根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

保険診療と精密根管治療の違いについて徹底解説

今回は「保険診療と精密根管治療の違いについて」について、6つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
ラバーダムの使用をしている
 
■ポイント2
マイクロスコープを使用している
 
■ポイント3
CTを撮影する
 
■ポイント4
器具の使用頻度について
 
■ポイント5
器具や薬液の種類の違いについて
 
■ポイント6
専門医が治療を行っているかも保険診療との違い
 
以上の6つのポイントについて解説します。
 


ポイント1 ラバーダムを使用している

ラバーダムをご存知でしょうか?
ラバーダムとは歯に引っ掛けるゴムのマスクのことです。

 


このラバーダムを使用することで、唾液からの感染を防いだり、器具の落下を防いだり、消毒時に使うお薬の漏れを防ぐことができる、優れものです。
 
しかし、この「ラバーダム」はしてもしなくても費用は変わりません。
ですので、保険診療では使用していないところも非常に多く見受けられます。
ですが、このラバーダムを使用しないまま治療を行うと、前述したとおり、唾液が根管の中に入り、せっかく治療をしても再発してしまうリスクがぐーんと上がります。
ですので、ラバーダムを使用しているか使用していないかは、治療においてとても大切なのです。

 

ポイント2 マイクロスコープを使用している

 


マイクロスコープとは顕微鏡のことであり、20倍にまで歯を拡大してみることができるので、複雑な根管の治療が可能になったり、細い根管などを見つけ治療ができるなど、再発のリスクを下げることができる優れものです。
しかしながら、質の高いマイクロスコープを導入するには、多額の費用が必要です。
よって、導入していない歯科医院も多いのが現状です。そして、導入していても根管治療に向いていない機種であったり、自由診療でのみ使用しているというところが多いのではないかと思います。
ここも自由診療と保険診療との違いです。
しかし、最近は保険診療でもマイクロスコープの費用の算定が追加されたので、今後は使用されることが増えるかもしれません。
ただし、マイクロスコープを使用すると、保険の診療であっても、通常の根管治療の費用よりプラスアルファー費用が必要になることが想定されます。

 

ポイント3 CTを撮影する

よく使用されるのがパノラマと呼ばれる大きいレントゲンと、デンタルと呼ばれる部分的な小さいレントゲンです。




こちらも治療をしていく上で重要なレントゲンですが、上のレントゲンは2次元のものなので、根っこがどのように曲がっているか、どこで神経の通り道が塞がってしまっているかなどという細かいことは分かりません。
これをよりわかりやすく見ることができるものがCTです。


CTは三次元的にあらゆる角度から見ることができるので、根管がどのように曲がっているか、どの部分から神経の通り道が塞がっているかなどを具体的に見つけることができます。
根管の中は非常に複雑なものです。
ですので、CTを使用してきちんと確認しながらの治療が大事ということです。
ただし、このCTを導入していない医院もあります。
自由診療の根管治療を取り入れている医院さんにはC Tの設備はあると思いますので、根管治療に力を入れた医院で治療を受けていただくことが大切です。
こういったところも、保険診療との違いになります。

 

ポイント4 器具の使用頻度について

ここは保険診療と自由診療との大きな違いです。
根管治療には様々な器具を使用しますが、中でも多く使用されるのが、このファイルと呼ばれる道具です。

 


このファイルと呼ばれる器具は、使用した後滅菌をして、それができればまた別の人で使用するといった、いわゆる使い回しでの診療が多いです。
もちろん滅菌はしていますが、保険診療では「ひとり一人の患者様専用の道具」として使用することは非常に少ないです。
この使い回しをしていることで、器具が徐々に劣化し、折れやすい状態になります。
これが根っこの中で折れてしまっては大変なことは、想像できますよね。
また、衛生面的にもきちんと患者様ごとに使用し、使い終われば捨てるといった方法が最も清潔です。
当医院での自由診療の場合は、患者様それぞれに器具をご用意しておりますので、折れるリスクも下げられますし、清潔に診療をすることを心がけております。
この体制をとっているかについても、かなりコストがかかりますので、実際にこのような体制をとっているところは少ないかもしれません。

