根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

ばい菌に汚染された歯の詰め物を除去する工程

今回は、ガッタパーチャ除去の映像をお見せします!
 
ガッタパーチャってご存じですか?
 
ガッタパーチャというのはこのような物です。
 


根管治療の最終のお薬を詰める際に用いられるゴムに似た歯科材料です。
 
再根管治療を行う場合は、被せ物や土台を外すと、
次にこのガッタパーチャ、以前に詰めた古いお薬をキレイに除去する必要があります。
 
この古いお薬をどのように除去していくと思いますか??
この画像だけ見ると、【スポっ】と簡単に取れそうですよね。
どのように除去するのか…
 
動画を見ると、全然【スポっ】と取れていませんでしたね。
ごく稀に、スポっと気持ちよく取れることもありますが、
ほとんどが今回のように、歯の内部に貼りついている状態で、
超音波や耳かきのような細い器具を使って、歯を傷つけないように慎重に除去していきます。
 
再根管治療を行う場合、このガッタパーチャも悪いばい菌に感染してしまっているので、キレイに取り除くことが大切です!

 

腐ったセメントが歯の中にあったので除去しました

今回は、歯の中から出てきた謎のセメントの映像をお見せします!
 
歯茎に出来物が出来ていて、抜歯しないといけないと言われた!
でも歯を残したい!
ということで来院された患者さんです。
 
デンタルレントゲン、CTを撮影したり、お口の中を直接見て診察してみると、
歯に穴が空いている(穿孔)の可能性が考えられました。
穴の大きさや状態によっては、パーフォレーションリペアにて改善できる可能性がありますが、
破折している可能性もあります。
もしも、破折している場合は抜歯になってしまいます。
 
ですが、穿孔なのか破折なのかは、金属の土台を外してみなければ判断が出来ないので
被せ物、土台を外して、歯の状態を確認する【破折診断】を行ったんですが。
 
土台を外して、歯の中をチェックしていると、セメントのような…謎の物体が出てきました。
 


歯の破折は認められませんでしたが、約k3㎜の穿孔がありました。

 


おそらく、前の虫歯がとても深く、以前の先生が頑張って治療した際に歯に穴が空いてしまって、
セメントで塞いでくれたという可能性が考えられます。
 
でもセメントが劣化してしまい、再度炎症を起こして、歯茎に出来物が出来てしまった物だと思われます。
 
その後、歯の穴を埋めるパーフォレーションリペアと精密根管治療をしっかり行いました。
【抜歯】と言われて絶望していたけど、歯が残せる可能性がある事に大変喜んでくださいました。

 

破折ファイル除去の瞬間

患者様の症例

噛むと痛い!ということで来院された患者様の症例
 
デンタルレントゲン、CTを撮影して見てみると、怪しいものが写っていました。

 


破折ファイルがあったとしても、悪さをせずに問題なく経過しているのであれば、無理に除去する必要はありません。
 
しかし、その破折した器具の周囲が原因で、歯の根の先に膿が溜まったり、歯茎が腫れたり、出来物ができたり、痛みが出たりしている。
そんな場合には、根管内から破折した器具、破折ファイルを除去する必要があります。
 
ただ…【破折ファイル除去】は精密根管治療の中でも最大難易度の治療です。
除去するために歯の中を沢山削れば、もちろん取りやすくなります。
しかし、むやみやたらに沢山歯を削れば【歯の寿命は短く】なってしまいます。
それでは治療を行う意味がありません。
 
「歯の寿命を第一に考え、可能な限りダメージを少なくする」ことを心がけて破折ファイル除去処置を行っていますので、通常の破折ファイル除去処置よりも、さらに難易度が高い処置です。
 
今回は比較的スムーズに除去が出来ました。
この後、精密根管治療をしっかり行ったことで症状も治まり、問題なく過ごされています!

