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鼻の舌の痛みに悩まされ、歯根端切除を行って改善した症例

鼻の舌の痛みに悩まされ、歯根端切除を行って改善した症例

 

治療前 治療後

 

項目 詳細
年齢・性別

50代・女性

年齢・性別 50代・女性
ご相談内容症状

歯茎に出来物ができたので、他院で根の先を手術してもらったが良くならない

ご相談内容症状 歯茎に出来物ができたので、他院で根の先を手術してもらったが良くならない
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先にCTでは大きな透過像(黒い影)があり、根っこの先が溶けてしまっているのを確認。
圧痛(※1)、打診痛(※2)、咬合痛(※3)などの痛みの症状はありませんでした。
 
歯根端切除を行い、溶けてしまっている部分を掃除するような手術を行なった可能性が考えられましたが、当院ではその成功率やその歯の予後は不明であると判断しました。
 
抜歯をしてインプラントやブリッジにする事も選択肢のひとつとして患者様に説明しましたが、患者様の強い希望で、今回歯根端切除の再手術を行う事となりました。
 
手術の麻酔は通常の虫歯治療でも使用されるような麻酔薬で局部麻酔を行います。
歯茎を切開し、中を確認すると、根っこの先の周りの骨は大きく無くなっており、大量の感染した骨補填剤(※4)や組織が溢れ出てきました。
また、取り残された歯の根の先も出てきました。
 
当院では、この感染した骨補填材や組織を出来る限り除去、消毒し、骨が溶けて無くなってしまったところに治癒を促すお薬を入れました。
 
 
※1圧痛
圧痛とは、押すなどして、圧力を加えた際に感じる痛みのことです。
歯科においては、歯の根の先に病気がある場合、歯の根の先に相当する部分を押さえると痛みを感じることがあります。
 
※2打診痛
打診痛とは、歯や歯茎に軽く叩くような刺激を与えたときに感じる痛みのことを指します。これは診断の一環として歯科医が行う検査であり、歯やその周囲の組織に問題があるかどうかを判断するために用いられます。
 
※3咬合痛
咬合痛とは、物を噛んだり食べたりする際に感じる痛みのことを指します。これは咬合、つまり噛み合わせに関連する問題が原因で発生する痛みであり、歯科診断や治療において重要な症状の一つです。
 
※4骨補填材
骨補填材とは、失われた骨組織を補うために使用される材料のことを指します。これは特にインプラント治療や歯周病治療において重要な役割を果たします。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先にCTでは大きな透過像(黒い影)があり、根っこの先が溶けてしまっているのを確認。
圧痛(※1)、打診痛(※2)、咬合痛(※3)などの痛みの症状はありませんでした。
 
歯根端切除を行い、溶けてしまっている部分を掃除するような手術を行なった可能性が考えられましたが、当院ではその成功率やその歯の予後は不明であると判断しました。
 
抜歯をしてインプラントやブリッジにする事も選択肢のひとつとして患者様に説明しましたが、患者様の強い希望で、今回歯根端切除の再手術を行う事となりました。
 
手術の麻酔は通常の虫歯治療でも使用されるような麻酔薬で局部麻酔を行います。
歯茎を切開し、中を確認すると、根っこの先の周りの骨は大きく無くなっており、大量の感染した骨補填剤(※4)や組織が溢れ出てきました。
また、取り残された歯の根の先も出てきました。
 
当院では、この感染した骨補填材や組織を出来る限り除去、消毒し、骨が溶けて無くなってしまったところに治癒を促すお薬を入れました。
 
 
※1圧痛
圧痛とは、押すなどして、圧力を加えた際に感じる痛みのことです。
歯科においては、歯の根の先に病気がある場合、歯の根の先に相当する部分を押さえると痛みを感じることがあります。
 
※2打診痛
打診痛とは、歯や歯茎に軽く叩くような刺激を与えたときに感じる痛みのことを指します。これは診断の一環として歯科医が行う検査であり、歯やその周囲の組織に問題があるかどうかを判断するために用いられます。
 
※3咬合痛
咬合痛とは、物を噛んだり食べたりする際に感じる痛みのことを指します。これは咬合、つまり噛み合わせに関連する問題が原因で発生する痛みであり、歯科診断や治療において重要な症状の一つです。
 
※4骨補填材
骨補填材とは、失われた骨組織を補うために使用される材料のことを指します。これは特にインプラント治療や歯周病治療において重要な役割を果たします。
治療期間

約6か月

治療期間 約6か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

132,000円
<内訳>
歯根端切除術…132,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
132,000円
<内訳>
歯根端切除術…132,000円
術後の経過
現在の様子