 

ポイント5 器具や薬液の種類の違いについて

保険診療というものは、限られた道具でしか診療をすることができません。
根管治療では先ほどのファイルを使用して根っこの中を掃除していきます。

 


レントゲン写真のように根っこの先が曲がった根っこの場合は、治療が難しくファイルがきちんと根っこの先まで入らないことがあります。

 


そこで活躍するのがこの「ニッケルチタンファイル」と言われる道具です。
ニッケルチタンファイルは根管の先まで曲がってくれるので、従来よりも曲がった根っこの治療が可能になってきました。
しかし、このニッケルチタンファイルなど、あらゆる道具を使用して治療を進めようとすると、それだけコストもかかってきますので、保険診療では使用できないことが多いです。
つまり、限られた物だけでの治療には限界があるということです。

 

ポイント6 専門医が治療を行っているかも保険診療との違い

根管治療にも専門医と言うのが存在します。
治療の機材が揃っていたり、治療環境が整っていることももちろん大切ですが、その機材を自在に操ることができ、治療に関しての技術や知識を持っていることが何より大切です。
 
根管治療を考えられておられる方は、ぜひ根管治療専門医にご相談されることをお勧めいたします。

 

まとめ

・ラバーダムを使用し、唾液からの感染を防ぐ
・精密根管治療では、顕微鏡で20倍にまで拡大して治療をする
・CTを使用して、歯をいろんな角度から観察し治療を行う
・患者様それぞれに治療機材を準備することも精密根管治療にはある
・何より、歯科医師の技術と知識があることが大事!

 

根管治療での土台の役割について

今回は「根管治療での土台の役割」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管治療での土台の役割とは
 
■ポイント2
土台の種類について
 
■ポイント3
土台の選び方について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療での土台の役割とは

根管治療後の土台は歯を補強したり、被せ物を外れにくくしてくれる役割をします。
さらに根管内(根っこの中)に細菌が侵入しないようにする重要な役割を担っているのです!

 



 

根管治療後の歯は十分に歯質が残っていないことがほとんどです。
何故なら、根管治療をする前に虫歯になってしまった歯質を全て削って除去する必要があるからです。
 
ですから、根管治療後の歯はまだ被せ物を被せれる状態ではないので被せ物が被せられるように・外れにくいようにするためそのために土台をたてて補強しないといけません。
そうすることで歯・被せ物を長持ちさせることができるので、根管治療後の土台はとても重要です!

 

ポイント2 土台の種類について

根管治療後の土台は重要ですが、その中でも土台の“素材選び”が特に重要になってきます。
土台にも大きく分けて4つの種類があります。

 


ファイバーコア、レジンコア、銀色でできたメタルコア、金でできたゴールドコアの4種類があります。
どのコアにもメリット・デメリットがありますが、現在では「ファイバーコア」が一番主流です。
ファイバーコアだと自分の歯と同じくらいの柔らかさがあるので、もし一時的に根管治療した歯に過度な力がかかっても土台の弾力性を利用し力を土台全体に均等に分散するので、ヒビや破折が起こりにくいです。
また、強度や耐久性もメタルコア・ゴールドコアには劣りますがレジンコアに比べると強度・耐久性ともにあります。
そして口の中で直接形を見てその場で土台をたてていくので、歯質を削る量を最低限まで抑えることができ、さらにもし数年後・何十年後に菌に感染して再根管治療が必要になっても容易に除去することが可能なため、最近ではよく使用されています。

 

ポイント3 土台の選び方について

ファイバーコアが主流とお話ししましたが、全ての歯がファイバーコアが良いとは限りません。
何故かというと、根管治療した歯は神経がある歯に比べると栄養が行き届かないため、枯れ木のように歯が脆くなってしまいます。
その脆くなってしまった歯に過度な力(食いしばりや歯ぎしりなど)がかかってしまうと土台を通じて下にヒビが入ってしまったり、破折(歯が割れてしまうこと)するリスクがかなり上がってしまうのです。
そうならないためにその歯に合った土台をたてる(入れる)ことでそういったリスクを下げることができます。
ただその歯の残っている状態によって土台の選び方が変わるので、土台選びはとても重要になるのです。


