていただくことをお勧めします。

 

まとめ

今回は、「歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「歯が縦に割れている場合は基本的には抜歯になる」
2つ目のポイントは、「歯を抜歯する基準」
3つ目のポイントは、「歯を接着する方法もある」
 
歯が割れてしまい抜歯と言われショックな方は本当に多くいらっしゃると思います。
お心苦しいですが、歯医者側からの意見としては、良くない歯をおいておくこともリスクになることがたくさんありますので、ぜひ次の一手も考えながら、歯科医師の方とご相談をいただくことをお勧めいたします。

 

歯根端切除術に再治療はあるのか

「歯根端切除術をしたがすぐに再発してしまった」というご質問に3つのポイントで解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

 
■ポイント1
歯根端切除術の再治療は基本的には難しい
 
■ポイント2
再治療を行う場合もある
 
■ポイント3
一度根管治療専門医へ相談する
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯根端切除術の再治療は基本的には難しい

【歯根端切除術は抜歯前の最終手段】
 
歯根端切除術は抜歯前の最終手段です。

根管治療を受けてもなかなか改善が見られなかったり、何度も根管治療を再発してしまっている場合に歯根端切除術を行います。
ですので、歯根端切除術を行ったとしても良くならない場合には、お心苦しいですが基本的には抜歯の診断になることが多いです。
歯根端切除術と呼ばれているので、根っこの先を一部取るというのがこの治療の特徴です。
再び歯茎をめくってあげても、根っこが短い場合には、歯根を切除することで歯が揺れてきたり、抜け落ちてしまう可能性もあるので、やはり再治療というのは難しい場合があります。

 

ポイント2 再治療を行う場合もある

【マイクロスコープなどを使用していない場合は可能性もある】

通常歯根端切除術はマイクロスコープを使用したり、特殊な機材を使用して慎重に治療を行います。

 

ただし、保険診療内でも歯根端切除術というものがありますので、一般の歯医者さんでも行っているところもあります。
保険診療であれば、限られた機材でしか治療をすることができないので、マイクロスコープなども使用していない可能性があります。
その場合には歯根がまだ残っていたり、特殊な機材を使用することで治療が可能になるかもしれません。
ですので、もしかすると治療が可能な場合もあります。
ただし、患者さん自身での判断は非常に難しいですので、歯科医師にご相談いただくことをお勧めいたします。

 

ポイント3 一度、根管治療専門医へ相談する

【セカンドオピニオンを受診する】
 
先ほどもたくさんお話ししてきましたが、歯根端切除術はかなり複雑で難しい治療です。
 


ですので、その治療に対する知識や技術があることはとても大切です。
また、扱う機材も特殊で使用するお薬などもさまざまありますので、そういったものを揃えている根管治療専門医へご相談いただくことをお勧めいたします。
治療できるかどうかについても歯科医師とご相談していただき、ご納得してから受けていただくことが大切だと思いますので、一度セカンドオピニオンなどの受診をしていただくこともお勧めいたします。

 

まとめ

今回は、「歯根端切除術に再治療はあるのか、について」3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「歯根端切除術の再治療は基本的には難しい」ということについて
2つ目のポイントは、「再治療を行う場合もある」ということについて
3つ目のポイントは、「一度根管治療専門医へ相談する」ということについて
です。
そもそもがとても難しい治療です。
専門医へ相談することで何か方法があるかもしれませんし、難しい場合も次の手段の提案をしていただける可能性もあります。

 

破折ファイルは絶対に取るべきなのか

「破折ファイルはとったほうが良いのか」という質問に3つのポイントで解説
 
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
 

では、まず、

 
■ポイント1
破折ファイルとは
 
■ポイント2
破折ファイルを残すかどうかのポイント
 
■ポイント3
破折ファイルを取るなら根管治療専門医へ
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 破折ファイルとは

【折れてしまった器具のこと】
 
破折ファイルとは、昔神経を取る治療をした時に、折れてしまった治療器具のことをいいます。
もちろん歯科医師も治療器具が折れないように細心の注意を払っていますが、保険診療などでの根管治療では特に、手探り状態の治療で、知らぬ間に折れてしまっていることが多いです。
「破折ファイル除去」と言われるように、除去をする場合もありますし、除去せずに残して奥歯あいもあります。

 

