根管治療大阪クリニック | 抜髄(イニシャルトリートメント)

抜髄(イニシャルトリートメント)

動画で分かる抜髄(イニシャルトリートメント)

初めて来院されてから治療開始、治療終了までの流れについて6分の動画です。是非、ご覧ください。

抜髄(イニシャルトリートメント)とは

抜髄(イニシャルトリートメント)とは一般的に「歯の神経をとること」を意味します。
抜髄(イニシャルトリートメント)の概要について専門医が動画で説明しています。是非、ご覧ください。


専門的には
抜髄=「生きている神経をとる」
イニシャルトリートメント=「神経の生死に関わらず、初めて根管治療」を意味します。

このページでは「生きている神経をとる」ことを中心に説明します。

根管治療大阪クリニックで、よく行われる会話があります。

【患者様】「『大きい虫歯・ひどい虫歯で神経をとる必要がある』と歯医者さんで言われました。でも、神経をとりたく無いのですが、何とかなりませんか?」
【専門医】「それは不安になりますよね。今まで歯がズキズキ痛むことはありましたか?」
【患者様】「冷たいものが、しみますが、ズキズキする痛みはありません。」
【専門医】「何とか残せるか、色々検査をしましょう」

検査後

【患者様】「残せますか?」
【専門医】「検査の結果、内部の歯の神経は生きています。VPT(歯髄温存療法)という治療をすれば、90%程度の確率で神経を残せる可能性が高いです。ただ、VPT(歯髄温存療法)は自由診療になりますので説明をお聞きになって、しっかりとお考えいただいてから決断していただいても問題ありません。もちろん、保険診療内の抜髄治療を選択することも可能です。その際は、担当医が保険診療の範囲内となりますが丁寧に治療致します。」

以上の会話の様な例が多く、根管治療大阪クリニックでは虫歯で「生きている神経をとる」患者様は非常に少数になります。
しかしながら、虫歯が原因で「ズキズキ」する痛みがある場合は、VPT(歯髄温存療法)の適応外となりますので、抜髄治療が必要となります。

では、根管治療大阪クリニックでは、どんな患者様が「神経をとる」治療になってしまうのでしょうか?

「神経をとる」場合

①検査の結果「歯の内部の神経が既に死んでいる(歯髄壊死)」場合

この場合、既に死んでしまった神経を除去する必要があります。
残念ながら「死んでしまった神経を復活させて残す」治療法は存在しないのです。
その場合、「初めての根管治療」になるので「イニシャルトリートメント」と呼ばれ抜髄治療に準じた治療になります。


②検査の前に、歯が「ズキズキする・ズキズキ痛む」症状がある場合

この場合、一般的には「神経が回復不能なダメージを受けている」と判断し、抜髄治療を行います。しかしながら、最近の研究では「歯がズキズキする・ズキズキ痛む」症状がある場合でも、適切なVPT(歯髄温存療法)を行うことで「神経を取らずに、保存できる」「可能性」があると言われています。あくまでも、「可能性」であり「ズキズキする・ズキズキ痛む」症状が「無い」場合と比較すると、成功率はかなり低くなります。
根管治療大阪クリニックでは、患者様から「低い成功確率でも、それに掛けてみたい」と言う強い希望がある場合は、VPT(歯髄温存療法)に取り組んでいます。

根管治療大阪クリニックでは「精密根管治療(マイクロエンド)」のページにも書いてあります通り、

①北米の根管治療専門医と同等の知識と技術を持った歯科医師が行う。
②保険治療では使用が困難な機材や薬剤を、目の前の患者様に合わせて使用する。
③歯が原因ではないにも関わらず、歯が痛く感じる「非歯原性歯痛」と言う病気に精通している。
③当然ながら、無菌的処置のためにラバーダムを使用する。
④根管内に使用するニッケルチタンファイルは患者様毎に使い捨てにする。
⑤一般的なレントゲンだけでなく、北米式の検査と歯科用CTも併用することで「なぜ、その歯が悪くなっているのか」を高い精度で診断する。
⑥最高品質のマイクロスコープであるカールツァイス社のPROergoで、精密な根管治療を行う。

