根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

前歯の再治療を何度しても良くならない 20代/女性

前歯の再治療を何度しても良くならない

 

 

項目 詳細
年齢・性別

20代・女性

年齢・性別 20代・女性
ご相談内容症状

数年前から痛みや違和感などの症状が消えず、治療を繰り返しているが良くならない

ご相談内容症状 数年前から痛みや違和感などの症状が消えず、治療を繰り返しているが良くならない
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、大きな透過像(黒い影)が確認できました。数年に渡り痛みや違和感などの症状が出ていることで、症状が消失するのにも時間を要する可能性があります。このような場合には、まずリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチし、その後、歯根端切除術(アピコ)で歯の外からアプローチ。そして、改善傾向に行くか確認していきます。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、大きな透過像(黒い影)が確認できました。数年に渡り痛みや違和感などの症状が出ていることで、症状が消失するのにも時間を要する可能性があります。このような場合には、まずリトリートメント(再根管治療)を行い、歯の中からアプローチし、その後、歯根端切除術(アピコ)で歯の外からアプローチ。そして、改善傾向に行くか確認していきます。
治療期間

約2か月

治療期間 約2か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

198,000円
<内訳>
リトリートメント…132,000円
歯根端切除術…66,000円(通常132,000円の治療費がかかりますが、当院にて根管治療後1年以内で歯根端切除術をする場合は半額となります)

費用
※治療当時の価格表示となっております。
198,000円
<内訳>
リトリートメント…132,000円
歯根端切除術…66,000円(通常132,000円の治療費がかかりますが、当院にて根管治療後1年以内で歯根端切除術をする場合は半額となります)
術後の経過
現在の様子

根管治療の直後から鈍いお痛みや違和感は続きましたが、治療1年経過した現在では、お痛みやレントゲン上でも膿の袋は消失し、また骨も再生されています。数年にわたり長期間症状があったため、完全に違和感は消失してはいませんが、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
根管治療の直後から鈍いお痛みや違和感は続きましたが、治療1年経過した現在では、お痛みやレントゲン上でも膿の袋は消失し、また骨も再生されています。数年にわたり長期間症状があったため、完全に違和感は消失してはいませんが、順調に過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。

 

上の奥歯に違和感がある 30代/女性

上の小臼歯

 

 

項目 詳細
年齢・性別

30代・女性

年齢・性別 30代・女性
ご相談内容症状

洗顔や化粧水を付けるときに鈍い痛みと違和感を感じる。かかりつけに行っていたが、専門医に診てもらった方が良いと言われた。

ご相談内容症状 洗顔や化粧水を付けるときに鈍い痛みと違和感を感じる。かかりつけに行っていたが、専門医に診てもらった方が良いと言われた。
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、洗顔や化粧水を付けるときに口元を押さえたり触れることでその部分に違和感を感じていた可能性があります。このような場合には、まずリトリートメント(再根管治療)を行い改善傾向に行くか確認していきます。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、歯の根の先に膿が溜まっており、洗顔や化粧水を付けるときに口元を押さえたり触れることでその部分に違和感を感じていた可能性があります。このような場合には、まずリトリートメント(再根管治療)を行い改善傾向に行くか確認していきます。
治療期間

約1か月

治療期間 約1か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

330,000円
<内訳>
リトリートメント…154,000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
330,000円
<内訳>
リトリートメント…154,000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

根管治療の直後から数日は鈍いお痛みがありましたが、治療半年経過した現在では、違和感やお痛み、レントゲン上でも膿の袋は消失し、順調に過ごされています。

術後の経過
現在の様子
根管治療の直後から数日は鈍いお痛みがありましたが、治療半年経過した現在では、違和感やお痛み、レントゲン上でも膿の袋は消失し、順調に過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。

 

根管治療後のやり直しで期待できること・費用・治療回数

今回は「根管治療後のやり直しで期待できること・費用・治療回数」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管治療がやり直しで期待できること
 
■ポイント2
根管治療がやり直しの費用について
 
■ポイント3
根管治療のやり直しの治療回数について
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療のやり直しで期待できること