土台選びの参考フローチャートです。
あくまでも土台の選び方の参考ですので、ご自身でこの素材にしてほしいと決められるものではありません。
最終は歯医者さんでの判断となり、条件によって土台の種類が変わっていきます。

 

まとめ

・土台の役割は歯を補強したり、被せ物を外れにくくする役割がある
・土台には大きく4つの種類がある
 ファイバーコア・レジンコア・メタルコア・ゴールドコア
・土台の主流はファイバーコア
・歯の状況によって土台の種類も変わる

 

下の前歯の歯茎に出来物、違和感がある 30代/男性

下の前歯の歯茎に出来物があり、違和感がある

 

 

項目 詳細
年齢・性別

30代・男性

年齢・性別 30代・男性
ご相談内容症状

下の前歯の歯茎に出来物があり、違和感がある。半年前くらいに気が付き、大きくなることも小さくなることもない。押さえると少し痛い。

ご相談内容症状 下の前歯の歯茎に出来物があり、違和感がある。半年前くらいに気が付き、大きくなることも小さくなることもない。押さえると少し痛い。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、神経の検査では反応が無く、死んでしまっていました。以前の治療痕などから細菌感染し、根っこの先に膿が溜まっているので、根管治療が必要ですが、CTを確認すると根尖が歯槽骨から飛び出しているのが確認出来ました。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、神経の検査では反応が無く、死んでしまっていました。以前の治療痕などから細菌感染し、根っこの先に膿が溜まっているので、根管治療が必要ですが、CTを確認すると根尖が歯槽骨から飛び出しているのが確認出来ました。
治療期間

約1か月

治療期間 約1か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

264,000円
<内訳>
精密根管治療イニシャルトリートメント…88,000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
264,000円
<内訳>
精密根管治療イニシャルトリートメント…88,000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

治療直後は鈍いお痛みがありましたが、治療半年後の経過観察ではお痛みは消失し、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
治療直後は鈍いお痛みがありましたが、治療半年後の経過観察ではお痛みは消失し、順調に過ごされています。
治療リスク

根管治療を行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みが出るリスクがあります。今回のような、歯根の先端が骨から飛び出ているため、予後が悪い可能性、そして違和感が消えないリスクがあります。骨が出来て、黒い透過像が無くなるのには、数か月~数年かかることもありますので、定期的な経過観察は必要です。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みが出るリスクがあります。今回のような、歯根の先端が骨から飛び出ているため、予後が悪い可能性、そして違和感が消えないリスクがあります。骨が出来て、黒い透過像が無くなるのには、数か月~数年かかることもありますので、定期的な経過観察は必要です。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

①過去の治療で詰めたレジンを除去しました。

 

②洗浄・消毒しながら死んでしまった神経を取り除きます。

 

③ニッケルチタンファイルで根管内の清掃と形成を行います。

 

④今回のケースでは歯冠の欠損が大きかった為、最終洗浄の前に必要な部分の歯冠修復を行いました。

 

⑤根管充填の前に最終洗浄を行います。

 

⑥バイオセラミックで根管充填を行いました。

 
治療をしても予後が悪い可能性があった今回の治療ですが、治療1か月後には歯茎の出来物は消失し、違和感も無くなりました。
 

この症例の実際の治療映像です。是非ご覧ください。
 

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

噛むと違和感がある 30代/男性

噛むと違和感がある

 

 

項目 詳細
年齢・性別

30代・男性

年齢・性別 30代・男性
ご相談内容症状

噛むと違和感。響くような痛みがある。

ご相談内容症状 噛むと違和感。響くような痛みがある。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根っこに穴が空いている可能性があることが分かりました。また、未処置根管もあったため、このまま放置すれば抜歯しなければいけない状況にもなりえましたので、今回はパーフォレーションリペア(穿孔封鎖)と精密根管治療(リトリートメント)が適応されると診断されました。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根っこに穴が空いている可能性があることが分かりました。また、未処置根管もあったため、このまま放置すれば抜歯しなければいけない状況にもなりえましたので、今回はパーフォレーションリペア(穿孔封鎖)と精密根管治療(リトリートメント)が適応されると診断されました。
治療期間