 

【マイクロスコープ映像】破折ファイル除去から根管治療までダイジェスト動画

噛むと痛い!と言う事で来院された患者様の治療で、『破折ファイル除去と精密根管治療』をマイクロスコープの映像で、
ノーカットバージョンは別であるんですが、今回はダイジェストバージョンでギュッと凝縮した動画をお見せします。
 

破折ファイル除去と精密根管治療

コチラの患者様は、50代の女性で

 


噛むと痛いけど、どの歯が痛いか分からない…歯茎が腫れてる感じがするという事で当院を受診されました。
 
検査を行うと、破折ファイルらしきもの、そして歯の根っこの先に黒い影がレントゲンで発見されました。
 
破折した器具の周囲が原因で、歯の根の先(根尖)に膿が溜まったり、歯茎が腫れたり、痛みが出ていると考えられるので、破折ファイルを除去して根管の再治療が必要と診断しました。
患者様へリスクなども含めて、これらの説明を行ったところ治療を希望されたので、今回は破折ファイル除去と精密根管治療を行いました。

 

治療手順

ケースによって様々ですが、今回の破折ファイル除去と精密根管治療は以下の手順で進めて行きます。
 
虫歯除去
メタルコア除去
隔壁築造
破折ファイル除去
ガッタパーチャ除去
根管口の清掃と形成
作業長測定
根管形成
最終洗浄
根管充填

 

まとめ

『噛むと痛い』と来院されました。
 
破折ファイルを除去して、しっかり精密根管治療を行ったことで

 


治療1か月後には、黒い影がほぼ消失し、【噛むと痛い】という症状も治まっています。

 



 

現在、最終の被せ物を装着し、治療はひと段落しています。
定期的な経過観察は必要ですが、とても喜んで下さいました。



 

【マイクロスコープ映像】破折ファイル除去から根管治療までノーカット動画

噛むと痛い!と言う事で来院された患者様の治療で、『破折ファイル除去と精密根管治療』をマイクロスコープの映像でノーカットでお届けします。
 

1.打診痛検査

コチラの患者様は、50代の女性で

 


噛むと痛いけど、どの歯が痛いか分からない…歯茎が腫れてる感じがする
という事で当院を受診されました。
 
まずは検査を行いました。
今回は口腔内診査で
・打診痛
・咬合痛
・触診
以上3種類の検査を行いました。
 
1つ目の打診痛検査は、原因と考えられる歯とその前後の歯を軽くコンコンとノックをするように叩いて、それぞれの歯の痛みを比較してもらいます。
結果、どちらも痛みは無いようでした。

 

2.咬合痛検査

噛むと痛い。でもどの歯が痛いか分からないということでしたので、このような器具を原因と考えられる歯とその前後の歯を順番に噛んで、それぞれ歯の痛みがあるか比較してもらいます。
 
結果、原因と考えられる歯に強い痛みがありました。



 

3.触診検査

歯茎が腫れている感じがするとのことだったので、咬合痛があった歯の根っこに当たる部分の歯茎を軽く押すと、痛みがありました。

 



 

4.画像検査

まずは
●デンタルレントゲン


→歯の根っこの先に黒い影、膿が溜まっているのが写っています。
また、うっすらと破折ファイルと見られる物も写っています。
次に
●CBCT撮影


→デンタルレントゲンでの写りよりも大きな黒い影が写っています。
破折ファイルもよりはっきりと確認することが出来ました。
 
診断としては…
破折した器具の周囲が原因で、歯の根の先(根尖)に膿が溜まったり、歯茎が腫れたり、痛みが出ている
と考えられるので、破折ファイルを除去して根管の再治療が必要です。
 
患者様へリスクなども含めて、これらの説明を行ったところ治療を希望されたので、
今回は破折ファイル除去と精密根管治療を行いました。
 
ケースによって様々ですが、今回の破折ファイル除去と精密根管治療は以下の手順で進めて行きます。
 
1.虫歯除去
2.メタルコア除去
3.隔壁築造
4.破折ファイル除去
5.ガッタパーチャ除去
6.根管口の清掃と形成
7.作業長測定
8.根管形成
9.最終洗浄
10.根管充填
 
『噛むと痛い』と来院された患者様ですが、
治療前のレントゲンでは、破折ファイルがあり、歯の根っこの先に黒い影が写っていて、膿が溜まっていました。
 
破折ファイルを除去して、しっかり精密根管治療を行ったことで


治療1か月後には、黒い影がほぼ消失し、【噛むと痛い】という症状も治まっています。

 


現在、最終の被せ物を装着し、治療はひと段落しています。
定期的な経過観察は必要ですが、とても喜んで下さいました。



 

ひどい虫歯の基準と対処法、費用や回数

今回は「ひどい虫歯の基準と対処法、費用や回数」について5つのポイントで詳しくお話しします。
 

1.ひどい虫歯の基準と放置したら、どうなるのか
 
2.ひどい虫歯の治療法はどんな感じ?痛いのか?と実際のひどい虫歯治療の症例
 
3.ひどい虫歯の治療期間や回数、費用は?
 