ではまず、根管治療のやり直しをすることで期待できることについて解説します。
根管治療のやり直しをすることで、このようなことが改善します。
 
①痛みが消える
②腫れが引く
③膿が消える
④出来物が消える
⑤違和感がなくなる


つまり、根っこの先の炎症や、根っこの中の炎症を取り除いてあげることで、痛みや腫れなどが改善されます。
 
ですので、今まで痛みがあり食事がしづらかったり、膿が出て匂いが気になっていたことが改善されるので、食事もしやすく、美味しく食事をすることが可能です。
 
ですが、根管治療のやり直しはかなり難易度も上がり、治療を成功に導くためにはより丁寧に治療をする必要があります。
 
根管治療にも専門医という部類があり、根管治療に精通する知識と技術を持ち合わせた歯科医師に治療してもらうことで、治療の成功率も上がるので、やり直しが必要な方はぜひそういった専門性のある治療を受けられることをお勧めします。

 

ポイント2 根管治療がやり直しの費用について

根管治療には、保険診療と自由診療との大きく2つの考え方があります。
 
保険診療では、やり直しの場合「再治療」といった考え方になるため、以下の図のようになります。


こちらの表は保険診療3割負担の場合の金額です。
根管治療だけで考えると、おおよそ3000円程度が必要となります。
おおよその金額になる理由は、施設基準が違っていたり、治療の内容によって少し異なるからです。
 
では、続いて自由診療の場合の費用についてです。
自由診療の場合は、歯科医院ごとに自由に価格設定をするため、費用も異なっていきます。
ですので、おおよそこの金額で!ということが難しいのです。
 
ちなみに、当医院では再治療の場合、歯の生えている場所によって金額は異なりますが、約13万円〜18万円程度が根管治療だけで必要です。
患者様の歯の状態によっても異なりますので、治療を受ける前に十分に理解していただき、治療をご検討いただければと思います。
では、なぜこんなにも自由診療の方が金額が上がるのかについて解説します。
それは、保険診療では、さまざまな制限があるために精密な治療を行う事ができない分、費用を抑えることができます。
しかしながら、精密な治療ができない事で、再発を引き起こし早期に抜歯になっていく事が多いのです。


それに変わって、精密な根管治療は、最先端の機器、機材、そして何よりも技術と知識を積んだ根管治療専門医スペシャリストによる治療を行うため、再発のリスクを十分に下げる事ができるのです。

 

ポイント3 根管治療のやり直しの治療回数について

では最後に根管治療のやり直しの治療回数について解説します。
根管治療のやり直しは、初めて神経を取る治療に比べると難易度があがります。
なぜなら、すでに歯を多く削られていることに加え、今入っている被せ物やお薬を取ることで、より歯の残る量が少なくなるため、歯が割れてしまう可能性があるからです。
 
ですので、抜髄治療に比べると再根管治療の方が回数が多く必要な場合があります。
前歯であれば、4〜5回、


根っこの先にある黒い影(病変)がキレイに消えているのが確認できます。


前歯と奥歯で回数が異なるのは、根っこの本数が異なるからです。


ですが、歯の状況によっては、それよりも少ない回数で治療をすることが可能だったり、炎症が強い場合にはそれ以上に治療回数が必要な場合があります。
 
今がどのような状況なのかを、歯科医師に相談しながら治療を進められることが大事だと思います。
 
ここまで説明をしましたが、最近の研究では、治療回数が少ない方が治療の成功率が高いと言われています。
保険診療であれば、時間も長く取ることが難しい場合もありますので、そういった面からも、自由診療で1回の長めの時間で治療を終えることが、治療の成功に通じると思います。

 

まとめ

・根管治療のやり直しをすることで、痛みや腫れ、違和感などが改善する可能性がある
・根管治療の費用は、保険診療と自由診療とで異なる
・根管治療の回数は、前歯と奥歯で異なる場合がある
・また、根管治療の回数は歯の状態によっても少ない回数でできたり、長期的に治療が必要だったりする
・最近の研究では、治療回数が少ない方が治療の成功率が高いと言われている
 
このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。
この動画が良かったと思った人はぜひグッドボタンを押してください。
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

根管充填材の種類について徹底解説

今回は「根管充填材の種類について」3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管充填とは
 
■ポイント2
根管充填材の種類について
 
■ポイント3
根管充填材を選ぶならここに注目!
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管充填とは


根管重点とは、根っこの中にお薬を詰めて、隙間をなくすことを言います。
どんなに歯の根っこの中をキレイにしても、細菌は必ず残ってしまいます。


根っこの中に残った細菌は、栄養とスペースがあるとどんどん増えていきます。
ですので、根っこの中に残った細菌がこれ以上増えないために根管内の隙間を埋める必要があります。
その隙間を埋めるために、根管充填をします。
根管充填材で根っこの中を封鎖することで細菌が増えるスペースを無くすことができます。

 

ポイント2 根管充填材の種類について

「根管充填剤」とは歯の根っこの中を封鎖する「詰め物」です。
歯の根っこの中には本来「歯の神経」が入っているのですが、根管治療を受けた歯の根っこの中には神経はなく、歯の根っこの管は空洞になっています。
この空洞に入れる詰め物を「根管(歯の根っこ)充填材(詰め物)」といいます。


根管充填材は種類があり、保険治療と自費治療で使える材料が違います。
それぞれの特徴を表にまとめました。


では、まず「保険適応のガッタパーチャ+シーラー」の組み合わせについて解説します。
保険適応のガッタパーチャは、治療後に体内に吸収されず、安定して根っこの中に存在します。
また、操作性がいいことも特徴の一つです。
しかし、
・封鎖性
・機械的強度など
根管充填剤として必要な、様々な性質が低いので再感染を起こす可能性があります。
シーラーは体に害はありませんが、歯の根っこの先に触れると刺激があったり、時間が経つと吸収されなくなります。
長期的にみると、再治療となる可能性が高い根管充填剤となります。
続いて、「バイオセラミックシーラー+専用のガッタパーチャポイント」の解説をします。


バイオセラミックシーラーとはMTAの性質に近いシーラーです。
ですので、従来の保険治療適応のシーラーと比べ、封鎖性や強度など根管充填材に適した性質を持っています。
また、根っこの内側と接着し、操作性もいいので根管充填に適した材料といえます。
専用のガッタパーチャとは、根っこをキレイにするために使った針のような器具(ファイル)の形にピッタリと合ったガッタパーチャのことです。
自費の材料ではメーカーがファイルの形とガッタパーチャの形が一致するよう精密に作っています。
そのため、この2つを使用することでキレイになった根っこの形に合った緊密な根管充填をすることができます。
 
最後に、「MTA」について解説していきます。


MTAは、最も根管充填に適した材料です。
上の表からもわかるように、操作性以外の根管充填剤としての性質を全て持っています。
再治療、破折による抜歯のリスクを軽減できる最適の材料です。
操作性が低く、キレイに根管充填をするには高い技術が必要ですがキレイに詰めることができれば長期的に根っこの中を健康に保つことができます。

 

ポイント3 根管充填材を選ぶならここに注目!


根管充填材はかならず「ガッタパーチャ+バイオセラミックシーラー」か「MTA」を選択して下さい。
従来の保険適応の「ガッタパーチャ+シーラー」だと封鎖性が悪く、機械的強度も低いのです。
また、従来の保険適応の根管充填剤だと、再根管治療、最悪の場合には抜歯になる可能性があります。
根管充填剤の性質を考えると、「ガッタパーチャ+バイオセラミックシーラー」か「MTA」を選択しなければなりません。
ですので、歯科医院選びも「ガッタパーチャ+バイオセラミックシーラー」か「MTA」で根管充填をしている医院を選んで下さい!
 