約2か月

治療期間 約2か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

363,000円
<内訳>
パーフォレーションリペア…55,000円
精密根管治療リトリートメント…165,000円
セラミッククラウン…143,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
363,000円
<内訳>
パーフォレーションリペア…55,000円
精密根管治療リトリートメント…165,000円
セラミッククラウン…143,000円
術後の経過
現在の様子

パーフォレーションリペア後は鈍いお痛みがありましたが、治療半年後の経過観察ではお痛みは消失し、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
パーフォレーションリペア後は鈍いお痛みがありましたが、治療半年後の経過観察ではお痛みは消失し、順調に過ごされています。
治療リスク

パーフォレーションリペアを行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みが出るリスクがあります。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク パーフォレーションリペアを行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みが出るリスクがあります。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

①金属の土台を外すと虫歯がありました。顕微鏡下にて虫歯を除去します。

 

②う蝕検知液で染め出し、虫歯の取り残しを防ぎます

 

③安全に治療が出来るように、ラバーダムが装着できるように、隔壁築造(歯の補強)を行います。

 

④根管内にパーフォレーション(穿孔)がありました。

 

⑤消毒し、MTAセメントで封鎖しました。

 

⑥根管内をキレイに清掃し、最終洗浄後バイオセラミックで根管充填を行いました。

 
治療後、症状が治まったので現在は詰め物をして順調に過ごされています。
 

この症例の実際の治療映像です。是非ご覧ください。
 

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

虫歯が大きくて神経を取らないといけないと言われた 30代/男性(歯科医師)

虫歯が大きいので神経を取らないといけないかもしれないと言われた

 

 

項目 詳細
年齢・性別

30代・男性(歯科医師)

年齢・性別 30代・男性
ご相談内容症状

虫歯が大きいので神経を取らないといけないかもしれないと言われた。出来れば神経は取りたくないので、残せないか。

ご相談内容症状 虫歯が大きいので神経を取らないといけないかもしれないと言われた。出来れば神経は取りたくないので、残せないか。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、神経は生きていましたが、虫歯が深くて、お痛みが出ていた可能性が考えられました。虫歯を取ると、神経が露出(露髄)する可能性もありますので、VPT(歯髄温存療法)が適応されると診断されました。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、神経は生きていましたが、虫歯が深くて、お痛みが出ていた可能性が考えられました。虫歯を取ると、神経が露出(露髄)する可能性もありますので、VPT(歯髄温存療法)が適応されると診断されました。
治療期間

約1か月

治療期間 約1か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

121,000円
<内訳>
VPT…55,000円
セラミックインレー…66,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
121,000円
<内訳>
VPT…55,000円
セラミックインレー…66,000
術後の経過
現在の様子

VPT直後はジーンとしみるような鈍いお痛みがありましたが、治療半年経過した現在では、お痛みは消失し、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
VPT直後はジーンとしみるような鈍いお痛みがありましたが、治療半年経過した現在では、お痛みは消失し、順調に過ごされています。
治療リスク

VPT(歯髄温存療法)を行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク VPT(歯髄温存療法)を行うことで、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

①金属の詰め物を外すと虫歯がありました。顕微鏡下にて虫歯を除去します。

 

②う蝕検知液で染め出し、虫歯の取り残しを防ぎます

 

③神経が露出した部分を薬剤で消毒します

 

④MTAセメントにて神経を保護します

 
治療後、症状が治まったので現在は詰め物をして順調に過ごされています。
 

この症例の実際の治療映像です。是非ご覧ください。
 

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

根管治療での麻酔の必要性について

今回は「根管治療での麻酔の必要性」について、4つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
神経を取る治療の時に使う
 
