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根管治療の内容

Q.根管治療での土台の役割について

今回は「根管治療での土台の役割」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管治療での土台の役割とは
 
■ポイント2
土台の種類について
 
■ポイント3
土台の選び方について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療での土台の役割とは

根管治療後の土台は歯を補強したり、被せ物を外れにくくしてくれる役割をします。
さらに根管内(根っこの中)に細菌が侵入しないようにする重要な役割を担っているのです!

 



 

根管治療後の歯は十分に歯質が残っていないことがほとんどです。
何故なら、根管治療をする前に虫歯になってしまった歯質を全て削って除去する必要があるからです。
 
ですから、根管治療後の歯はまだ被せ物を被せれる状態ではないので被せ物が被せられるように・外れにくいようにするためそのために土台をたてて補強しないといけません。
そうすることで歯・被せ物を長持ちさせることができるので、根管治療後の土台はとても重要です!

 

ポイント2 土台の種類について

根管治療後の土台は重要ですが、その中でも土台の“素材選び”が特に重要になってきます。
土台にも大きく分けて4つの種類があります。

 


ファイバーコア、レジンコア、銀色でできたメタルコア、金でできたゴールドコアの4種類があります。
どのコアにもメリット・デメリットがありますが、現在では「ファイバーコア」が一番主流です。
ファイバーコアだと自分の歯と同じくらいの柔らかさがあるので、もし一時的に根管治療した歯に過度な力がかかっても土台の弾力性を利用し力を土台全体に均等に分散するので、ヒビや破折が起こりにくいです。
また、強度や耐久性もメタルコア・ゴールドコアには劣りますがレジンコアに比べると強度・耐久性ともにあります。
そして口の中で直接形を見てその場で土台をたてていくので、歯質を削る量を最低限まで抑えることができ、さらにもし数年後・何十年後に菌に感染して再根管治療が必要になっても容易に除去することが可能なため、最近ではよく使用されています。

 

ポイント3 土台の選び方について

ファイバーコアが主流とお話ししましたが、全ての歯がファイバーコアが良いとは限りません。
何故かというと、根管治療した歯は神経がある歯に比べると栄養が行き届かないため、枯れ木のように歯が脆くなってしまいます。
その脆くなってしまった歯に過度な力(食いしばりや歯ぎしりなど)がかかってしまうと土台を通じて下にヒビが入ってしまったり、破折(歯が割れてしまうこと)するリスクがかなり上がってしまうのです。
そうならないためにその歯に合った土台をたてる(入れる)ことでそういったリスクを下げることができます。
ただその歯の残っている状態によって土台の選び方が変わるので、土台選びはとても重要になるのです。


土台選びの参考フローチャートです。
あくまでも土台の選び方の参考ですので、ご自身でこの素材にしてほしいと決められるものではありません。
最終は歯医者さんでの判断となり、条件によって土台の種類が変わっていきます。

 

まとめ

・土台の役割は歯を補強したり、被せ物を外れにくくする役割がある
・土台には大きく4つの種類がある
 ファイバーコア・レジンコア・メタルコア・ゴールドコア
・土台の主流はファイバーコア
・歯の状況によって土台の種類も変わる