根管充填の例を症例写真を使って説明します。
こちらはMTAで根管充填した症例です。


根っこの先にある黒い影(病変)がキレイに消えているのが確認できます。

 

まとめ

・根管充填とは、治療後の根っこの中に隙間なく薬をつめていくこと
・充填がしっかりとなされていることで、細菌の増殖を防ぐ
・根管治療の充填材には大きく3種類ある
①保険のG.P+キャナルシーラー
②自費専用G.P+バイオセラミックシーラー
③MTA
・それぞれ取ることのできる方法は歯の状態と歯科医院でのやり方によって異なる
 
このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。
 
この動画が良かったと思った人はぜひグッドボタンを押してください。
 
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

根管治療後の土台の費用と治療の内容について

今回は「根管治療での土台の役割」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
根管治療後の土台の費用について
 
■ポイント2
土台を作る治療の流れについて
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 根管治療後の土台の費用について

根管治療後に立てる土台には種類が大きく4種類あります。


ファイバーコア・レジンコア・メタルコア・ゴールドコアの4種類です。
どの土台にするのかで、費用も少しずつ変わってきますし、コアは自由診療のものもありますので、その費用について解説していきます。



 

ゴールドコアは自費治療で行っていて、ファイバーコアは保険治療と自費治療に分けている歯医者がほとんどです。
それと代わって、基本的にファイバーコア(種類による)とレジンコアとメタルコアは保険適用されることがほとんどです。
 
ただ土台は被せ物を長く持たせるため・再度根管内に菌を侵入させないためには重要な役割を担っているので、より良い土台を入れたほうが何回も治療が必要になって費用がかかるより安く済むと思いますし、残っている歯にとっても最善の治療と言えるでしょう。
また、費用に関しても、自由診療の治療は歯科医院によって自由に金額を設定できるので、歯科医院によって異なる場合もあります。
ぜひ、治療を受けられる前に費用についても歯科医院へお問い合わせいただければと思います。

 

ポイント2 土台を作る治療の流れについて

土台をたてていく流れは大きく分けて2つあります。
①お口の中に直接土台をたてていく(直接法)
②土台の型取りをして、出来上がった土台を歯にたてていく(間接法)
今からは、直接法と間接法の土台の立て方について解説していきます。
ではまず、1つ目の直接法について解説します。


直接法では、治療回数は基本的には1回で完了します。
流れとしては4つのステップからなります。
STEP1 根管の仮蓋を除去
STEP2 余分な根管充填材を除去し、形を整える
STEP3 土台を直接たてていく
STEP4 土台の形・高さを整える
この流れは基本30分程度で1回で終わります。
次に、2つ目の間接法について解説していきます。


間接法は直接法と違って、治療回数が基本的には2回必要です。
では、治療の流れについて解説していきます。
 
STEP1 根管の仮蓋を除去
STEP2 余分な根管充填材を除去し、形を整える
STEP3 土台を作るため型取りをする
〜約1週間後〜
STEP4 出来上がった土台を歯にたてていく
STEP5 土台の形・高さを整える
このような流れで、間接法の場合は治療していくのです。
この流れは基本STEP1〜3にかかる時間は大体30分で
1週間後に出来上がった土台を付けるのに大体15分。
通院回数は合計で2回かかります。
 
直接法の土台の方が、強度的には強いと言われていますが、どの方法が適しているかは、患者様のお口の状況によっても異なってきます。
 
ですので、治療の前に患者様自身がどの方法を採ることができるのかを確認していただくことをお勧めします。

 

ポイント3 アレルギー症状が出る場合がある

ごく稀ですが、麻酔のお薬でアレルギー反応が出る方がおられます。


アレルギー反応が出た場合には素早い処置が必要です。
 
以前にも、気持ち悪いやふらつきがあったなどの症状が出たことがある場合は、事前にこちらも術者に伝えましょう。
場合によっては大きい病院で、設備の整った状態で治療が必要なこともあるので、無理はなさらずにお伝えくださいね。

 

まとめ

・土台の種類は大きく4種類
・費用は方法と種類によっても異なる
・土台の作り方には大きく2種類ある
 →直接法と間接法
・どれが適応しているのかは、歯科医院で歯科医師と相談確認が必要
 
このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。
 
この動画が良かったと思った人はぜひグッドボタンを押してください。
 
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

麻酔の効果を最大限にするために大切なこと

今回は「麻酔の効果を最大限にするために大切なこと」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
痛みが出る前に治療をする
 
