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根管治療のQ&A

Q.根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?

「根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?」という質問に6つのポイントに分けて解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする
 
■ポイント2
根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている
 
■ポイント3
MB2という未処置根管が残っている
 
■ポイント4
仮歯の噛み合わせがよくない
 
■ポイント5
根っこの先にヒビが入っている
 
■ポイント6
通常の根管治療では治癒しない難治性の可能性がある
 
以上の6つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする

【充填時に根っこの先に刺激が加わるため】

 


根管治療充填後は、硬い食べ物などを噛むと痛みが出ることがあります。
なぜなら、根管充填をする際に根っこの先にお薬や器具が触れたことによる刺激が加わるからです。
ですので、1〜2週間程度は根管充填後硬いものを噛むことは控えましょう。
様子をみることで痛みが治ることも多くあります。

 

ポイント2 根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている

【根っこの先の神経にお薬が触れて痛みが出ている】
 
根管充填をする際に使用する、シーラーやガッタパーチャと呼ばれるゴムのような薬が、根っこの先まで押し出されている場合にも痛みが出る可能性があります。
その際に噛んだら痛みが出ることがあります。
症状が消えればそのままにしておくこともありますし、症状が消えなければ外科的な治療へ移行することもあります。
こちらも1〜2週間様子を見て痛みが消えない場合には、歯医者さんを受診していただければと思います。

 

ポイント3 MB2という未処置根管が残っている

【肉眼では見えない細い根管が存在することがある】

 


MB2根管とは、上の歯の第一大臼歯と呼ばれる前から6番目の歯にある神経が通っている根っこの管のことをいいます。
上の歯の根っこは3本と思われがちですが、4割程度の確率でMB2と呼ばれる細い根管が存在することがあります。
あまりにも細いので、気づかないことも多く、処置されないまま治療が終わることもあります。
しかし、処置されていないことで一部の死んでしまった神経が残っており、そこからの感染で痛みが生じている場合もあります。
これを見つけるためには、マイクロスコープと呼ばれる顕微鏡でしっかりと確認し、処置していくことが必要です。
噛んだら痛みが続いている場合にはこのような可能性も考えられるので、1〜2週間程度様子を見て続くような場合には、歯医者さんに相談してみましょう。

 

ポイント4 仮歯の噛み合わせがよくない

【噛み合っている歯との高さを調整することで改善する】

 


噛んで痛みがある時に見られることが、仮歯の噛み合わせがよくなく痛みが出ていることがあります。
この場合には、「歯の負担を減らす」ということが有効です。
「歯の負担を減らす」とは、噛んだ時に相手の歯とあたらないように、歯の高さを低くすることです。
こうすることで、歯への負担が減り痛みも改善することがあります。
こちらの場合も1〜2週間程度様子を見て、痛みがある場合に歯の高さを下げる処置を行います。

 

ポイント5 根っこの先にヒビが入っている

【根管充填後1〜2ヶ月経っても痛みがある場合】

 


噛み合わせの調整などをしても、1〜2ヶ月痛みが続いている場合には、根っこの先にヒビが入っている可能性があります。
ヒビが歯の根っこの先まである場合には、どうしても隙間があるのでそこから細菌が侵入してしまったり、より炎症を強めてしまうので、この場合には抜歯になってしまいます。
歯にヒビがあるかどうかも、顕微鏡で確認して初めてわかることが多いです。
ですので、根管治療専門医に相談をして確認していただければと思います。

 

ポイント6 通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性がある

【根管充填後1〜2ヶ月経っても痛みがある場合】
 
今回最後にお話しするのが、「通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性」の場合についてです。
何度も根管治療を繰り返し行っていたり、そもそもの根管内にある細菌の種類によって、通常の根管治療を行っても治りきらない場合があります。

 




その場合には、根管内部を専門医に見ていただいて、それでも改善しない場合には、意図的再植や歯根端切除樹などの外科的な治療を行い、根っこの外側から治療を行います。
そうすることで、改善する場合もありますが、それでも改善しない場合には抜歯になってしまう可能性があります。
ただし、こういった治療は根管治療専門医でしかできない治療であることが多いです。
ですので、このような場合にも根管治療専門医に相談することが大切です。

 

まとめ

今回は、「根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?」について、6つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする」
2つ目のポイントは、「根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている」が大切」
3つ目のポイントは、「MB2という見処置根管が残っている」
4つ目のポイントは、「仮歯の噛み合わせがよくない」
5つ目のポイントは、「根っこの先にヒビが入っている」
6つ目のポイントは、「通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性」についてお話ししました。
 
根管治療充填後の痛みについては、痛みが持続する期間によっても考えられる要因は異なってきますし、痛みが長ければ長いほど、次の一手を考えて行かなければなりません。
治療をしてからどのぐらい経過しているのかを噛む人していただき、可能な限り、根管治療専門医での受診をお勧めいたします。