4.ひどい虫歯治療に関して、よくある質問
 
5.ひどい虫歯を治療する為の歯医者の選び方【チェックリスト付き】

1.ひどい虫歯の基準と放置したら、こうなります【画像付き】

こちらの図は虫歯の進行具合を表しています。
右に行くほど「重度」になり「ひどい虫歯」になっていきます。

 


虫歯は図のように、5ステップに分かれます。
その中でも、「C3とC4」の虫歯は一般的に「ひどい虫歯」を意味します。
 
これからお出しする画像は、虫歯がひどい状況で放置してしまった状態です。
早期治療であるほど、費用も少なく期間も短く治療が終了できます!

 

まずは…【20代男性】

 


年齢:20代
性別:男性
主訴:ご飯がしっかりと噛めない
 
全体的にひどい虫歯が広がっていた患者さんです。
虫歯がひどくなるにつれて「歯医者に行ったら怒られるのでは・・・」「他の人に見られるのが恥ずかしい」と感じて、なかなか歯医者に行けなかったとのこと。
治療が進むにつれて笑顔が増えたのが印象的です。根管治療や抜歯治療を行い、現在は矯正治療中です。

 

つぎに…【30代女性】

 


年齢:30代
性別:女性
主訴:左下の奥歯が痛い!
 
以前から、歯が痛くなっては歯医者に行き抜歯を何回もされた経験のある患者さんです。痛みがなくなると、歯医者通いが嫌になってしまい放置をしてしまったとのことです。患者さんは、過去にしっかりと治療を受けなかったことを後悔されており、勇気を出して当院を受診されました

 

そして…【50代男性】

 


年齢:50代
性別:男性
主訴:右下の歯がだんだん割れてきて噛めなくなってきた。
 
右下に大きな虫歯があり、歯周病も重度の患者さんでした。最近、口臭が気になるとの悩みもあり受診されました。虫歯で奥歯が噛めない状態になっており、前歯に負担がかかり、少しずつ出っ歯になってきている状態です。現在は、虫歯治療や歯周病治療を頑張っていらっしゃいます。

2.ひどい虫歯の治療法はどんな感じ?痛いのか?と実際のひどい虫歯治療の症例

こちらの図は、ひどい虫歯の「程度別治療法のフローチャート」です。


ひどい虫歯は、”歯の根が侵食されているかどうか” で変わります

 


ひどい虫歯というのは「数」ではなく、どれだけ深く細菌に「侵食されているか」が基準となります。
歯の根が虫歯に侵食されていたり、ヒビが入ってしまっている場合は抜歯になります。
ここで、無理に歯を残すと、骨の中で細菌が繁殖し大きなトラブルにつながることがあります。

 

【根が侵されていない場合】根管治療で歯を残す


この場合、適切な根管治療さえ行うことができれば「抜歯を回避」できます。しっかりと虫歯を除去するだけでなく、「適切な根管治療」が行えるよう「歯の状態を整える」必要があります。
 
根管治療とは、歯の根の中の神経の治療です。
ひどい虫歯の場合は、初めて神経を除去する抜髄治療と呼ばれる種類の根管治療になることがあります。

 


【根が侵されている場合】抜歯し、その部位で噛めるよう処置する
 
歯の根まで虫歯が進んでいたり、歯の根にヒビが入ったり割れたりしている場合は「抜歯」となります。
そして、その部分で噛めるよう治療が必要になります。
その場合
①インプラント治療
②ブリッジ治療
③入れ歯治療
から治療法を選ぶ必要があります。

 

①インプラント治療は…


抜歯した部位にインプラントと呼ばれる人工の歯根を埋め込みます。
周囲の歯を削ったり、残っている歯に負担をかけたくない方に向いています。
 
保険適応では無いので、自由診療となります。
一般的に一流メーカーのインプラントを使用している場合は30~40万円程度かかることが多いのです。

 

②ブリッジ治療


抜歯した部分の前後の歯を削り、被せ物を接着剤で着ける方法です。
保険診療を希望される方、全身疾患でインプラント治療が困難な方に向いています。
 
しかし、抜歯した本数や部位によってブリッジ治療が不可能な場合もあります。
保険診療では金属で製作した場合は、最少の抜歯本数の場合で3割負担で約16000円程度かかります。
自由診療の場合は、一般的にセラミックを選択した場合は30万円程度の費用が必要となります。

