根管治療のQ&A
Q.保険診療と自由診療の根管治療の差は?
「保険診療と自由診療の根管治療の差は?」という質問に5つのポイントで解説
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
■ポイント1
専門医の診断力が違う
■ポイント2
専門医の技術力が違う。
■ポイント3
治療回数が短く済む
■ポイント4
治癒しない場合の外科処置を行うことができる
■ポイント5
患者様ごとに器具を揃えている
以上の5つのポイントについて解説します。
ポイント1 専門医の診断力が違う
【多くの新たな論文を読み勉強している】
1つ目の大きな違いは、専門医の診断力が全く異なることです。本来であれば抜歯だったり、治療が困難な場合でも、新たな方法だったり、治療機材についてなど多くの知識を得ていることで、治療が可能な場合があります。
時には、神経を取る治療が本来不必要なのに、取られてしまっている方を見受けます。
そこの診断力も専門医と一般の歯科医院さんとで異なるポイントだと思います。
時には、神経を取る治療が本来不必要なのに、取られてしまっている方を見受けます。
そこの診断力も専門医と一般の歯科医院さんとで異なるポイントだと思います。
ポイント2 専門医の技術力が違う
【歯の削る量を最小にする】
次のポイントは、専門医の技術力です。マイクロスコープやCTがあるだけでは治療ができません。こういった器械をきちんと取り扱うことができるのが大切です。
専門医はこうした器械や器具を使いこなします。
また、一般の歯医者さんと専門医の大きな違いは、歯の削る量です。
根管内部はとても暗く、細く繊細です。
通常肉眼でははっきりと見えず、大きく削ってしまったりしますが、専門医は削る量がわずかなので、歯の寿命も大きく異なってきます。
専門医はこうした器械や器具を使いこなします。
また、一般の歯医者さんと専門医の大きな違いは、歯の削る量です。
根管内部はとても暗く、細く繊細です。
通常肉眼でははっきりと見えず、大きく削ってしまったりしますが、専門医は削る量がわずかなので、歯の寿命も大きく異なってきます。
ポイント3 治療回数が短く済む
【治療回数が短いと成功率も上がる】
自由診療と保険診療とでは、治療時間に取れる時間も異なります。
通常保険診療では30分程度で治療が終わりますが、何度も通わなければなりません。
自由診療と保険診療とでは、治療時間に取れる時間も異なります。
通常保険診療では30分程度で治療が終わりますが、何度も通わなければなりません。
治療を繰り返せば繰り返すほど、ラバーダム等をしていたとしても、どこかで細菌感染してしまったり、仮詰めの隙間から感染するなど、治療の成功率は低くなります。
では、保険診療でも長く治療時間を取ればいいのではとお思いになるかもしれませんが、保険診療では費用も決まっていますし、それに合わせた時間を取ることはなかなか難しいのです。
打って変わって、自由診療であれば費用の設定もその時間分に合わせて、医院側でできます。
何より、治療回数が短いことで仮詰めの期間も短いですし、成功率もぐーんと上がります。
では、保険診療でも長く治療時間を取ればいいのではとお思いになるかもしれませんが、保険診療では費用も決まっていますし、それに合わせた時間を取ることはなかなか難しいのです。
打って変わって、自由診療であれば費用の設定もその時間分に合わせて、医院側でできます。
何より、治療回数が短いことで仮詰めの期間も短いですし、成功率もぐーんと上がります。
ポイント4 治癒しない場合の外科処置ができる
【意図的再植術や歯根端切除術を行うことが可能】
根管治療を行っても、治癒しきらない場合があります。
そんな場合、外科的に外から病気を取ったり、根っこの先からお薬を詰めるという、外科治療を行います。
根管治療を行っても、治癒しきらない場合があります。
そんな場合、外科的に外から病気を取ったり、根っこの先からお薬を詰めるという、外科治療を行います。
そもそもこのような治療を行っていないところも多く、保険診療中心の医院では治療ができない可能性が非常に多いです。
また、常々やり方の工夫も更新されていきますが、そういった知識を根管治療専門医は持っていますので、そういった点も保険診療との差になります。
また、常々やり方の工夫も更新されていきますが、そういった知識を根管治療専門医は持っていますので、そういった点も保険診療との差になります。
ポイント5 患者様ごとに器具を揃えている
【治療器具を患者様ごとに使い捨てにしている】
根管治療専門医は、「ニッケルチタンファイル」と呼ばれる器具を使用します。
根管治療専門医は、「ニッケルチタンファイル」と呼ばれる器具を使用します。
1本約1000円程のニッケルチタンファイルを、1人の患者様に5本~8本程度使用します。
通常の根管治療で使われる「ファイル」と呼ばれるものよりもかなり高価ですし、それを「衛生面」的に、そして、器具破折の「医療事故防止」の観点から、患者様ごとに使い捨てにしています。
ただし、これだけ高価なものを保険診療で使い捨てにしてしまうと、費用を賄うことができません。
実際にそうしている歯医者さんをみたことがありません。
そういったところも含めて、保険診療と自由診療は大きく異なります。
通常の根管治療で使われる「ファイル」と呼ばれるものよりもかなり高価ですし、それを「衛生面」的に、そして、器具破折の「医療事故防止」の観点から、患者様ごとに使い捨てにしています。
ただし、これだけ高価なものを保険診療で使い捨てにしてしまうと、費用を賄うことができません。
実際にそうしている歯医者さんをみたことがありません。
そういったところも含めて、保険診療と自由診療は大きく異なります。
まとめ
今回は、「保険診療と自由診療の根管治療の差は?」について、5つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「専門医の診断力が違う」
2つ目のポイントは、「専門医の治療技術が違う」
3つ目のポイントは、「治療回数が短く済む」
4つ目のポイントは、「治癒しない場合の外科処置ができる」