ポイント2 破折ファイルを残すかどうかのポイント

【破折ファイルが感染源の原因になっている場合は取り除く】

破折ファイルが見つかった段階で、患者様が選択しなければならないことは、そのファイルを除去するかどうかということについてです。
1番の大きなポイントは、「破折ファイルが感染源の原因となっているかどうか」ということです。
初めて神経を取る治療をした時に、ラバーダムを使用して感染させないようにしていたのかということや、折れてしまったファイルがしっかりと滅菌されているかどうかということが大事になってきます。

ただし、破折ファイルをとるリスクもあります。
そもそも、神経を取る治療を受けた歯は、歯を多く削られるので割れやすくなっています。さらに破折ファイルを取るとなると、歯科医師の技量にもよりますが、少なくとも少しは削る必要があります。
ですので、割れやすいリスクももちろんあるというのが現状です。
ただし、破折ファイルが原因で感染を引き起こしている場合には取り除くことをお勧めします。
しっかりと、担当の歯科医師とご相談していただき、治療をするかを選択していただくことが大事なのではと思います。

 

ポイント3 破折ファイルを取るなら根管治療専門医へ

根管治療と呼ばれる治療はただでさえ難しい治療です。
なぜなら、根っこの中は千差万別で、とても複雑な形をしており、一つ一つを綺麗にしていく必要があるからです。
破折ファイルを取るとなると、もっと技量が必要となります。
先ほどもお伝えしましたが、多少なりとは削る必要があるので、できる限り最小限に抑えるためには、しっかりと取る方法を知っていて、マウクロスコープや破折ファイルをとる器具の扱いに熟知している歯科医師に相談していただくことをお勧めします。
 


そうすることで、少しでも歯を削る量を抑えることができる可能性もあるからです。
ぜひ、HPなどで確認をしていただき、破折ファイル除去を行っているかを確認していただくことをお勧めいたします。

 

まとめ

今回は、「破折ファイルは絶対にとるべきなのか」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「破折ファイルとは」
2つ目のポイントは、「破折ファイルを残すかどうかのポイント」
3つ目のポイントは、「破折ファイルを取るなら根管治療専門医へ」
 
破折ファイルとは、100パーセント絶対に取らなければならないというわけではありませんが、取らなくても良い場合には感染していないということが必須の条件です。
破折ファイルがある場合には、専門医へのご相談をお受けいただくことを強くお勧めいたします。

 

意図的再植術の必要性と治療を行っているかの確認方法

「意図的再植術を行っている歯医者さんはどのように探せば良いのか」という質問に3つのポイントで解説
 
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
 

今回はこのご質問に関して具体的にお答えします。

 
■ポイント1
意図的再植術の必要性について
 
■ポイント2
意図的再植術が向いている人
 
■ポイント3
治療を行っているかの確認方法について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 意図的再植術の必要性について

【通常の根管治療を行ってもよくならない場合に行う治療】
意図的再植術とは、根管治療を行ったとしても歯の根の病気が治らずに残っている場合に行う、外科的な治療方法です。
通常は歯根端切除術と呼ばれる治療を行いますが、歯茎をめくり確認することが難しい、奥歯などに用いる治療方法です。

意図的再植術では、一度歯を抜いて歯の根の部分に溜まっている膿などを掻き出し、歯の根っこの中にお薬を詰めてあげて、歯を戻すといった治療方法です。

通常の根管治療を行ってもよくならない場合にはこの治療方法を選択されることをお勧めいたします。

 

ポイント2 意図的再植術が向いている人

【奥歯の治療を何度も繰り返し行っている人】

意図的再植術が向いている方には大きく2つポイントがあります。
1つ目は、何度も根管治療を繰り返し行っていて、それでもよくならない場合。
2つ目は、根っこの先が見えずらく、奥歯の歯が悪い場合。


意図的再植術とは、先ほどもお伝えしましたが、見えにくい部分に対して行う治療方法です。
何度も治療をしていても良くならず、少しでも残しておきたいと思われる方にはぜひお勧めいたします。

 

ポイント3 治療を行っているかの確認方法について

【根管治療専門医かどうかを確認する】

今までお話を進めてきましたが、「意図的再植術」や「歯根端切除術」と呼ばれる治療方法は、とても難易度の高い治療方法です。
ですので、治療自体行っていることも少ないことが多いのが現状です。
 