の項目を全て満たした精密根管治療を(抜髄治療)行っております。

治療を受けられる際は、ご安心ください。

治療の手順

①カウンセリング
②検査
③説明
④麻酔・隔壁作成
⑤ラバーダム
⑥虫歯の完全除去
⑦根管内を拡大
⑧徹底根管洗浄
⑨緊密根管充填

抜髄(イニシャルトリートメント)のメリット・デメリット

メリット

①なぜ、精密根管治療(抜髄治療)は成功率が高いのか?
1.診断力
  北米の根管治療の名門であるトロント大学歯内療法科の根管治療教育を受け、アメリカ歯内療法学会(AAE)のスペシャリストメンバーに認定されています。
「なぜ、そのような病気が起こるのか?」を読み解きます。
スペシャリストは、微生物や免疫反応などの視点からも精通しており「この患者様の根の病気の仕組みは〇〇だから、〇〇という薬剤と▲▲という薬剤を組み合わせると効果が高い。一般的に歯科医院で使用されている🔳🔳という薬剤はあまり効果がなく、数年後に再発するリスクが高いだろう」などと判断することができます。
つまり、目の前の患者様に適した治療法や薬剤の使用が可能となります。
保険治療の範囲に縛られない機材や薬剤を症例に合わせて使用することが可能です。

また、根管治療大阪クリニック内には歯科用CTで世界トップクラスのモリタ社のCTを使用しています。よって、普通のレントゲンや精度の低いCT では発見できない構造(イスムスやフィン)を読みとることができます。これにより、事前に複雑な歯の内部を見えない部分まで把握しより良い治療計画・診査・診断が可能となります。

②技術力
 もちろん、アメリカ歯内療法学会(AAE)のスペシャリストメンバーであり根管治療の技術力には非常に自信を持っております。また、若手歯科医師向けに「マイクロスコープを用いた精密根管治療(抜髄治療)の方法や、成功させるポイント」などのセミナー講師をしております。
しかしながら、実は歯科業界に置いて「技術力と肩書きは別物」です。これは、根管治療だけではなくインプラント治療や歯周病治療などにも共通しています。
やはり、高い技術を習得するだけではなく、その技術をグレードアップして行くためには
精密根管治療の「経験数」と、日本のみならず海外の根管治療専門医と常に情報交換を行なっていく必要があります。根管治療大阪クリニックでは、年に数回、海外の根管治療の学会に参加するだけでなく、海外のスペシャリストと知識や技術交換を行なっております。

また、上記に加え、最高品質のマイクロスコープであるカールツァイス社のPROergoで、精密な根管治療を行うことで更に質の高い根管治療を行うことが可能です。

③説明力
 根管治療大阪クリニックでは、治療前にしっかりとした根管治療の説明を行います。
治療中はマイクロスコープに備え付けたカメラにて、治療中の様子を静止画や動画にて撮影しておりますので、マイクロスコープ専用説明ツール(カリーナ社DVP2)を用いて、毎回の治療後に「今日はどのような治療を行い、どこまで進んでいるか、どこに問題があるのか」をしっかりと御説明しています。
患者様は、自分では見ることが出来ない実際の自分の歯を大きな画面で動画で見ることが可能です。それにより、ご自身の状況が非常によくわかると好評です。

④治療回数が少なく、治療期間が短い
通常の日本の保険治療では15〜30分で何度も通院していただき根管治療を進めていくことが一般的です。
根管治療大阪クリニックの精密根管治療(抜髄治療)は、一回の治療時間を60〜90分に設定しております。よって、多くの場合は1〜2回で精密根管治療(抜髄治療)が終わります
。 これは、患者様の通院負担を減らすだけでなく、医学的に「治療回数の少ない方が成功率が高い」と言われているためです。治療回数がかかるほど、治療期間が長いほど成功率は低下してしまいます。
しかしながら、長期間にわたり治療が中断してしまうと仮蓋に隙間が発生し、細菌感染を起こす可能性が高くなるので、治療が上手くいかなくなる可能性があります。

デメリット

①一回の治療時間が長い
この事は、デメリットの一つではありますが、裏を返すと治療回数が少なく、治療期間が短い事を意味します。その事は、根管治療の成功率に影響します。

②成功率は100%ではない(おおよそ90~95%程度)
世の中に存在する全ての治療行為に共通することですが、精密根管治療(抜髄治療)の成功率は100%ではありません。
もちろん、100%に近くづくようスペシャリストとして最善を尽くしておりますが、
おおよそスペシャリストでも90~95%程度の成功率です。
ちなみに、日本の保険治療で行われる根管治療の成功率は30~50%程度と言われています。下記にもありますように、日本の保険診療の根管治療は何十年も前から変わっていません。