 

③入れ歯治療


抜歯した部分の前後の歯を少量削り、取り外し式の入れ歯を装着する方法です。
健全な歯をあまり削りたく無い方や、抜歯部位が多くブリッジ治療が困難な方、経済的にインプラント治療が困難な方にも幅広く使用できます。
 
費用は、ブリッジ同様に抜歯した本数や部位によって、保険診療か自由診療かで大きく変わってきます。
毎日、寝る前に外して自分の歯と同じようにキレイにする必要があります。

 

【子供のひどい虫歯治療の場合】
子供のひどい虫歯は、大人の同様に「歯の根が残せない場合」は抜歯となりますが、抜歯後に行う治療が大人とは全く異なります。
 
乳歯が抜歯となった場合は、周囲の歯も永久歯への生え変わっていくので大人と同じ治療法できず、永久歯が生えてくるスペースを確保するために、「保隙装置(ほげきそうち)」と言うものお口に入れる必要があります。
 
代表的な「保隙装置(ほげきそうち)」は6種類あります。
①バンドループ
②クラウンループ
③インレーバー
④ディスタルシュー
⑤リンガルアーチ
⑥小児義歯

 


①バンドループと②クラウンループは保険適応です。
小児歯科や矯正歯科を標榜している歯科医院ですと対応がスムーズになります。

 

【治療画像あり】実際のひどい虫歯治療の3症例
 
実際のひどい虫歯の治療症例を解説しています。
ご自身に近い状態があれば参考にしてくださいね。
 
もちろん、ここで紹介している治療症例以外にも様々なパターンがあります。
悩む場合は、まず歯医者に相談してみましょう!

 

まずはこちらの<30代女性>


まずはこちらの<30代女性>


 

次はこちらの<40代男性>


次はこちらの<40代男性>


 

そして<50代男性>


そして<50代男性>


(注:上記の被せ物の費用は、保険治療のチタン冠で計算しています)

3.ひどい虫歯の治療期間や回数、費用は?

自分に「ひどい虫歯がある」とわかっていても、どれくらいの期間や回数がかかるかが気になりますよね。代表的な治療期間、回数はどれくらいなのか?
そして、「歯医者への通院に決心がついたので、一気に治療してしまいたい!」と言う希望が叶うのか?についてご説明いたします。
 
代表的な治療期間と回数ですが、
 
実は、ひどい虫歯の本数、噛み合わせで治療期間や回数は千差万別です。
・1本だけがひどい虫歯で抜歯が必要なら抜歯は1回で終わります。
・根管治療が必要な場合は1回で終わることもあれば、3回程度かかることもあります。
・複数の根管治療、複数の抜歯がある場合は全ての治療は終了するまで1〜2年かかることも珍しくありません。
・矯正治療も併用すると4年近くになる場合もあります。
 
短期集中治療は可能なのか?というご希望もたまにお聞きしますが、
 
結論から言うと、ケースバイケースです。
なぜなら、歯科治療の治療の中には「治癒を待つ」と言うステップが必要なことがあるからです。
 
例えば、抜歯や根管治療です。
 
抜歯をした後は完全にその部位が治癒してから最終のブリッジや入れ歯を装着します。
しかし、その傷口が治っていくスピードは人によって様々です。
 
また、根管治療の場合ですと、本来、非常に期間と回数がかかる治療です!
根管治療を得意としている当院などでは、歯科医師やカウンセラーと相談の上
「1回の時間を長く、治療回数を少なく、期間を短く」することも可能です。
 
根管治療大阪クリニックでは、根管治療の治療回数と期間を短縮するための短期集中治療も行っています。
 
 
保険治療で治るのか?
 
結論から言うと「保険治療のみで治ります!」
この「治る」と言う意味は、「全ての歯が、昔と同じく元どおり」と言う意味ではありません。抜歯をせずに全てが治ると言うことでは、ありません。
歯の根まで虫歯が侵食し、抜歯になった場合は「抜歯によって治った」となります。
しかしながら、抜歯も、抜歯の後に噛めるようにする治療も保険診療で行うことが可能です。
 
ただし、気をつけておくポイントがあります。
「歯科の保険診療」は、国民が安定して安価な歯科治療を受けられる素晴らしいシステムですが、
そのシステムには、国が決めた非常に細かいルールがあります。
使える機材や材料が指定されています!
 