術後半年、1年と経過観察を行いましたが、出来物は無くなり、CTでも大きく溶けてしまっていた骨は再生され、治癒傾向が見られました。
患者様は、抜歯覚悟でこの手術に踏み切られましたが、自分の歯がまだ使える!と大変喜んでいただきました。

術後の経過
現在の様子
術後半年、1年と経過観察を行いましたが、出来物は無くなり、CTでも大きく溶けてしまっていた骨は再生され、治癒傾向が見られました。
患者様は、抜歯覚悟でこの手術に踏み切られましたが、自分の歯がまだ使える!と大変喜んでいただきました。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

 

鼻の舌の痛みに悩まされ、歯根端切除を行って改善した症例

鼻の舌の痛みに悩まされ、歯根端切除を行って改善した症例

 

治療前 治療後

 

項目 詳細
年齢・性別

20代・女性

年齢・性別 20代・女性
ご相談内容症状

鼻の下に痛みがあり歯根端切除を行って改善した症例

ご相談内容症状 鼻の下に痛みがあり歯根端切除を行って改善した症例
診断治療内容

前歯の根っこの先の部分にあたる所を押すと痛みがあり、毎日お化粧をする際に痛みが出ているとの事でした。
 
前歯の診察・検査を行ったところ、押すと痛みがある部分は骨が溶けてしまい、歯の根の先
に大きく黒い影が写り、膿が溜まっていました。
根管治療後、セラミックの被せ物をしている状態でしたので、今回は歯根端切除を行い、経過観察するのがいいと診断しました。
 
手術の手順としては、患部に局所麻酔を行い、歯茎を切開し、歯の根の先を2~3ミリ切り取り、病気の部分を掻き出してキレイにお掃除します。
根っこの先から逆根管形成(※1)と逆根管充填(※2)を行い、歯茎を閉じて手術は終了です。
 
歯茎を切ると聞くと怖く感じますが…
人によって痛みの感じ方は異なりますが、この手術は親知らずを抜くよりも腫れや痛みは少ないケースがほとんどです。
痛みが出ても痛み止めで十分に対応可能です。
 
※1逆根管形成
逆根管形成とは、根管治療が困難な場合や治療後の再感染が起こった場合に、歯の根の先端部分を直接治療する手術の一環です。逆根管形成は、歯の根の先端(根尖)を切除し、その部分から逆方向に根管を封鎖することを指します。この方法は、根管内の感染を完全に取り除くことが難しい場合に特に有効です。
 
※2逆根管充填
切除した根尖部分を逆根管形成後、バイオセラミックなど適切な材料で封鎖します。根の先端部分を逆方向から確実に封鎖することで、再感染のリスクを大幅に減少させます。

診断治療内容 前歯の根っこの先の部分にあたる所を押すと痛みがあり、毎日お化粧をする際に痛みが出ているとの事でした。
 
前歯の診察・検査を行ったところ、押すと痛みがある部分は骨が溶けてしまい、歯の根の先
に大きく黒い影が写り、膿が溜まっていました。
根管治療後、セラミックの被せ物をしている状態でしたので、今回は歯根端切除を行い、経過観察するのがいいと診断しました。
 
手術の手順としては、患部に局所麻酔を行い、歯茎を切開し、歯の根の先を2~3ミリ切り取り、病気の部分を掻き出してキレイにお掃除します。
根っこの先から逆根管形成(※1)と逆根管充填(※2)を行い、歯茎を閉じて手術は終了です。
 
歯茎を切ると聞くと怖く感じますが…
人によって痛みの感じ方は異なりますが、この手術は親知らずを抜くよりも腫れや痛みは少ないケースがほとんどです。
痛みが出ても痛み止めで十分に対応可能です。
 
※1逆根管形成
逆根管形成とは、根管治療が困難な場合や治療後の再感染が起こった場合に、歯の根の先端部分を直接治療する手術の一環です。逆根管形成は、歯の根の先端(根尖)を切除し、その部分から逆方向に根管を封鎖することを指します。この方法は、根管内の感染を完全に取り除くことが難しい場合に特に有効です。
 
※2逆根管充填
切除した根尖部分を逆根管形成後、バイオセラミックなど適切な材料で封鎖します。根の先端部分を逆方向から確実に封鎖することで、再感染のリスクを大幅に減少させます。
治療期間

約6か月

治療期間 約6か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

132,000円
<内訳>
歯根端切除術…132,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
132,000円
<内訳>
歯根端切除術…132,000円
術後の経過
現在の様子

治療後半年、1年後と経過観察を行いましたが、黒い影はほぼ消滅し、長期にわたって悩んでいた鼻の下の痛みからも解放されたと喜んでいただきました。

術後の経過
現在の様子
治療後半年、1年後と経過観察を行いましたが、黒い影はほぼ消滅し、長期にわたって悩んでいた鼻の下の痛みからも解放されたと喜んでいただきました。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

 

死んだ歯の神経を放置しても良いのか?