■ポイント2
激しい痛みがある場合は、診療の1時間前に痛み止めを服用する
 
■ポイント3
麻酔の種類で麻酔をしっかりと効かす
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 痛みが出る前に治療をする

まず、麻酔の効果を最大限に発揮させるために大切なことは、「痛みが出る前に治療をする」ということです。
なぜなら、痛みが出始めてから麻酔をして治療をしようと思っても、なかなか麻酔が効かないからです。


一度「痛み」や「ダメージ」が続いた結果、歯の神経が変化してしまい、本来麻酔が効く部分の成分よりも、麻酔を効きにくくしてしまう成分の方が増えてしまうからです。
論文によると、通常の麻酔の量よりも5倍の麻酔をすれば、麻酔は効くと言われています。


しかし、大量に麻酔をしようすることも、ご自身の心臓へ負担がかかってしまうので良くありません。
ですので、「抜髄治療が必要です」と言われた方は、痛みが出る前に治療をすることをおすすめします。

 

ポイント2 激しい痛みがある場合は、診療の1時間前に痛み止めを服用する

先ほどもお話ししましたが、本来は痛みが激しく出る前の治療が大切です。
しかし、実際に急患で来られる方の多くは、この「激しく痛みがある」場合です。
虫歯が進行し痛みがある時期が長かった、もしくは何もしなくても痛いという状況の場合に、麻酔が効かないほどの痛みに襲われる場合があります。
この激しく痛みがある場合には、通常の局部麻酔をしてもなかなか効きません。
そこで大切になるのが、「治療の1時間前に痛み止めを飲む」ということです。
論文や検証結果があるわけではないのですが、経験上、事前に痛み止めを飲むことで、炎症を抑え、治療時には麻酔が効きやすい状態になることがあります。
※ただし、お薬にアレルギーがあるなどの方は必ず医師に相談してから飲んでくださいね。


また、治療中に痛みがある場合は我慢せずに術者に伝えることも大切です。
痛みを感じてからの麻酔を追加しても、効きづらくなることが多いからです。


ですので、痛みなど、何か感じたらすぐに術者に伝えるということをおすすめします。

 

ポイント3 麻酔の種類で麻酔をしっかりと効かす


続いて、麻酔の種類について解説していきます。
効果を持続させるためには、麻酔の種類もとても大切です。
では1つめの浸潤麻酔について解説します。
この麻酔は「歯茎」に麻酔をする方法です。
歯茎に注入した麻酔のお薬が、骨の中や根っこの先端にまで浸透することで、麻酔が効いていきます。
通常の抜髄治療であれば、こちらの方法で治療することが可能です。
しかし、直接神経に麻酔をするわけではないので、麻酔が効かない場合があるのが欠点です。
 
では次に、歯根膜麻酔について解説します。
この麻酔は、歯と歯茎の間にある歯根膜と呼ばれるところに、麻酔のお薬を注入する方法です。
この麻酔は浸潤麻酔よりも効果が高く、この方法で麻酔をすると痛みが感じなくなる場合が多いです。
しかし、この麻酔方法の欠点は、麻酔をすること自体もかなり痛みを伴いますし、また麻酔が切れたあとも、麻酔のダメージが残りやすく、数日間歯を噛み合わせると痛みを感じることがあります。
最後に、髄空内麻酔について解説します。
この麻酔の方法は、歯の神経に直接麻酔をする方法です。
この麻酔をすれば、ほとんどの場合に麻酔は効きます。
よって、強い痛みがある場合には、この方法で麻酔をすることで、神経を取る処置をすることが可能です。
しかし、この麻酔の方法もかなり痛みを伴うのが欠点です。
 
どの麻酔も、メリット・デメリットがありますし、取ることのできる選択肢は異なりますので、必ず今の状況と種類について歯科医師と相談をしながら治療を進めていただければと思います。

 