よって、「歯を残したい」「歯の神経を残したい」「見た目よくしたい」「しっかりと噛みたい」と言う御希望があれば、どこかで妥協が必要な場合があります。
 
 
そして、ひどい虫歯の治療にかかる費用ですが、
 
歯医者に行くときに気になることの一つに「費用」がありますよね!
「自分の虫歯は、ひどい状態だけれど、一体どれくだけ費用がかかってしまうのか?」
と不安に思っている方も多いかと思います。
 
 
代表的な治療費用
 
結論から言うと「状況によって千差万別」です。
 
例えば、一本だけのひどい虫歯で根管治療にて治療した場合、根管治療の費用は
3割診療負担の方は、合計で4000円〜7000円程度と考えておけば大きく外れることはありません。
保険治療の被せ物と、自費治療の被せ物で費用が異なるのと同様に、保険治療の再根管治療と自費治療の根管治療の費用は異なります。
 
保険治療の再根管治療の場合(*令和2年4月:保険診療10割負担の場合で計算)
・初診料       2400~2510円(医院の設備体制で変動)
・再診料(2回目以降) 440~510円(医院の設備体制で変動)
・感染根管処置 2300~5960円(歯の根の数で変動)
・根管貼薬 300~540円(歯の根の数で変動)
・根管充填 720~3300円(加圧の有無や、歯の根の数で変動)
・レントゲン料 380~4100円(レントゲンのサイズやデジタル化で変動)
保険診療は全国の歯科医院で同じ費用ですが、治療回数や設備(施設基準)などでやや変動します。
しかしながら、下の奥歯で顕微鏡を使用した場合は追加で1200円程度費用が増加します。歯周病の検査や治療、新しい土台や被せ物の費用は別途かかります。
 
「自費治療の初めての根管治療」の場合は…
 
歯科医師が患者さんの歯の状態や、患者さんの希望、地域性などを考慮して自由に費用設定しているので、保険診療のように「全国ほぼ同じ」ではありません。
コチラの図は参考までに当院の例となります。

 



 

4.ひどい虫歯治療に関して、よくある質問

Q.放置しすぎて歯医者に行くのがきまずいし、恥ずかしいです。
A.安心してください。そのような状態の患者様はたくさんいらっしゃいます。ですので、全く恥ずかしがったり、気まずく思ったりする必要はありません!それを、治療するのが歯医者の仕事です!
 
Q.ひどい虫歯もきれいに治りますか?
A.芸能人のレベルを求めなければ、かなりの確率でキレイに治すことが可能です。しかしながら、丁寧な治療と、ある程度の期間が必要になることがあります。
 
Q.ひどい虫歯は銀歯になるのでしょうか?
A.部位や本数にもよりますが,最近は保険診療の範囲でも「白い歯」を入れられる対象が少しずつ増えてきています。ただ、保険診療では、どうしても銀歯になってしまうこともあります。部位や大きさによっては銀歯を回避できることもありますので、歯医者で相談しましょう!
 
Q.ひどい虫歯を放置すると脳にばい菌が回るって本当ですか?
A.本当です。割合は多くはありませんが、虫歯の細菌が脳に進んでいき「脳静脈血栓症(のうじょうみゃくけっせんしょう)」と言う病気を発症することがあります。脳の静脈に血栓を引き起こし脳梗塞などのリスクにつながります。また、口の中は血管が多いので虫歯や歯周病を放置すると、多くの最近が全身を廻ります。その結果、脳静脈血栓症以外にも様々な病気に繋がっていきます。

 

5.ひどい虫歯を治療する為の歯医者の選び方【チェックリスト付き】

虫歯がひどい状況では、一般的な歯科治療だけでは質の高い治療が難しいことがあります。
特に、
①質の高い根管治療 
②丁寧でダメージの少ない抜歯 の双方が必要です。
 
しかしながら、そのような歯科医院は非常に少ないのが現状です。
当院では、「世界基準の根管治療」と「丁寧でダメージの少ない抜歯」が可能です。
なぜなら、北米式根管治療を実践している歯科医師や、インプラント治療の講師をしている歯科医師、日本口腔外科学会認定医が所属しています。
 
以下に、「ひどい虫歯を治療するための歯医者の選び方チェックリスト」を提供しますので、ぜひ当院も選択肢の一つとして検討してみてください。

 



 