今回は「死んだ歯の神経を放置しても良いのか?」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
死んでしまった歯の神経を放置することはよくない
 
■ポイント2
放置し続けると起こり得ること
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 死んでしまった歯の神経を放置することはよくない

歯の神経が死んでしまうと、痛みを感じることが少なくなるため、放置していても良いのでは?と思われたこともあるかもしれません。
ですが、歯の神経が死んでしまい放置してしまうと大変なことになってしまいます。

 


虫歯や歯周病など、歯を悪くしてしまう原因はいくつかありますが、時間が経てば治るわけではなく、病状がどんどんと進んでいってしまいます。
ですので、神経が死んでいる場合も治ることはないので、必ず歯医者さんで治療を受けることを推奨しています。
また、治療が早ければ早いほど、治療の難易度も下がりますし、治療期間も短く、費用も低く抑えることができます。


ですので、治療は早期発見早期治療がとても大切です。

 

ポイント2 放置し続けると起こり得ること

次に、死んでしまった歯の神経を放置し続けると起こり得ることについて解説していきます。

 


死んでしまった歯を放置し続けると、歯の根っこの先に膿が溜まっていきます。
膿がたくさん溜まると歯を支える骨をどんどんと溶かしていってしまうのです。
 
こうなることで歯がぐらつき抜けてしまうこともあります。
それだけではなく、本来悪かった歯以外の歯にも影響し、健康だった歯も抜歯しなければならないことがあります。
 
ですので、放置していていいことはありません。
歯の神経が死んでしまっているという場合には早期の治療を受けられることをお勧めします。

 

まとめ

・死んでしまった歯を放置すると、良いことはなく病状が進行してしまう
・放置し続けると根っこの先に膿が溜まったり、歯を支える骨を溶かしてしまう
・他の歯にも影響を与えてしまうので早期の治療が大事

 

意図的再植のメリット・デメリット

今回は「意図的再植のメリット・デメリット」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
意図的再植とは
 
■ポイント2
意図的再植のメリットについて
 
■ポイント3
意図的再植のデメリットについて
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 意図的再植とは

意図的再植術をご存知でしょうか?
意図的再植術とは、根管治療を行ったとしても歯の根の病気が治らずに残っている場合に行う、外科的な治療方法です。
 
通常は歯根端切除術と呼ばれる治療を行いますが、「歯茎をめくり確認することが難しい奥歯」などに用いる治療方法です。

 


意図的再植術では、一度歯を抜いて歯の根の部分に溜まっている膿などを掻き出し、歯の根っこの中にお薬を詰めてあげて、歯を戻すといった治療方法です。


通常の根管治療を行ってもよくならない場合にお勧めされる治療方法です。

 

ポイント2 意図的再植術のメリット


それでは次に、意図的再植のメリットについて解説していきます。
意図的再植のメリットは大きく2つあります。
1つ目は「失われた骨の再生を期待できる」ということです。
そもそも意図的再植術は、根管治療を行っても骨の改善が見込めなかったり、痛みや歯が浮いているなどの症状が消えない場合に行う治療方法です。
ですので、治療をして成功すれば、歯を支える周囲の骨の再生を期待することができます。
骨が再生することで、歯の揺れが落ち着いたり、骨が再生するということは、細菌の量も減っているということなので、痛みや違和感の改善も期待できます。
2つ目のメリットは、「抜歯を回避することができる」ということです。
意図的再植術は、抜歯前の最終手段の治療方法です。
ですので、意図的再植術をすることで、改善が見れると抜歯をせずに歯を残すことができます。
やはり、歯は他に購入することのできないとても貴重なものなので、歯の寿命を伸ばすためにも、こういった治療方法も検討されることをお勧めします。

 

ポイント3 意図的再植のデメリットについて


最後に、意図的再植術のデメリットについて解説していきます。
意図的再植術のデメリットは大きく3つあります。
 
1つ目のデメリットは、「外科の治療になるので痛みや腫れが予想される」ということです。
始めにもお話をしましたが、意図的再植術は一度歯を抜いて戻す治療方法です。
ですので、一定程度の歯茎の傷や痛み、腫れが出る可能性があります。
 