■ポイント2
治療器具が根っこの先端に到達する時に使う
 
■ポイント3
根っこの先で膿が溜まり腫れている時に使う
 
■ポイント4
麻酔の効果と時間について
 
以上の4つのポイントについて解説します。

ポイント1 神経を取る治療の時に使う

根管治療の中にも、初めて神経をとり、根管の中をきれいにする場合と、既に神経が死んでしまっていて、病気があるので再治療をするという2種類があります。
そのうちの「神経を取る」治療をする際に麻酔が必要な場合があります。
なぜなら、神経が少しでも生きている場合には「痛み」を感じてしまうからです。
神経を取る治療の中にも、神経がまだ生きている場合と、もう既に死んでしまっている場合とがあります。
このうちの「神経が生きている」場合に麻酔のお薬が必要となります。

 

ポイント2 治療器具が根っこの先端に到達する時に使う

根管治療と呼ばれる治療は、根っこの中の細菌や古いお薬をとり、きれいに洗浄をして、根っこの先までお薬を入れるという治療です。

 


この根っこの先までどのぐらいの長さがあるのかを確認するときに、治療中の器具が根っこの先の圧力センサーに触れ、チクチクとした痛みを感じます。
これが不快な方も多いため、麻酔をする場合があります。

 

ポイント3 根っこの先で膿が溜まり腫れている時に使う

根っこの先に病気がある時に根管治療をしますが、その腫れがピークに達した時に痛みを感じることがあります。この場合も麻酔のお薬をしないと痛みが続くため、麻酔が必要になります。

 

ポイント4 麻酔の効果と時間について

 


麻酔の効果としては、個人差はありますが、約1時間から2時間程度効いています。
ですので、診療が終わった後も、少し痺れたような感覚はあります。
基本的に、麻酔のお薬を使用している場合には、治療中の痛みは伴わないことが多いです。
しかし、神経を触る治療であったり、根っこの先まで器具が到達するなど刺激があった場合には、治療終了後、麻酔の効果が切れてきた頃に痛みを伴う場合があります。
これは正常な反応ですので、心配する必要はありませんが、痛みがある場合には、痛み止めを飲むことが効果的です。

 

まとめ

・神経を取る治療のときに麻酔が必要
・治療器具が根っこの先端に触れる時に麻酔が必要
・膿が根っこの先で溜まり腫れている時に麻酔が必要
・麻酔の効果時間は個人差があるが1〜2時間程度治療後も効いている

 

放置すると抜歯になる!根尖病変の正体と原因・治療法を根管治療専門医が徹底解説!

今回は「根尖病変とは」について3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根尖病変とは
 
■ポイント2
根尖病変ができる原因について
 
■ポイント3
根尖病変の治療方法について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根尖病変とは

 


「根尖病変」とは歯の根っこの先にできた炎症性の病気です。
歯の根っこの先で「炎症」が起こっている状態のことを言います。
虫歯などで歯の中に入った細菌を放置すると、細菌は歯の根っこの中でどんどん増えていきます。
増えた細菌は歯の根っこ先に移動し、「炎症」を起こしてしまうのです。
歯の根っこの先で「炎症」が起きている病気のことを「根尖病変」といいます。

 


症状としては、噛んだときに違和感があったり、歯茎を触ると違和感や痛みを感じたり、歯茎が腫れて膿が出ることがあります。

 

ポイント2 根尖病変ができる原因について


「根尖病変」の原因は歯の中にいる細菌です。
大きな虫歯ができ神経にまで達すると、神経は細菌に負けて死んでしまいます。
死んだ神経は細菌の餌となってしまい、歯の中で細菌感染が広がっていきます。
歯の中で感染が続くとやがて歯の根っこの先で炎症を起こし、根尖病変ができてしまうのです。
つまり、根尖病変の原因は「細菌」という分です。

 