まとめ

・痛みが出る前の治療が大事
・痛みがある場合は、診療時間の1時間前に痛み止めを飲み、炎症を抑えてから診療に入る
・麻酔にも「浸潤麻酔」「歯根膜麻酔」「髄空内麻酔」と様々な種類があり、どの方法が良いかは歯科医師と相談することが大切
・痛みがある場合もすぐに歯科医師に伝えることが大切
 
このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。
 
この動画が良かったと思った人はぜひグッドボタンを押してください。
 
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

麻酔を使う時の注意事項

今回は「麻酔を使う時の注意事項」について3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
麻酔をするとドキドキと感じることがある
 
■ポイント2
治療後に気をつけること
 
■ポイント3
アレルギー症状が出る場合がある
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 麻酔をするとドキドキと感じることがある

麻酔のお薬の中には、アドレナリンという成分で、血管をぎゅーと縮める作用が含まれているため、ドキドキ感じる方がたまにおられます。


毎回なるわけではないですし、人によっては感じる方、感じられない方と様々です。
しかし、「ドキドキ」することが決して悪いわけではなく、数分すれば落ち着いて、元に戻ります。
しんどい場合には、
・すぐに周囲に伝えるということ
・そして以前にもしんどくなった場合がある方は事前に術者にその旨を伝えるということをおすすめします。


診療チェアで横になっている際に気分が悪くなった場合には、話せない事がほとんどかと思いますので、そんな時には手を挙げて伝えるようにしましょう。

 

ポイント2 治療後に気をつけること


治療後も個人差はありますが、少なくとも1〜2時間程度は麻酔が効いています。
ですので、治療後、家に帰ってから食事をされる場合には十分な注意が必要です。
なぜなら、噛んでも麻酔が効いている間は痛みを感じませんが、麻酔が切れると痛みを感じたり、火傷にも気付きにくいからです。
絶対に麻酔がきれなければ食事をしてはいけないということではありませんが、できる限り麻酔が完全に切れてからの食事をおすすめします。
お子さんの場合、初めての麻酔だと麻酔をしたところが気になって、腫れてる感じがしたり、噛んでも痛くないのでわざと噛んでしまったり、試しに噛んでみるという事をしてしまうお子さまもいらっしゃいます。
付き添いの保護者から「麻酔が切れるまでは噛んだらダメ」と伝えてあげましょう。



 

ポイント3 アレルギー症状が出る場合がある

ごく稀ですが、麻酔のお薬でアレルギー反応が出る方がおられます。


アレルギー反応が出た場合には素早い処置が必要です。
 
以前にも、気持ち悪いやふらつきがあったなどの症状が出たことがある場合は、事前にこちらも術者に伝えましょう。
場合によっては大きい病院で、設備の整った状態で治療が必要なこともあるので、無理はなさらずにお伝えくださいね。

 

まとめ

・麻酔のアドレナリンの成分でドキドキ感じることがある
・治療後も麻酔が効いていることがあるため、食事の際にはやけどやほっぺを噛んでしまわないように、できる限り麻酔がきれてからの食事をおすすめ
・麻酔によるアレルギー症状が出る場合がある

このYou Tubeチャンネルでは根管治療に関しての知識を話しています。

この動画が良かったと思った人はぜひグッドボタンを押してください。

また、チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

根管治療での出血の原因

「根管治療での出血の原因」について2つのポイントで詳しく解説!
 
■ポイント1
歯の周り(歯茎)からの出血の原因は2種類
 
■ポイント2
治療でできた歯茎の傷について
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯の周り(歯茎)からの出血の原因は2種類


歯の周り(歯茎)からの出血の原因には以下の2つがあります。


1つ目は、歯茎の腫れからの出血です。
深い虫歯や、以前根管治療を受けたが細菌が歯の根っこの中に残っていると、細菌がどんどん歯の中で増え、やがて根っこの先で炎症が起こります。
細菌が増え続けると、根っこの先で炎症を起こし、やがて逃げ道を作り歯茎が腫れ、出血や排膿が起こります。
ですので、原因は根っこの中の「細菌」なのです。
細菌が原因なので歯の根っこの中をキレイにする「根管治療」をすることにより、根っこの先の炎症、歯茎の腫れを治し、出血を止めることができます。