しかしながら、痛み止めを飲むことで炎症を抑えることができますので、我慢せずに痛み止めも使用していただくことをお勧めします。
 
2つ目のデメリットは、「どこの歯科医院でもできる治療ではない」ということです。
意図的再植術はかなり難易度の高い治療方法です。
この治療自体行っていない歯科医院もあると思います。
なぜなら、特殊な治療技術が必要なので、歯科医師の技術と知識がとてもいる治療法だからです。
ですので、治療を検討されている方は、事前にこういった治療方法を行っているかを確認することも大切です。
 
3つ目のデメリットは、「自由診療の治療」ということです。
意図的再植術は特殊な器具や機材をたくさん使用します。
保険診療では使用することのできないものを準備したり、また高い治療技術が必要ですので、保険診療での治療で行うことはかなり少ないです。
 
以上の3つが、意図的再植術のデメリットでした。

 

まとめ

・意図的再植術は、根管治療をしても改善しない場合に行う治療方法
・メリットは、失われた骨の再生を期待できるということと、抜歯を回避できるということ
・デメリットは、外科の治療になるので一定程度の合併症を生じる可能性があるということと、どこの歯科医院でもできる治療ではない、自由診療の治療ということ

 

歯根端切除術はどんな人に向いているか

今回は「歯根端切除術はどんな人に向いているか」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯根端切除術とは
 
■ポイント2
歯根端切除術が向いている人
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯根端切除術とは

歯根端切除術とは、根管治療をしても根っこの先の膿がなくならず、骨の再生もされない場合に行う治療方法です。

 


治療方法は、麻酔を行い、歯茎を切開剥離し、根っこの先の悪い部分を切り落とす治療方法です。
外科の治療ですが、治療中は麻酔が効いているため痛みは感じません。
ただし、治療後は歯茎を切ったり、骨を削ったりする治療方法なので、ある程度の痛みや腫れの症状はあります。
 
この治療をすることで、骨の再生が期待できたり、膿も取り切ることができます。
もちろん、この治療をしても改善しない場合もあり、その場合は抜歯となってしまうほど、抜歯の前の最後の治療となります。

 

ポイント2 歯根端切除術が向いている人

では、歯根端切除術が向いている人について解説していきます。
先ほどもお話しをしましたが、一度根っこの治療(根管治療)を行ったが改善されず、骨の再生が行われていない方におすすめの治療です。
この治療をすることで、良くなれば骨の再生も期待できます。
悪い状態が長く続いている場合でも、この治療法で良くなる場合もあります。
 
しかし、歯が割れていたり、ひびが入っている場合には、良くならないこともあります。
 
他にも、虫歯などですでに歯の残っている量が少ない場合には治療ができない場合もあります。

 


ですので、根っこの長さもある程度あり、根管治療を経験したが、改善されない方におすすめの治療方法となります。
また、この治療方法は歯茎をめくって、根っこの先の悪い部分を見えるようにして行う治療方法ですので、前歯や小臼歯、第一大臼歯(6歳臼歯)には向いていますが、第二大臼歯と呼ばれる一番奥の歯はこの歯根端切除術ができないことが多いです。
第二大臼歯には大臼歯専用の治療方法もありますので、もし奥歯が状態が悪い場合にも歯科医師に確認していただければと思います。
この治療が可能かどうかは、ご自身で判断するのはできません。
かならず、歯科医師に相談をし、一番良いと思われる方法を選択していただければと思います。

 

まとめ

・歯根端切除術とは、根管治療をしても良くならず、骨の再生を期待する時に行う治療方法
・前歯や小臼歯、第一大臼歯(6歳臼歯)には向いている治療方法だが、第二大臼歯には難しい治療方法

 

歯茎から膿 歯を抜かないで治療できるのか

今回は「歯茎から膿 歯を抜かないで治療できるのか」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯茎から膿が出ていることが抜歯の要因とは限らない
 
■ポイント2
再発しない根管治療が大事
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯茎から膿が出ていることが抜歯の要因とは限らない

歯茎から膿が出ていると抜歯になるのかなと心配になりますよね。
歯茎から膿が出ていることが絶対に抜歯になるとはかぎりません。
もちろん、膿の量がたくさんあり、骨の大部分が失われている場合には抜歯になることもあります。
 
そもそも膿が歯茎からどうして出てくるのかというと、

 


根っこの先に膿が溜まった状態が続くと、体の防御反応で悪いもの(膿)を出そうとします。
そのために、歯茎に膿の出口(サイナストラクト)を作り、そこから膿を出していくのです。
つまり、歯茎から膿が出たら絶対に抜歯というわけではありません。
抜歯かどうかは歯医者さんでの判断になりますので、膿が出ている場合には早急に歯科医院での受診が大切です。

 