ポイント3 根尖病変の治療について

根尖病変を治すには「根管治療(感染根管治療)」が必要になります。
「感染根管治療」とは歯の根っこの中をキレイにする治療です。
感染根管治療を受け、根っこの中をキレイにすることで細菌を無くし、根っこの先で炎症を治すことができます。
ですので、根尖病変を治すには「感染根管治療」をすることになります。

 


根管治療では、虫歯や歯の根っこの中の細菌を取り除き、歯の根っこの中を綺麗にしていきます。綺麗になれば、歯の根っこにお薬を詰めるという治療方法です。
 
こうすることで、根尖病変が改善していくことが多いです。

 

まとめ

・根尖病変とは根っこの先で炎症が起きていることを言う
・根尖病変の原因は細菌感染!
・根尖病変を治すためには根管治療が有効である

 

【根管治療専門医内で話題!】根管治療のレーザーは意味があるのか?

今回は「根管治療で使用するレーザーとは」について3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
レーザーを使用する目的
 
■ポイント2
レーザーを使用することのメリットとデメリット
 
■ポイント3
根管治療時のレーザーを使用する費用について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 レーザーを使用する目的

根管治療でレーザーを使用する最大の目的は、
「歯の根っこの中をキレイに洗浄することで、通常の根管治療以上に根管内部の細菌を除去する」ということです。
 
キレイに根管内を洗浄するときに最大効果を発揮するのです。
 
このレーザーを用いた洗浄法は、レーザー活性洗浄法(Laser Activated Irrigation: LAI)と言われています。

 



 

洗浄中に洗浄液とレーザーを併用することで、根管内部で微細な泡、キャビテーションが発生し、そのマイクロバブルの衝撃波によって根管内部を物理的に清掃し、より一層、キレイにしてくれるのです。
 
また、根管治療では超音波を用いた洗浄が一般的でしたが、レーザーを用いた洗浄の方が根管内部をキレイにできると言われています。

ポイント2 レーザーを使用することのメリットとデメリット


根管治療でレーザーを用いる最大のメリットは
「治療の成功率が上がる」ということです。
根管内部の強力な洗浄効果により細菌が減少することで、治療の効率が上がると言われています。
 
デメリットは、特にないと考えられます。しかし、日本国内では、適切なレーザー(Er.Yagレーザー)を、適切な使用方法で用いて根管治療することができる歯科医院が非常に少数であるということです。
 
よって、もし根管治療専門医院でEr.Yagレーザーで洗浄する歯科医院見つけたら、根管治療に精通している専門医だと考えられます。

 

ポイント3 根管治療時のレーザーを使用する費用について

実は、レーザーを置いているのは自由診療の根管治療を行っている歯科医院の中でも、非常に少数の歯科医院でしか装置がありません。
 
根管治療におけるレーザーの使用は、基本的に自費治療になるので、価格設定は歯科医院ごとに費用は異なります。
 
適切なレーザー(Er.Yagレーザー)は、500万円以上する非常に高価な装置で、日本全国の歯科医院で使用される装置では無いため、保険診療の根管治療では「レーザーの使用」は想定されていません。
 
自由診療の根管治療を行っている歯科医院の中でも、非常に少数の歯科医院でしか装置がなく、根管治療におけるレーザーの使用も基本的に自費治療になるので、歯科医院ごとに費用は異なります。

 

まとめ

・レーザーを使用することで、小さな泡が発生し、それがあることで根管内部を綺麗にする
・レーザーを使用することのメリットは、治療の効率をあげること
・根管治療で使用するレーザー自体、日本でも少数の歯医者さんにしか存在せず、保険診療では使うことはほとんどない
・レーザーを使用する、自由診療の根管治療は歯科医院ごとに価格設定が異なる

 

【そのままでは抜歯になる?!】根管治療での出血の原因と治療法を徹底解説

今回は「根管治療での出血の原因と対策」について3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管治療の出血の原因は2種類
 
■ポイント2
出血している場合の治療方法について
 
■ポイント3
痛みがある時の対応について
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療の出血の原因は2種類

根管治療での出血の原因は、歯の中での出血と、歯の周り(歯茎)からの出血の大きく2種類が存在します。

 