2つ目は治療に伴い、歯茎にできた傷からの出血です。
これは、
・麻酔の針
・根管治療をする際に使用するラバーダムのクランプ
による歯茎の傷です。
ラバーダムとは根管治療に必須の器具で、ゴムのシートを使用します。


唾液には細菌が含まれているので、根っこの中に入ると、感染を起こす可能性があります。また、再治療の原因となります。
そして、根管治療で使用する洗浄液は、刺激が強いものを使用します。
ラバーダムは歯の中に唾液が入ること、洗浄液が漏れることを防ぐために使用します。
このラバーダムのゴムシートを歯に引っ掛ける金属の輪っかのことを「クランプ」といいます。
クランプの先が歯茎に刺さると出血が起こります。
これは歯茎に傷ができて起こる出血なので、特に治療の必要はありません。
治療後1〜2 日は歯茎に違和感があることがありますが、出血は治療当日には止まります。

 

ポイント2 治療でできた歯茎の傷について

麻酔の針やラバーダムのクランプでできた歯茎の傷からの出血は自然に治ります。単なる傷なので、違和感が出ることはありますが1〜2日で治りますので、そのまま様子をみましょう。
特別、治療の必要はありませんが、痛みがあれば痛み止めを飲んで様子を見てみましょう。
しかしながら、痛み止めを飲んでも痛みが消えずに1週間近く痛みが続く場合には、他のことが原因で痛みが出ている可能性もあるので、続くようであれば歯医者さんへの受診をお勧めします。

 

まとめ

・歯茎からの出血の原因は大きく2つ!
・虫歯などの細菌が増殖したことにより感染炎症が強く腫れる
・麻酔やラバーダムの治療後の傷口による痛みである
・痛みは通常2〜3日で落ち着く
・痛みが続く場合には歯科医院への受診をお勧め

 

根っこの先まで割れている場合は抜歯に!抜歯後の治療方法について

「抜歯後の治療方法」について3つのポイントで詳しく解説!
歯の根まで虫歯が進んでいたり、歯の根にヒビが入ったり割れたりしている場合は「抜歯」となります。
そして、その部分で噛めるよう治療が必要になります。
 
■ポイント1
抜歯後の治療方法1【インプラント治療】
 
■ポイント2
抜歯後の治療方法2【ブリッジ治療】
 
■ポイント3
抜歯後の治療方法3【入れ歯治療】
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 抜歯後の治療方法1【インプラント治療】


まず1つ目の方法は、「インプラント治療」です。
インプラント治療とは、抜歯した部位にインプラントと呼ばれる人工の歯根を埋め込みます。
そうすることで、歯の根っこの役割をインプラント体が補ってくれるため、しっかりと噛むことができ、食事も楽しむことができます。
周囲の歯を削ったり、残っている歯に負担をかけることもなく、見た目も綺麗なので、お勧めです。
 
しかしながら、インプラント治療は保険適応では無いので、自由診療となります。
一般的に一流メーカーのインプラントを使用している場合は最低でも30~40万円程度かかることが多いのです。
 
また、手術が必要なため治療期間も少し長めに必要です。
持病などで服用しているお薬によっても手術が難しいこともあります。
 
ですので、歯科医師と相談しながらできる治療の選択肢を考えていただければと思います。

 

ポイント2 抜歯後の治療方法2【ブリッジ治療】


次にご紹介するのは「ブリッジ」です。
ブリッジとは、抜歯した部分の前後の歯を削り、被せ物を接着剤で着ける方法です。
保険診療を希望される方、全身疾患でインプラント治療が困難な方に向いています。
 
しかし、抜歯した本数や部位によってブリッジ治療が不可能な場合もあります。
保険診療では金属で製作した場合は、一番少ない本数でも3割負担で約16000円程度かかります。
自由診療の場合は、医院によって費用が大きく異なってきますが…
一番少ない本数でセラミックを選択した場合は、少なくとも30万円~40万円程度の費用が必要となることがあります。
 
また、ブリッジは他の健康な歯を削る場合もありますので、歯の寿命はどんどん短くなります。
データでも出ていますが、ブリッジの寿命は非常に短く、ほとんどの場合がやり直しが必要になることがあります。

 

ポイント3 抜歯後の治療方法3【入れ歯治療】


最後にご紹介するのは「入れ歯」です。
見たことのある方も多いのではないでしょうか?
 