では、逆の視点で考えてみましょう。
成功しない5~10%は、歯科医師の失敗なのでしょうか?
実は、「成功しない=歯科医師の失敗」と短絡的に考えてしまう方がいらっしゃいます。
しかしながら、それは正しくありません。
スペシャリストが精密根管治療(抜髄治療)を行い、成功しない場合の多くは
治療内容に全く問題がなくとも、「細菌の種類や、悪性度、感染が想定以上の拡大」が原因です。悪いのは、歯科医師でも患者様でもなく「細菌」なんですね。
よって、昔の歯科医療では「根管治療をせず抜歯」する事で、根管内の細菌を「歯ごと取ってしまう」という治療が行なわれていました。

もちろん、スペシャリスト以外の歯科医師がラバーダムをせず、滅菌がきちっと出来ていない器具を使っていたり、治療手技が未熟な場合は「歯科医師が細菌感染をコントロール出来ていない」と言えます。

参考文献:「わが国における歯内療法の現状と課題」須田 英明先生
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科接触機能保存学講座歯髄生物分野/平成23年)

③精密根管治療(抜髄治療)は、自由診療になります。
それには、いくつかの要因があります。
・北米の根管治療の名門であるトロント大学歯内療法科の根管治療教育を受け、アメリカ歯内療法学会(AAE)のスペシャリストメンバーに認定されている歯科医師が行う為。 ・保険診療では「この薬剤を使うように」と決められています。
しかし、医学が発達した現代にも関わらず、その内容は何十年も前から変わっていません。先進国の中でも、日本の根管治療は完全に時代遅れになっており、治療費用も他の先進国の1/10~1/20程度と格安です。しかしながら、多くの歯科医師が保険診療の根管治療を一生懸命に患者様の為にしていますが、時間的制約からラバーダムを使用出来なかったり、使用するファイルなどの機材は使い捨てではありません。
患者様により最善の治療法と薬剤を使用するためには、多くの高価な機材を使用します。また、海外から輸入した根管治療薬剤を使用する場合もあります。
また衛生面から、可能な限り使用する機材(ファイルなど)を使い捨てにしております。以上の事から精密根管治療(抜髄治療)は、自由診療になります。

保険治療との違いは?

①一般的な保険の根管治療
②根管治療大阪クリニックの保険の根管治療
③根管治療大阪クリニックの米国式精密根管治療


一般的な保険の
根管治療
当院の保険の
根管治療
根管治療大阪クリニックの
米国式精密根管治療
術者

一般歯科医師

一般歯科医師

AAEスペシャリスト

ラバーダム

多くの場合しない

ラバーダム or Zoo

ラバーダム

拡大

しない(肉眼) orルーペ?

拡大ルーペ

高性能マイクロスコープ
(プロエルゴ)

歯の周りの消毒

多くの場合しない

多くの場合しない

複数の薬剤で念入りに必ず行う

隔壁

しない場合が多い

簡易防湿にて作製する

高防湿下にてレジンで頑強に作製

根管内
洗浄薬

次亜塩素酸Na
過酸化水素

次亜塩素酸Na
ETDA
精製水

次亜塩素酸Na
ETDA
抗生物質
精製水

洗浄方法

シリンジ洗浄のみ

滅菌シリンジで洗浄
音波

使い捨て滅菌シリンジにて洗浄
超音波
音波
XP-Endo
オゾン

貼薬

ホルマリン系(有害)

水酸化カルシウム(市販)

水酸化カルシウム(調合)

使用器具

滅菌ハンドファイル?
(キチンと滅菌できているか不明)

滅菌ハンドファイル
滅菌NiTiロータリーファイル
(クラスB滅菌機で滅菌)

滅菌ハンドファイル(使い捨て)
滅菌NiTiロータリーファイル
(患者毎に使い捨て)

根管充填

ガッタパーチャ

ガッタパーチャ

ガッタパーチャ
バイオセラミックシーラー
MTAセメント

仮封(仮フタ)

ストッピングが多い

水硬性セメントのみが多い

水硬性セメント
レジン
グラスアイオノマーセメント