そこでポイントになってくるのが、「根管治療専門医かどうか」ということが大事になってきます。
根管治療専門医の場合には、根管治療に特化して勉強をし、実際に治療も行っていることが多いですので、HPなどで、専門医かどうかを調べられることをお勧めいたします。
 


その上で、直接先生にお尋ねすることは聞きにくいこともあると思いますので、お電話などでご相談いただくことが良いのではないかと考えております。

 

まとめ

今回は、「意図的再植術の必要性と治療を行っているかの確認方法」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「意図的再植術の必要性について」
2つ目のポイントは、「意図的再植術が向いている人」
3つ目のポイントは、「治療を行っているかの確認方法について」

少しでも歯を残しておきたいと思われている方は、ぜひ勇気を出して治療を行っているかの確認をしていただき、治療が可能なのか必要なのかについて確認いただくことをお勧めします。

 

虫歯で根管治療が必要と言われましたが、急いだほうが良いのか?

「虫歯で根管治療が必要と言われましたが、急いだほうが良いのでしょうか?」という質問をいただいたので、2つのポイントに分けて解説
 
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
 


今回はこのご質問に関して具体的にお答えします。

 
■ポイント1
あ虫歯がある場合はなるべく早めの治療が大事
 
■ポイント2
取れるべき治療法について
 
以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 虫歯がある場合はなるべく早めの治療が大事

【虫歯は進行し続ける】


外科の治療ですが、治療中は麻酔が効いているため痛みは感じません。
虫歯がある場合は早急な治療を受けていただくことをお勧めいたします。
なぜなら、虫歯はなくなることなく進行し続けてしまうからです。
現在痛みがなかったり、見た目に問題がなかったとしても、虫歯がある場合進行していくとどこかで激痛に襲われたり、残ったであろう神経も取らなければならなくなり、歯の寿命を大きく縮めてしまいます。
ですので、歯医者さんで虫歯治療が必要と言われた方はできる限り早めの治療を受けていただくことをお勧めいたします。
スケジュールなどは、歯医者さんでお話していただき、一番いいと思われる方法で先生と確認していただければと思います。

 

ポイント2 取れるべき治療について

【神経近くの虫歯治療の種類は3つある】

次に取れる治療方法について、3つありますのでそれぞれ解説していきます。
 
1つ目は、神経を温存する治療方法「VPT」についてです。
本来神経近くまで虫歯がある場合、神経と虫歯の境目がわからなかったり、神経近くに置くお薬の種類にも限りがあり神経を取らなければなりませんでした。




ですが、最近ではマイクロスコープを使用して、神経ギリギリまでの虫歯を取ることができるようになったり、万が一神経が見えてきても、神経を守るためのお薬もできてきたので、神経を残せる可能性も出てきました。
神経を残せることで、残せないのと比べると寿命ははるかに高くなりますし、神経が生きていることで、虫歯が今後できたときに痛みを感じることができ、すぐに治療をする事ができます。
ただし、この治療方法を行える医院さんは少なく、技術が必要になるので、しっかりと治療を行っているかを確認して選んでいただければと思います。
また、すでに神経が死んでしまっている場合は適応外になりますので、まずは神経が生きているかの確認を取ることも大切です。
 
2つ目は、歯髄温存療法ができない歯科医院さんであれば、一度保険診療での根管治療を受けていただくという選択肢もあります。
先ほどと違い、神経を取ることになりますので、今後の歯の寿命は健全な歯と比べれば、ぐっと低くなります。


また、保険診療では限られた機材でしか治療をする事ができませんし、実際の根っこはとても複雑ですが、見ることができないので手探りの状態で治療をしなくてはなりません。
そうすれば、しばらくは痛みもなく食事もできるかと思いますが、数年後に再度治療をしなければならない可能性も出てきます。
そうなった時に、根管治療専門医での根管治療を受けていただくことも1つの選択肢です。
さらには、多くの一般歯科では歯を大きく削り治療をするので、将来的に歯が割れてしまうこともあり、最悪の場合は抜歯をせざるを得ない可能性もあります。
 