ポイント2 再発しない根管治療が大事

次に、一度根管治療をしたからといって、一生膿ができないというわけではありません。
根管の内部は実はとても複雑で、根っこの中で繋がっていたり、根っこの先が枝分かれしていたり、根っこが大きく曲がっていたり、それを日頃の診療では手探り状態で治療を行います。

 


つまり、治療が仕切れない可能性があります。
そんな時は、死んでしまった神経が残っていたり、隙間が埋まっていなかったりします。
そうすると、一度治療をしていたとしても再度膿ができてしまうことがあります。
できる限りそうならないためにも、顕微鏡やCBCTを用いた精密根管治療を行うことで、再発のリスクを下げることが大切です。
もし、膿ができている、もしくは再度膿ができてしまったという方は、精密根管治療を視野に入れていただければと思います。

 

まとめ

・膿が出ているからといって必ずしも抜歯とは言えない
・できる限り再発を繰り返さないためには、精密根管治療が有効

 

膿との戦い 根管治療での膿を排除するための最新テクニック

今回は「膿との戦い 根管治療での膿を排除するための最新テクニック」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
精密根管治療
 
■ポイント2
外科的根管治療
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 精密根管治療

膿を排除するためには、徹底的な根管内部の洗浄と根管充填が大事です。
ですが、実際は根管内部はとても複雑で、根っこの中が繋がっていたり、肉眼では見えない根管が潜んでいたり、根っこの先で枝分かれしていたりします。

 


通常の保険診療では、歯科医師が見えている角度はこれぐらいです。

 


つまり、保険診療では根管治療は手探り状態なのです。
ですので、根管内部の隅々まで洗浄が難しかったり、お薬を詰めるということが難しいのです。
 
顕微鏡やCBCTを活用し、また、精密根管治療に精通している歯科医師に治療をしてもらうことで、


根っこの先の細かいところも洗浄することができ、お薬も詰めることができるので、膿を減らしていくことができます。
 
もちろん、精密根管治療の成功率も100%というわけではありませんが、治療をすることで膿の軽減を大きく期待することができるので、ぜひこういった治療方法があるということを知っていただければと思います。

 

ポイント2 外科的根管治療

では次に、「精密根管治療」を行っても膿が消えずに残っている場合です。
精密根管治療を行っても、膿の種類によったり、膿が大きく進行している場合は治りきらないことがあります。
そんな時には、外科的に膿を取り除くことで、骨の再生が期待できます。

 


それが、歯根端切除術と意図的再植術です。
歯根端切除術では、歯茎をめくり外側から膿を掻き出して根っこの先に薬を詰める治療方法です。
前歯や小臼歯には向いている治療方法で、大臼歯の場合には意図的再植術を行います。
意図的再植術では、一度歯を抜き、悪い膿などを取り除いて歯を戻すことで、骨の再生が期待できるのです。
もちろん、この治療方法はかなり難易度の高く難しい治療で、どこの歯科医院でもできるという治療ではありませんが、治療が成功すれば骨が再生し、また歯として噛むことが可能になります。
膿ができ、歯に違和感があったり痛みがある方は、こういった治療方法も存在するんだということを知っていただき、気になることがあればぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

・保険診療での根管治療だと、どうしても治療のやり残しが出てしまう
・精密根管治療を行っても治りきらない場合には、意図的再植術や歯根端切除術を行うことで改善する可能性がある

 

奥歯が縦に割れる可能性と予防策

今回は「奥歯が縦に割れる可能性と予防策」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
奥歯が縦に割れる可能性(原因)
 
■ポイント2
奥歯が縦に割れないための予防策
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 奥歯が縦に割れる可能性(原因)

そもそも歯が割れてしまう原因は大きく2つです。
1つ目は噛む力が強いこと。
 
噛む力が強く歯に負担が大きくかかることで割れてしまいます。
歯並びにより、一部もしくは大部分の歯に負担がかなりかかることで割れてしまう可能性があります。

 


しかし、神経が生きている歯は通常相当な力がかからない限り割れることは少ないです。
 
2つ目の原因は、この神経にあります。
歯の神経が失われることで、歯が割れてしまうリスクはかなり上がります。

 


神経を取ることで、歯の大部分を削り歯の厚みが少なくなります。
その歯に力の負担がかかることで割れてしまうのです。
以上のことより、噛む力が強く、神経がない歯はパキッと縦に歯が割れてしまう可能性があります。

 

ポイント2 奥歯が縦に割れないための予防策

奥歯が縦に割れないためには、まずは歯の神経をできる限り取らないということです。
もちろん神経が生きていても噛む力がかなり強い方は、稀に歯を割ってくることがありますが、それでも神経が生きていることが歯の破折のリスクと大きく繋がりがあります。
 
