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根管治療解説動画 <一般の患者様 >

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治療映像

Q.【マイクロスコープ映像】破折診断の様子ノーカット動画

歯茎に出来物がある、抜歯しないといけないと言われたと言う事で遠方から来院された患者様で
歯が割れてしまっているのか、本当に抜歯しなければいけないのかを確認する
『破折診断』の様子をマイクロスコープの映像でノーカットでお届けします。
 

40代の女性の方で

 


歯茎に出来物がある
2件の歯医者さんで抜歯しないといけないと言われたが、本当に残せないのか…
という事で来院されました。
 
まずは検査を行いました。
今回は口腔内診査で
・歯周ポケット検査
・打診痛検査
・視診
 
以上3種類の検査を行いました。

 

1つ目の歯周ポケット検査

1つ目の歯周ポケット検査は、
このような器具を使って歯周ポケットの深さを調べます。

 


通常健康な状態だと、歯周ポケットは3mm未満ですが、6箇所の内1箇所のみ8mmの深さがありました。

 


歯が破折している場合、破折している部分のポケットが深くなることがあります。
ですので、【歯が破折している可能性】が考えられます。

打診痛検査

2つ目の打診痛検査では、
原因と考えられる歯とその前後の歯を軽くコンコンとノックをするように叩いて、それぞれの歯の痛みを比較してもらいます。
結果、どちらも痛みは有りませんでした。

 

視診

そして、3つ目の視診ですが、直接口腔内を目で見て観察すると歯茎にプクっと出来物がありました。

 

画像検査

次は画像検査を行いました。

 




診断としては…
歯に穴が空いている(穿孔)の可能性が考えられました。
穴の大きさや状態によっては、パーフォレーションリペアにて改善できる可能性がありますが、破折している可能性もあります。
もしも、破折している場合は抜歯になってしまいます。
ですが、穿孔なのか破折なのかは、金属の土台を外してみなければ判断が出来ないので被せ物、土台を外して、歯の状態を確認する【破折診断】が必要でした。
 
土台を外して、歯の中を確認して破折診断をすることで、【歯が残せると診断】出来れば、もちろん歯は残せますが、土台を外す、今回問題の歯を触る事で、歯が残せなくなる、つまり抜歯になってしまう可能性があります。
 
患者様へこれらのリスクなども含めて、説明を行ったところ『キチンと知りたい!』と治療を希望されたので、今回は、まず破折診断を行いました。

破折診断の手順

ケースによって様々ですが、今回の破折診断は以下の手順で進めて行きます。
 
1.歯周ポケット確認
2.メタルコア除去
3.虫歯・破折線の染め出し
4.隔壁築造
5.ガッタパーチャ除去
6.穿孔確認
7.貼薬
 
『歯茎に出来物がある・抜歯しないといけないと言われ、本当に歯が残せないのか…』
と来院されました。
レントゲンや口腔内診査では、【歯が破折しているかもしれない】【歯に穴が空いているかもしれない】、場合によっては、【抜歯の可能性がある】状態でしたが、破折診断をして穿孔を確認し、パーフォレーションリペアと精密根管治療を行い、改善傾向にあれば歯が残せると診断しました。
 
常に医療はケースバイケースですので、全ての患者様に当てはまる事ではありませんが、このように【破折診断】を行うことで、『抜歯と言われた』歯でも残せる場合があります。
 
患者様には『最後の望みをかけて、ここに来てよかった!』と大変喜んでいただけました。
 
その後、歯の穴を埋めるパーフォレーションリペアと精密根管治療を行いました。
この治療の様子はまた次回の動画でお見せします。