3つ目は、初めから根管治療専門医のもとで根管治療を受けるという選択肢です。
もちろん、根管治療となると神経を取らなければならないので、歯が将来的に割れてしまう可能性はありますが、保険診療での根管治療に比べれば歯を長持ちさせることができます。
なぜなら、根管治療専門医では治療に関しての技術・知識もあり、マイクロスコープやCTなどを使用して複雑な根管もしっかりと治療を行うからです。


ですので、根管治療専門医に相談することもお勧めします。
 
こちらは個人的な見解ですが、まずは神経が残せるのかの確認をして、残せる場合は歯髄温存療法を行い、それでも難しい場合は根管治療専門医に相談していただくことをお勧めします。

 

まとめ

今回は、「虫歯で根管治療が必要と言われましたが、急いだほうが良いのでしょうか?」について、2つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「虫歯がある場合はなるべく早めの治療が大事」ということについて
2つ目のポイントは、「取れるべき治療法について」ということ
です。
歯髄温存療法や根管治療専門医での根管治療を受けるには、自由診療になるので多少の費用は必要ですが、将来的に歯を残していきたいのかというところを考えて、治療選びを行っていただければと思います。

 

根管治療をした歯は歯冠長延長術をしなければいけないのか?

「根管治療をした歯は歯冠長延長術をしなければいけないのでしょうか?」という質問をいただいたので、3つのポイントに分けて解説
 
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
  


今回はこのご質問に関して具体的にお答えします。

 
■ポイント1
歯冠長延長術が必要な場合
 
■ポイント2
全ての人が必要というわけではない
 
■ポイント3
歯を長持ちさせるためには治療が必要
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯冠長延長術が必要な場合

【歯茎を押し下げて歯茎より上の歯を長くする治療】


歯冠長延長術とは、歯茎を少し切り、押し下げて歯茎よりも上の歯を長くするための治療です。
なぜこのような治療を行うかというと、理由は2つあります。
 
1つ目の理由は、虫歯が歯茎よりも下にあり、取りきれない場合に歯茎を押し下げてあげ、虫歯を取り切るために治療を行います。
こうすることで、虫歯の取り残しを防ぐことができ、歯を長持ちさせることができます。
 
2つ目の理由は、被せ物を外れにくくするためです。
根管治療後に歯をたくさん削り歯が少ない場合に、被せ物を入れてあげようとしても被せ物を支える土台を立てることができなかったり、無理やり土台を立てたとしてもしっかりと装着することができず被せ物が外れやすい状態になってしまいます。
そんな時に、歯茎を押し下げてあげることで歯茎よりも上の歯を長くすることで土台もしっかり立てる事ができ、被せ物を外れにくくしてくれます。

 

ポイント2 全ての人が必要というわけではない

【歯の残る量が多い方は治療をする必要ない】


この治療は根管治療をした方全ての人がするわけではありません。
根管治療後も残っている歯の量が十分にある場合にはする必要はありません。
 
ですので、歯冠長延長術をした方がいいと言われた方は、歯の量が少ないということで治療をすることをお勧めいたします。

 

ポイント3 歯を長持ちさせるためには治療が必要


ここまで話をしてきましたが、歯冠長延長術は全ての人には必要ありませんが、必要ある場合は治療を受けていただくことをお勧めいたします。
また、そういった治療を行っている歯医者さんは、全てで行っているわけではないので、そういった提案をしてくださった歯医者さんでは、歯を長持ちさせるための工夫をしていると捉えていただいてもいいのでは、と私は思います。
 
もちろん外科治療になりますので、多少の腫れや痛みもありますし、しばらくは歯ブラシがしずらかったり、できない状況もあります。
また最終的な被せ物が入るまでには、歯茎が治るまでの期間も必要です。
しっかりと歯科医師の方と相談しながら治療を前向きに検討してみてくださいね。

 

まとめ

今回は、「根管治療をした歯は歯冠長延長術をしなければいけないのでしょうか?」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「歯冠長延長術が必要な場合」ということについて
2つ目のポイントは、「全ての人が必要というわけではない」ということについて
3つ目のポイントは、「歯を長持ちさせるためには治療が必要」ということについて
です。
今回は歯冠長延長術をすることで、少しでも歯を長持ちさせる事ができるということをお話しました。
もちろん、歯冠長延長術にはメリット・デメリットもありますので、しっかりとご検討いただいた上で治療の決断をしてみてくださいね。