歯の神経を取らないためには、虫歯を作らないことが大切です。
虫歯をできる限り作らないためには、日頃の歯ブラシと歯医者さんでの定期検診が大切です。
お家では、歯ブラシをしフッ素入りの歯磨き粉を使用したり洗口液を使用することも有効です。

 


しかしながら、お家でどれだけケアをしていても、歯の汚れというものは取れていないことがほとんどで、プロの衛生士さんでも7割程度しか汚れが取れていないことがほとんどです。
ですので、残りの歯の汚れを取るためにも定期検診が大切です。
 
また、補綴物の隙間から虫歯ができやすかったりと、一度治療をしたことのある歯は虫歯になるリスクも高いです。
 
こういった歯も定期検診で見てもらい、もちろん通っていても虫歯ができることはありますが、早期発見はできます!
 
歯をできる限り割ってしまわないように、虫歯を作らないことが大切です。

 

まとめ

・歯が割れる原因は噛む力が強いことと、歯の神経がすでにない場合に多い
・歯の神経がないことで歯は割れやすい
・できる限り割らないためには、歯に虫歯を作らないことが大事

 

根管治療のスペシャリストが解説 歯根嚢胞の抜歯後 治る経緯と予想される合併症

今回は「根管治療のスペシャリストが解説 歯根嚢胞の抜歯後 治る経緯と予想される合併症」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
抜歯後の治る経緯
 
■ポイント2
抜歯後の予想される合併症
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 抜歯後の治る経緯

歯の根っこの先に膿が溜まると、膿の大きさによっては抜歯が必要になることがあります。
抜歯後どのように治っていくかについて、解説していきます。

 


歯を抜くと、骨や歯茎がぐーんと下がります。
特に、歯根嚢胞が大きい場合には、すでに骨が吸収されてなくなっている場合があるので、骨の量がすくなる可能性は大きいです。
 
骨が少なくなったり歯茎が下がることで、抜歯をした後の入れ歯やインプラントをする時に大きく影響を及ぼします。

 


例えば、入れ歯であれば、骨が少ないと入れ歯の安定が悪く、ぐらついてしまったり、すぐに落ちてしまいやすかったりします。
インプラントであれば、インプラントは骨にネジを埋めるので、骨の量が少ないとインプラントが入れられなかったり、骨を増やす治療が必要となることがあります。
 
そうならないためにも、歯を抜く際に骨の元を入れてあげる「ソケットプリザベーション」という治療がありますので、抜歯時に事前に骨の減りを未然に防ぐということも大切です。

 

ポイント2 抜歯後の予想される合併症

抜歯後の予想される合併症についてです。
歯根嚢胞がある場合の抜歯に限るというわけではありませんが、抜歯とは外科治療になりますので、一定程度の合併症があります。
まず、抜歯をする時には麻酔を行います。

 


みなさんがそうというわけではないですが、麻酔薬によるアレルギー症状を出される方もおられます。
以前にしんどくなってしまった症状がある場合には、事前に歯科医師にお伝えいただくことが大切です。
また、歯を抜くことで腫れたり、痛みが出る可能性があります。
歯を抜いた当日よりも、歯を抜いてから2〜3日後がピークになります。
その後は1週間程度かけて落ち着いていきます。
痛みや腫れは、痛み止めを飲むことで落ち着きますので、我慢せずに飲むことが大切です。
 
 
他にも、外科治療には合併症が少なからずあります。
どれもがどの方に適応されるとは限りませんが、持病があったり服用しているお薬があるなど、何かあれば治療の前に歯科医師に伝えることが大切です。
よくご理解いただいてから治療をお受けしていただければと思います。

 

まとめ

・抜歯後歯を抜くと、骨や歯茎が下がりやすくなる
・抜歯時に骨を減りにくくする治療がある
・抜歯後は麻酔のアレルギーや痛みや腫れの症状が出る場合がある

 

出来物の原因は根の先から飛び出た感染した材料だった

出来物の原因は根の先から飛び出た感染した材料だった

 

治療前 治療後

 

項目 詳細
年齢・性別

20代・男性

年齢・性別 20代・男性
ご相談内容症状

歯茎に出来物が出来て、治らない

ご相談内容症状 歯茎に出来物が出来て、治らない
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、患者さんの仰る通り、歯茎に出来物がありましたが打診痛(※1)・咬合痛(※2)など、痛みは無い状態でした。
 