まず、歯の中での出血についてですが、出血は歯の根っこの先に炎症があったり、歯に穴が開いている、歯が割れてしまっている場合に出血を起こしてしまいます。
 
歯の中にもこれだけの出血の種類があり、原因は細菌感染を引き起こしているために出血していたり、歯に力がかかることで歯が割れて、そこから出血してしまうと言うことが原因です。
 
根管治療をすることで改善される場合もあれば、抜歯をしなければならない場合もあるので、歯医者さんでの確認をしてもらうことがとても大切です。
 
2つ目の原因は、歯の周り(歯茎)からの出血についてです。

 


こちらも、歯茎の腫れからの出血の場合と、治療中にできた歯茎の傷による出血の原因が存在します。
 
深い虫歯や、以前根管治療を受けたが細菌が歯の根っこの中に残っていると、細菌がどんどん歯の中で増え、やがて根っこの先で炎症が起こります。
細菌が増え続けると、根っこの先で炎症を起こし、やがて逃げ道を作り歯茎が腫れ、出血や排膿が起こります。
ですので、原因は根っこの中の「細菌」なのです。
 
細菌が原因なので歯の根っこの中をキレイにする「根管治療」をすることにより、根っこの先の炎症、歯茎の腫れを治し、出血を止めることができます。
治療中にできる傷としては、麻酔をした場合の麻酔の針で歯茎が一時的に傷ついてしまい出血することがあります。
基本的には数日待てば改善してきますので、心配は入りません。

 

ポイント2 出血している場合の治療方法について


出血している場合の治療方法については、症状によっても異なってきますが、根管治療をすることで改善される場合もありますし、歯が割れている場合には抜歯をするしか方法がないことがあります。
 
こちらのフローチャートでは、症状ごとの治療方法が書かれています。
自分が今どんな原因で出血しているのかが分かれば治療方法も明確になってきますので、まずは歯医者さんで出血している原因を診てもらうことをお勧めいたします。

 

ポイント3 痛みがある時の対応について


痛みがある時の対応は2つです!
1つ目は、すぐに歯医者さんに行く、2つ目は痛み止めを飲むと言うことです。
 
まだ歯医者を受診する前や根管治療期間中に出血があり痛みもある時は、すぐに歯医者に行き治療を受けてください。
治療を受けることで1番確実に痛みを無くすことができます。
細菌が原因の場合は根っこの中をキレイにすることで徐々に痛みがひいていきます。
また、歯が割れている場合は抜歯をすることで痛みはなくなります。
ですので痛みが出た時はすぐに歯医者に行き、治療を受けましょう!
痛い時は歯医者に行くのが1番ですが、時間がなかったり、深夜などすぐ歯医者にいけない場合は、鎮痛剤を飲みましょう。
鎮痛剤はドラッグストアなどで購入できます。
鎮痛剤は痛みを抑えてくれるだけで、痛みの原因を解決するには治療が必要なので、時間を作り必ず歯医者に行きましょう。

 

まとめ

・根管治療での出血の原因は大きく2つ!歯の中からの出血と、歯の周りからの出血の2種類がある
・歯の中からの出血は、歯の根っこの先に炎症があったり、穴が開いたり、割れている場合に出血してくる
・歯茎など歯の周りからの出血は、麻酔の針などで傷つくことで出血してくる
・治療方法は症状によっても異なるが、根管治療をしたり、場合によっては抜歯になることもある
・痛みがあるときには、歯医者に行くことが第一優先だが、すぐにいけない場合には鎮痛剤を飲む

 

【根管治療の膿】膿が溜まっている原因・症状・治療とは

今回は「膿が出る根管治療の原因や症状」について3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
膿が出る原因について
 
■ポイント2
膿が出る症状について解説!
 