まとめ

・ひどい虫歯は、虫歯分類のC3とC4が当てはまる
・ひどい虫歯が歯の根まで侵食していれば抜歯になり、その部分を回復するために
・インプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯治療が必要となる。
・ひどい虫歯が歯の根まで侵食していなければ根管治療になる可能性が高い
・子供の虫歯がひどく抜歯になった場合は、「保隙装置(ほげきそうち)」という装置を装着することがある。
・本来抜歯でも、根管治療と他の処置の組み合わせで抜歯を回避することができる事もある
・短期集中治療は、歯科医院で相談する事で可能な事もある
・「待つ期間」が必要な場合や、治療部位が多い時は、治療が長期間になる
・全て保険治療が可能であるが、どこかで妥協が必要となる

 
 

根管治療イニシャルトリートメントの実際の治療の様子ノーカット動画

歯の色が変色していると受診された患者様の根管治療、イニシャルトリートメントをマイクロスコープの映像でノーカットでお届けします。
 

解説

コチラの患者様は、20代の女性で
主訴は、歯の変色に気が付いた。
 
色が白く戻る気配はなく、黒くなっていってる気がする…。
痛みはない。
 
という事で当院を受診されました。
レントゲン検査や口腔内診査を行ったところ

 

●デンタルレントゲン



 

●CBCT撮影


→根尖病変、透過像(歯の根に膿が溜まり、黒く映ること)はない

 
 

●神経の検査

→右上3番、反応がなく失活していた(神経が死んでいる)

 

という状態で、歯の神経が死んでいるとこのように歯の色が変色してしまいます。

 


死んでしまった歯髄(歯の神経)を放置すると、そこでばい菌が付き感染が広がると腫れる可能性があり、将来、トラブルが増えるため死んでしまった神経を取る必要がある
 
患者様へリスクなども含めて、これらの説明を行い、治療を希望されたので、イニシャルトリートメントを行いました。
ケースによって様々ですが、今回の根管治療イニシャルトリートメントは以下の手順で進めて行きます。
 
1.ラバーダム装着
2.根管口明示
3.作業長測定
4.根管形成
5.歯冠修復
6.最終洗浄
7.根管充填
8.歯冠修復
 
という流れで治療を行います。
 
歯の神経が死んでしまっているので、根管治療を行い、
 

●治療前



 

●治療後


治療後はこのように最終のお薬が根っこの先までキレイに入っている状態です。
 
今後、半年〜1年毎に経過観察を行っていきます
 
歯の変色はホワイトニングを行うことで改善されます。

 

保険診療と自由診療の根管治療の差は?

「保険診療と自由診療の根管治療の差は?」という質問に5つのポイントで解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
専門医の診断力が違う
 
■ポイント2
専門医の技術力が違う。
 
■ポイント3
治療回数が短く済む
 
■ポイント4
治癒しない場合の外科処置を行うことができる
 
■ポイント5
患者様ごとに器具を揃えている
 
以上の5つのポイントについて解説します。

ポイント1 専門医の診断力が違う

【多くの新たな論文を読み勉強している】

 


1つ目の大きな違いは、専門医の診断力が全く異なることです。本来であれば抜歯だったり、治療が困難な場合でも、新たな方法だったり、治療機材についてなど多くの知識を得ていることで、治療が可能な場合があります。
時には、神経を取る治療が本来不必要なのに、取られてしまっている方を見受けます。
そこの診断力も専門医と一般の歯科医院さんとで異なるポイントだと思います。

 

ポイント2 専門医の技術力が違う

【歯の削る量を最小にする】


次のポイントは、専門医の技術力です。マイクロスコープやCTがあるだけでは治療ができません。こういった器械をきちんと取り扱うことができるのが大切です。
専門医はこうした器械や器具を使いこなします。
また、一般の歯医者さんと専門医の大きな違いは、歯の削る量です。
根管内部はとても暗く、細く繊細です。
通常肉眼でははっきりと見えず、大きく削ってしまったりしますが、専門医は削る量がわずかなので、歯の寿命も大きく異なってきます。

 

ポイント3 治療回数が短く済む

【治療回数が短いと成功率も上がる】
 
自由診療と保険診療とでは、治療時間に取れる時間も異なります。
通常保険診療では30分程度で治療が終わりますが、何度も通わなければなりません。

 