対象の歯に装着されているクラウン(被せもの)が大きく調整され、内部のコア(土台)が見えており、歯の丈が短くなり、さらに挺出(※3)していました。
 
レントゲンやCTを撮影してみると、根っこの先は大きく骨が吸収して黒い大きな影となって写っていました。
さらに、ガッタパーチャ(※4)は根の先を突き抜けているため、除去する必要あります。
また、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)が腫れているのも確認出来ました。
 
今回の症例では、精密根管治療(再治療・リトリ―トメント)をした後、意図的再植にて除去する必要があると診断しました。
 
また、クラウンが大きく調整され、歯の丈が極端に短くなっているため、最終の被せ物をする前には、歯冠長延長術(※5)が必要です。
 
※1
打診痛とは。
打診痛とは、歯科医が歯やその周囲の組織を軽く叩いた時に感じる痛みのことを指します。
この痛みは、歯や顎の特定の部位に問題がある場合に生じるため、歯科医は打診痛を利用して患部を特定します。
 
打診痛の検査方法は非常にシンプルです。
歯科医は小さな器具(通常は歯科用ミラーの柄の部分や専用の器具)を使用し、疑わしい歯を軽く叩きます。
この際、正常な歯ではほとんど痛みを感じることはありませんが、問題がある歯では叩かれた時に鋭い痛みや不快感が発生することがあります。
 
※2
咬合痛とは。
咬合痛とは、歯を咬み合わせる際に感じる痛みや不快感を指します。この痛みは、咀嚼(そしゃく)する動作で特に顕著に感じられることが多く、歯や歯周組織に何らかの問題が生じている際に発生します。
 
※3
挺出とは。
歯の挺出(ていしゅつ)とは、ある歯が正常な位置から前方や他の方向へ突出している状態を指します。
この状態は、歯列の整然とした配列が乱れる原因となり、見た目の問題だけでなく、咬合(かみ合わせ)の問題や口内衛生の問題を引き起こすことがあります。
 
※4
ガッタパーチャとは。
ガッタパーチャとは、歯科の根管治療に使用される材料です。
柔軟性がありながらも加熱すると形状を変えることができ、冷えると固まる特性を持っています。
根管治療では、虫歯や感染が原因で炎症を起こしたり、死んでしまった歯の神経(歯髄)を取り除く必要があります。
神経を取り除いた後、歯の内部は空洞になってしまいます。この空洞を放置すると、再び細菌が入り込み、感染が広がるリスクがあります。ガッタパーチャは、膨張性のあるバイオセラミックシーラーと合わせて使用する事で、この空洞をしっかりと封鎖し、細菌の侵入を防ぐために使われます。
 
※5
歯冠長延長術とは。
歯冠長延長術とは、歯の見える部分である歯冠の長さを人工的に延長する歯科治療です。この治療は主に二つの目的で行われます:美容的な理由と治療的な理由です。
 
美容的な目的
歯冠長延長術は、歯茎が通常よりも多く歯を覆っている「ガミースマイル(歯茎が目立つ笑顔)」の見た目を改善するために行われます。この手術により、歯茎のラインを調整し、歯が長く見え、よりバランスのとれた美しい笑顔を実現することができます。
 
治療的な目的
歯冠長延長術はまた、虫歯が歯茎の下まで及んでいる場合や、歯が折れて歯茎のライン下に残っている場合にも使用されます。通常、これらの状態では、新たに冠を装着するための十分な歯の高さが必要ですが、歯茎が邪魔をしていると冠を適切に固定できません。手術によって歯茎と骨を少し削り取ることで、必要な歯の高さを確保し、後の冠治療やその他の処置が可能になります。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、患者さんの仰る通り、歯茎に出来物がありましたが打診痛(※1)・咬合痛(※2)など、痛みは無い状態でした。
 
対象の歯に装着されているクラウン(被せもの)が大きく調整され、内部のコア(土台)が見えており、歯の丈が短くなり、さらに挺出(※3)していました。
 
レントゲンやCTを撮影してみると、根っこの先は大きく骨が吸収して黒い大きな影となって写っていました。
さらに、ガッタパーチャ(※4)は根の先を突き抜けているため、除去する必要あります。
また、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)が腫れているのも確認出来ました。
 
今回の症例では、精密根管治療(再治療・リトリ―トメント)をした後、意図的再植にて除去する必要があると診断しました。
 
また、クラウンが大きく調整され、歯の丈が極端に短くなっているため、最終の被せ物をする前には、歯冠長延長術(※5)が必要です。
 
※1
打診痛とは。
打診痛とは、歯科医が歯やその周囲の組織を軽く叩いた時に感じる痛みのことを指します。
この痛みは、歯や顎の特定の部位に問題がある場合に生じるため、歯科医は打診痛を利用して患部を特定します。
 