■ポイント3
膿を治すには根管治療が必要!
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 膿が出る原因について

根っこの先に膿が溜まっている歯茎から膿が出る原因は、「細菌感染」によるものです。

被せ物と自分の歯との境目、つまり小さな隙間に磨き残しなどがあるとその隙間から細菌が入り込んでしまい感染を起こします。

そうなると根っこの中まで細菌は増殖して、その結果根っこの先に膿が溜まってしまうのです。

そして根っこの膿が溜まり続けると、体の防御反応で悪いもの(膿)を出そうとする=歯茎から膿が出るということなのです。

 

ポイント2 膿が出る症状について解説!

根っこの先に膿がたまると大きく分けて3つの症状が出ます。
 
症状が出やすい順では以下の順番になります。
 
①歯茎にニキビのようなものができる
②膿が出る
③違和感や噛むと痛みを感じる
 
1番の「歯茎にニキビのようなものができる」について、根っこの先に膿が溜まっていると、体がその膿を出そうと膿の出口(=できもの)を歯茎に作ります。


特徴としてはプクッと膨れていてニキビのように見えます。
このニキビのようなできもののことを「サイナストラクト」と呼び、根っこの先に膿が溜まっている場合に、一番よく見られる症状です。

痛みなどを感じる場合はほとんどないですが、炎症が強いと痛みが出ることもあるので、痛みが出る前に早めに歯医者に行くことをお勧めします。

2つ目の「膿が出る」については、
根っこの先の膿が溜まった状態が続くと、体の防御反応で悪いもの(膿)を出そうとするため、膿の出口(サイナストラクト)から膿が出たり、または歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)からも膿が出ることがあります。

 


症状としては痛みなど出ることはほとんどないですが、膿特有の匂いがあったり、そもそも膿が出るということはそれだけ大量の膿が根っこの先で溜まっている・といった症状が出ます。
 
ですから、膿が出てきた場合に関しても気付いたら早めに歯医者に行くことがオススメです。
 
最後の3番目、「違和感や噛むと痛みを感じる」について、
根っこの先の膿が溜まった状態が続くと、歯が浮いているような違和感・カチッと普通に噛んだだけや食事中に噛んだ時に痛みを感じる場合があります。
根っこの先に膿が溜まっている状態で、炎症もあると噛んだ時の圧または刺激で痛みを生じてしまうのです。
違和感がある場合は緊急性は低いですが、なるべく早く歯医者に行くようにお勧めします。
また、痛みなどの症状がある場合はすぐに歯医者に行って診てもらいましょう!
 
その時に歯医者さんで噛み合わせの調整をしてもらい、痛みのある歯が強く当たらないようにするだけでも痛みはかなり改善されます。

 

ポイント3 膿を出すには根管治療が必要!

根っこの先に膿が溜まっている場合の治療法は「根管治療」が有効です。
何故なら根っこの先に膿が溜まっているということは根っこの中(根管内)に細菌が溜まっているということなので、しっかり根っこの中まで細菌がいなくなるまで徹底的に除去・消毒をしないといけないからです。
 
根管治療をすることによって基本的には改善が見られます。
しかしながら、根管治療を行うだけでは治り切らない場合も存在するのです。
 
膿が溜まっている歯に保険根管治療、精密根管治療を行っても治らない場合は「歯根端切除術」という膿ごと歯の根っこの先を切り取る外科処置が必要です。


何故根管治療で治らないのかというと、根っこの先の膿を長い間放置しておくと膿がどんどん大きくなり、根管内も細菌か大量に増殖してしまいます。
そうなることで、治療の難易度がかなり上がってしまい、根管治療では治らないくらい難治性になってしまうからです。
 
そのため根管治療でも治らない難治性の歯には、歯根端切除術が必要になるのです。
一番は根っこの先の膿を放置せずに早めに根管治療をすることが完治・再発しないための近道ですが、万が一治り切らなかったり、何度治療をしても違和感が消えない場合にはこういった治療方法があることも知っていただければと思います。

 

まとめ

・膿が出る原因は根っこの先で「細菌感染」を引き起こしているから
・症状には、歯茎がぷくっと腫れたり、膿が出たり、最終的には噛んだ時の違和感や痛みを感じることもある
・症状を改善させるには根管治療が有効!
・根管治療でも治り切らない場合には「歯根端切除術」という治療方法もある