治療を繰り返せば繰り返すほど、ラバーダム等をしていたとしても、どこかで細菌感染してしまったり、仮詰めの隙間から感染するなど、治療の成功率は低くなります。
では、保険診療でも長く治療時間を取ればいいのではとお思いになるかもしれませんが、保険診療では費用も決まっていますし、それに合わせた時間を取ることはなかなか難しいのです。
 
打って変わって、自由診療であれば費用の設定もその時間分に合わせて、医院側でできます。
何より、治療回数が短いことで仮詰めの期間も短いですし、成功率もぐーんと上がります。

 

ポイント4 治癒しない場合の外科処置ができる

【意図的再植術や歯根端切除術を行うことが可能】
 
根管治療を行っても、治癒しきらない場合があります。
そんな場合、外科的に外から病気を取ったり、根っこの先からお薬を詰めるという、外科治療を行います。

 




そもそもこのような治療を行っていないところも多く、保険診療中心の医院では治療ができない可能性が非常に多いです。
また、常々やり方の工夫も更新されていきますが、そういった知識を根管治療専門医は持っていますので、そういった点も保険診療との差になります。

 

ポイント5 患者様ごとに器具を揃えている

【治療器具を患者様ごとに使い捨てにしている】
 
根管治療専門医は、「ニッケルチタンファイル」と呼ばれる器具を使用します。

 


1本約1000円程のニッケルチタンファイルを、1人の患者様に5本~8本程度使用します。
通常の根管治療で使われる「ファイル」と呼ばれるものよりもかなり高価ですし、それを「衛生面」的に、そして、器具破折の「医療事故防止」の観点から、患者様ごとに使い捨てにしています。
ただし、これだけ高価なものを保険診療で使い捨てにしてしまうと、費用を賄うことができません。
実際にそうしている歯医者さんをみたことがありません。
そういったところも含めて、保険診療と自由診療は大きく異なります。

 

まとめ

今回は、「保険診療と自由診療の根管治療の差は?」について、5つのポイントを解説しました。
 
1つ目のポイントは、「専門医の診断力が違う」
2つ目のポイントは、「専門医の治療技術が違う」
3つ目のポイントは、「治療回数が短く済む」
4つ目のポイントは、「治癒しない場合の外科処置ができる」

 

根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?

「根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?」という質問に6つのポイントに分けて解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする
 
■ポイント2
根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている
 
■ポイント3
MB2という未処置根管が残っている
 
■ポイント4
仮歯の噛み合わせがよくない
 
■ポイント5
根っこの先にヒビが入っている
 
■ポイント6
通常の根管治療では治癒しない難治性の可能性がある
 
以上の6つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする

【充填時に根っこの先に刺激が加わるため】

 


根管治療充填後は、硬い食べ物などを噛むと痛みが出ることがあります。
なぜなら、根管充填をする際に根っこの先にお薬や器具が触れたことによる刺激が加わるからです。
ですので、1〜2週間程度は根管充填後硬いものを噛むことは控えましょう。
様子をみることで痛みが治ることも多くあります。

 

ポイント2 根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている

【根っこの先の神経にお薬が触れて痛みが出ている】
 
根管充填をする際に使用する、シーラーやガッタパーチャと呼ばれるゴムのような薬が、根っこの先まで押し出されている場合にも痛みが出る可能性があります。
その際に噛んだら痛みが出ることがあります。
症状が消えればそのままにしておくこともありますし、症状が消えなければ外科的な治療へ移行することもあります。
こちらも1〜2週間様子を見て痛みが消えない場合には、歯医者さんを受診していただければと思います。

 

ポイント3 MB2という未処置根管が残っている

【肉眼では見えない細い根管が存在することがある】

 


MB2根管とは、上の歯の第一大臼歯と呼ばれる前から6番目の歯にある神経が通っている根っこの管のことをいいます。
上の歯の根っこは3本と思われがちですが、4割程度の確率でMB2と呼ばれる細い根管が存在することがあります。
あまりにも細いので、気づかないことも多く、処置されないまま治療が終わることもあります。
しかし、処置されていないことで一部の死んでしまった神経が残っており、そこからの感染で痛みが生じている場合もあります。
これを見つけるためには、マイクロスコープと呼ばれる顕微鏡でしっかりと確認し、処置していくことが必要です。
噛んだら痛みが続いている場合にはこのような可能性も考えられるので、1〜2週間程度様子を見て続くような場合には、歯医者さんに相談してみましょう。

 

ポイント4 仮歯の噛み合わせがよくない

【噛み合っている歯との高さを調整することで改善する】

 