打診痛の検査方法は非常にシンプルです。
歯科医は小さな器具(通常は歯科用ミラーの柄の部分や専用の器具)を使用し、疑わしい歯を軽く叩きます。
この際、正常な歯ではほとんど痛みを感じることはありませんが、問題がある歯では叩かれた時に鋭い痛みや不快感が発生することがあります。
 
※2
咬合痛とは。
咬合痛とは、歯を咬み合わせる際に感じる痛みや不快感を指します。この痛みは、咀嚼(そしゃく)する動作で特に顕著に感じられることが多く、歯や歯周組織に何らかの問題が生じている際に発生します。
 
※3
挺出とは。
歯の挺出(ていしゅつ)とは、ある歯が正常な位置から前方や他の方向へ突出している状態を指します。
この状態は、歯列の整然とした配列が乱れる原因となり、見た目の問題だけでなく、咬合(かみ合わせ)の問題や口内衛生の問題を引き起こすことがあります。
 
※4
ガッタパーチャとは。
ガッタパーチャとは、歯科の根管治療に使用される材料です。
柔軟性がありながらも加熱すると形状を変えることができ、冷えると固まる特性を持っています。
根管治療では、虫歯や感染が原因で炎症を起こしたり、死んでしまった歯の神経(歯髄)を取り除く必要があります。
神経を取り除いた後、歯の内部は空洞になってしまいます。この空洞を放置すると、再び細菌が入り込み、感染が広がるリスクがあります。ガッタパーチャは、膨張性のあるバイオセラミックシーラーと合わせて使用する事で、この空洞をしっかりと封鎖し、細菌の侵入を防ぐために使われます。
 
※5
歯冠長延長術とは。
歯冠長延長術とは、歯の見える部分である歯冠の長さを人工的に延長する歯科治療です。この治療は主に二つの目的で行われます:美容的な理由と治療的な理由です。
 
美容的な目的
歯冠長延長術は、歯茎が通常よりも多く歯を覆っている「ガミースマイル(歯茎が目立つ笑顔)」の見た目を改善するために行われます。この手術により、歯茎のラインを調整し、歯が長く見え、よりバランスのとれた美しい笑顔を実現することができます。
 
治療的な目的
歯冠長延長術はまた、虫歯が歯茎の下まで及んでいる場合や、歯が折れて歯茎のライン下に残っている場合にも使用されます。通常、これらの状態では、新たに冠を装着するための十分な歯の高さが必要ですが、歯茎が邪魔をしていると冠を適切に固定できません。手術によって歯茎と骨を少し削り取ることで、必要な歯の高さを確保し、後の冠治療やその他の処置が可能になります。
治療期間

約5ヶ月

治療期間 約5ヶ月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

346,500円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
支台築造…33,000円
意図的再植術…93,500円(当院でリトリートメント後、2年以内の意図的再植術は半額)
歯冠長延長術…33,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
346,500円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
支台築造…33,000円
意図的再植術…93,500円(当院でリトリートメント後、2年以内の意図的再植術は半額)
歯冠長延長術…33,000円
術後の経過
現在の様子

精密根管治療を始める際、既に歯の丈が短く、ラバーダムの装着が困難だったため、歯茎を少し切除しました。
その後、しっかりラバーダムを装着し、感染、防湿対策を行なった上で、精密根管治療を行いました。
 
精密根管治療後は意図的再植術を行い、飛び出したガッタパーチャと根尖病変の除去を行いました。
またクラウン装着のために歯冠長延長術も行いました。
 
かかりつけの医院様でクラウン治療を行うとの事でしたので、仮歯を入れて経過観察をしましたが、術後1ヶ月半頃にはすでに治癒傾向にあり、歯茎の出来物も消失。
術後1年では、骨の吸収、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)の腫れも改善しており、最終の被せ物を装着され、問題なく過ごされています。

術後の経過
現在の様子
精密根管治療を始める際、既に歯の丈が短く、ラバーダムの装着が困難だったため、歯茎を少し切除しました。
その後、しっかりラバーダムを装着し、感染、防湿対策を行なった上で、精密根管治療を行いました。
 
精密根管治療後は意図的再植術を行い、飛び出したガッタパーチャと根尖病変の除去を行いました。
またクラウン装着のために歯冠長延長術も行いました。
 
かかりつけの医院様でクラウン治療を行うとの事でしたので、仮歯を入れて経過観察をしましたが、術後1ヶ月半頃にはすでに治癒傾向にあり、歯茎の出来物も消失。
術後1年では、骨の吸収、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)の腫れも改善しており、最終の被せ物を装着され、問題なく過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。