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根管治療の内容

Q.保険診療と精密根管治療の違いについて徹底解説

今回は「保険診療と精密根管治療の違いについて」について、6つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
ラバーダムの使用をしている
 
■ポイント2
マイクロスコープを使用している
 
■ポイント3
CTを撮影する
 
■ポイント4
器具の使用頻度について
 
■ポイント5
器具や薬液の種類の違いについて
 
■ポイント6
専門医が治療を行っているかも保険診療との違い
 
以上の6つのポイントについて解説します。
 


ポイント1 ラバーダムを使用している

ラバーダムをご存知でしょうか?
ラバーダムとは歯に引っ掛けるゴムのマスクのことです。

 


このラバーダムを使用することで、唾液からの感染を防いだり、器具の落下を防いだり、消毒時に使うお薬の漏れを防ぐことができる、優れものです。
 
しかし、この「ラバーダム」はしてもしなくても費用は変わりません。
ですので、保険診療では使用していないところも非常に多く見受けられます。
ですが、このラバーダムを使用しないまま治療を行うと、前述したとおり、唾液が根管の中に入り、せっかく治療をしても再発してしまうリスクがぐーんと上がります。
ですので、ラバーダムを使用しているか使用していないかは、治療においてとても大切なのです。

 

ポイント2 マイクロスコープを使用している

 


マイクロスコープとは顕微鏡のことであり、20倍にまで歯を拡大してみることができるので、複雑な根管の治療が可能になったり、細い根管などを見つけ治療ができるなど、再発のリスクを下げることができる優れものです。
しかしながら、質の高いマイクロスコープを導入するには、多額の費用が必要です。
よって、導入していない歯科医院も多いのが現状です。そして、導入していても根管治療に向いていない機種であったり、自由診療でのみ使用しているというところが多いのではないかと思います。
ここも自由診療と保険診療との違いです。
しかし、最近は保険診療でもマイクロスコープの費用の算定が追加されたので、今後は使用されることが増えるかもしれません。
ただし、マイクロスコープを使用すると、保険の診療であっても、通常の根管治療の費用よりプラスアルファー費用が必要になることが想定されます。

 

ポイント3 CTを撮影する

よく使用されるのがパノラマと呼ばれる大きいレントゲンと、デンタルと呼ばれる部分的な小さいレントゲンです。




こちらも治療をしていく上で重要なレントゲンですが、上のレントゲンは2次元のものなので、根っこがどのように曲がっているか、どこで神経の通り道が塞がってしまっているかなどという細かいことは分かりません。
これをよりわかりやすく見ることができるものがCTです。


CTは三次元的にあらゆる角度から見ることができるので、根管がどのように曲がっているか、どの部分から神経の通り道が塞がっているかなどを具体的に見つけることができます。
根管の中は非常に複雑なものです。
ですので、CTを使用してきちんと確認しながらの治療が大事ということです。
ただし、このCTを導入していない医院もあります。
自由診療の根管治療を取り入れている医院さんにはC Tの設備はあると思いますので、根管治療に力を入れた医院で治療を受けていただくことが大切です。
こういったところも、保険診療との違いになります。

 

ポイント4 器具の使用頻度について

ここは保険診療と自由診療との大きな違いです。
根管治療には様々な器具を使用しますが、中でも多く使用されるのが、このファイルと呼ばれる道具です。

 


このファイルと呼ばれる器具は、使用した後滅菌をして、それができればまた別の人で使用するといった、いわゆる使い回しでの診療が多いです。
もちろん滅菌はしていますが、保険診療では「ひとり一人の患者様専用の道具」として使用することは非常に少ないです。
この使い回しをしていることで、器具が徐々に劣化し、折れやすい状態になります。
これが根っこの中で折れてしまっては大変なことは、想像できますよね。
また、衛生面的にもきちんと患者様ごとに使用し、使い終われば捨てるといった方法が最も清潔です。
当医院での自由診療の場合は、患者様それぞれに器具をご用意しておりますので、折れるリスクも下げられますし、清潔に診療をすることを心がけております。
この体制をとっているかについても、かなりコストがかかりますので、実際にこのような体制をとっているところは少ないかもしれません。

 

ポイント5 器具や薬液の種類の違いについて

保険診療というものは、限られた道具でしか診療をすることができません。
根管治療では先ほどのファイルを使用して根っこの中を掃除していきます。

 


レントゲン写真のように根っこの先が曲がった根っこの場合は、治療が難しくファイルがきちんと根っこの先まで入らないことがあります。

 


そこで活躍するのがこの「ニッケルチタンファイル」と言われる道具です。
ニッケルチタンファイルは根管の先まで曲がってくれるので、従来よりも曲がった根っこの治療が可能になってきました。
しかし、このニッケルチタンファイルなど、あらゆる道具を使用して治療を進めようとすると、それだけコストもかかってきますので、保険診療では使用できないことが多いです。
つまり、限られた物だけでの治療には限界があるということです。

 

ポイント6 専門医が治療を行っているかも保険診療との違い

根管治療にも専門医と言うのが存在します。
治療の機材が揃っていたり、治療環境が整っていることももちろん大切ですが、その機材を自在に操ることができ、治療に関しての技術や知識を持っていることが何より大切です。
 
根管治療を考えられておられる方は、ぜひ根管治療専門医にご相談されることをお勧めいたします。

 

まとめ

・ラバーダムを使用し、唾液からの感染を防ぐ
・精密根管治療では、顕微鏡で20倍にまで拡大して治療をする
・CTを使用して、歯をいろんな角度から観察し治療を行う
・患者様それぞれに治療機材を準備することも精密根管治療にはある
・何より、歯科医師の技術と知識があることが大事!