噛んで痛みがある時に見られることが、仮歯の噛み合わせがよくなく痛みが出ていることがあります。
この場合には、「歯の負担を減らす」ということが有効です。
「歯の負担を減らす」とは、噛んだ時に相手の歯とあたらないように、歯の高さを低くすることです。
こうすることで、歯への負担が減り痛みも改善することがあります。
こちらの場合も1〜2週間程度様子を見て、痛みがある場合に歯の高さを下げる処置を行います。

 

ポイント5 根っこの先にヒビが入っている

【根管充填後1〜2ヶ月経っても痛みがある場合】

 


噛み合わせの調整などをしても、1〜2ヶ月痛みが続いている場合には、根っこの先にヒビが入っている可能性があります。
ヒビが歯の根っこの先まである場合には、どうしても隙間があるのでそこから細菌が侵入してしまったり、より炎症を強めてしまうので、この場合には抜歯になってしまいます。
歯にヒビがあるかどうかも、顕微鏡で確認して初めてわかることが多いです。
ですので、根管治療専門医に相談をして確認していただければと思います。

 

ポイント6 通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性がある

【根管充填後1〜2ヶ月経っても痛みがある場合】
 
今回最後にお話しするのが、「通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性」の場合についてです。
何度も根管治療を繰り返し行っていたり、そもそもの根管内にある細菌の種類によって、通常の根管治療を行っても治りきらない場合があります。

 




その場合には、根管内部を専門医に見ていただいて、それでも改善しない場合には、意図的再植や歯根端切除樹などの外科的な治療を行い、根っこの外側から治療を行います。
そうすることで、改善する場合もありますが、それでも改善しない場合には抜歯になってしまう可能性があります。
ただし、こういった治療は根管治療専門医でしかできない治療であることが多いです。
ですので、このような場合にも根管治療専門医に相談することが大切です。

 

まとめ

今回は、「根管治療充填後、噛んだら痛いのは大丈夫なのか?」について、6つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「根管治療充填後は硬いものを噛まないようにする」
2つ目のポイントは、「根っこの先から、充填の薬が出過ぎてしまっている」が大切」
3つ目のポイントは、「MB2という見処置根管が残っている」
4つ目のポイントは、「仮歯の噛み合わせがよくない」
5つ目のポイントは、「根っこの先にヒビが入っている」
6つ目のポイントは、「通常の根管治療では治癒しない軟知性の可能性」についてお話ししました。
 
根管治療充填後の痛みについては、痛みが持続する期間によっても考えられる要因は異なってきますし、痛みが長ければ長いほど、次の一手を考えて行かなければなりません。
治療をしてからどのぐらい経過しているのかを噛む人していただき、可能な限り、根管治療専門医での受診をお勧めいたします。

 

逆根管充填の必要性について

「保険診療と自由診療の根管治療の差は?」という質問に5つのポイントで解説
 

今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。

■ポイント1
逆根管充填とは
 
■ポイント2
逆根管充填しないところが多い理由について
 
以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 逆根管充填とは

【根っこの先からお薬を詰めること】


歯根端切除術や意図的再植など、根っこの先からお薬を詰めてあげることを、逆根管充填といいます。
歯根端切除術を行った後、膿などを取るだけで歯に隙間があると、再度感染してしまう可能性があります。
そこで、できる限り感染させないために、根っこの先からもお薬を入れて隙間を埋めてあげることで、感染のリスクを下げています。
ですので、逆根管充填というステップはとても大切な過程になります。

 

ポイント2 逆根管充填しないところが多い理由について

【日本の歴史では口腔外科での治療が従来多かった】


米国では、根管治療専門医での歯根端切除術が一般的ですが、日本では歴史的に、根管治療領域よりも口腔外科での歯根端切除術が多くされてきました。
逆根管充填にて細菌の再出現を防止するよりも「病変の切除」に主眼を置いてきたという歴史的背景があるのでは?と「推測」しています。
 
最近では日本でも、歯根端切除術を根管治療領域と捉える歯科医師が増えているため、状況は改善していくと信じています。

 

まとめ

今回は、「逆根管充填の必要性について」2つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「逆根管充填とは」
2つ目のポイントは、「逆根管充填しないところが多い理由について」
 
歴史も段々と変わってきていますし、逆根管充填の必要性も広がりを見せてきています。
もし治療を検討されている方は逆根管充填についても知っていただけると嬉しいです。