入れ歯とは、画像のように歯の無いところにプラスチックや金属などで作成する装置です。
必要に応じて抜歯した部分の前後の歯を少量削り、入れ歯を固定するためのバネが引っ掛かる場所を作ります。
そして、取り外し式の入れ歯を作成し、装着する方法です。
 
健全な歯をあまり削りたく無い方や、抜歯部位が多くブリッジ治療が困難な方、経済的にインプラント治療が困難な方にも幅広く使用できます。
 
費用は、ブリッジ同様に抜歯した本数や部位によって、そして保険診療か自由診療かで大きく変わってきます。
 
また、入れ歯は取り外しが必要なため、毎日、寝る前に外して自分の歯と同じようにキレイにする必要があります。
そして、金具をかける歯には大きな負担がかかり、金具をかける歯が欠けたり割れたりして抜歯となって、入れ歯がどんどん大きくなっていく事もよくあります。
 
ご自身が今どの治療が良いのかについては、歯科医師との相談と患者様自身のご希望によっても選択肢は異なります。
抜歯したままの状態で放置することが一番よくないことですので、いずれかの治療の選択をされることをお勧めします。

 

まとめ

・抜歯後の治療内容は大きく分けて3種類!
・インプラントはしっかり噛めるが手術が必要
・ブリッジは保険がきくが、他の歯を削る必要があり寿命が短い
・入れ歯は多く歯を失った場合にも保険で作成が可能だが、金具をかける歯への負担はある
・それぞれどの治療もメリット・デメリットがある
・どの治療にするかの選択は歯科医師と相談することが大事!

 

根管治療の回数に差が出る原因

「根管治療の回数に差が出る原因」について、4つのポイントで詳しく解説!
 
■ポイント1
神経の通り道が枝分かれしている
 
■ポイント2
根っこの中の管が固く神経の通り道が塞がっている
 
■ポイント3
見落とされがちな根管が潜んでいる
 
■ポイント4
根っこの先が曲がっている
 

以上の4つのポイントについて解説します。

ポイント1 神経の通り道が枝分かれしている


神経の通っている管が先で枝分かれをして迷路のようになっていることがあり、治療回数を有してしまうことがあります。
なぜなら、枝のように分かれているところを全て100%消毒するということが難しいからです。
もし消毒が行き届いていないと、根管治療の再発にもつながります。
想像していただければと思いますが、
細く、複数にもなっている根管に、消毒液を流し込み殺菌することを…
…難しいですよね。
ですので、神経の通り道が枝分かれしていると、治療回数が平均よりも多く必要になってきます。

 

ポイント2 根っこの中の管が固く神経の通り道が塞がっている


2つ目の原因は、根っこの中の管が硬く通り道が塞がってしまっているためです。


こちらのレントゲン画像を見てもらいたいと思います。
黄色い矢印の歯には黒い線が見えますよね?
これが神経の通り道です。
この通り道がはっきりとわかる場合は治療もしやすいですが、硬く塞がってしまっている場合の治療は大変です。
塞がっていても病気ができていなければ治療をしなくていいこともあります。
しかし、病気ができている場合は治療が必要です。
もちろん治療回数は通常より必要なことが想像できると思います。

 

ポイント3 見落とされがちな根管が潜んでいる


3つ目の原因は、見落とされがちな根管が潜んでいる場合があるということです。
通常は3本の根っこでできていると思われがちですが、もう1つの根っこがあることに気づかずそのまま見過ごされることもこれまでは多かったのです。
しかし、C T撮影が可能になったり、マイクロスコープを使うことで発見されることも多くなり、この根っこの治療が重要視されるようになりました。
もしこの根っこの発見がされないと、その根っこが原因で再治療になる頻度も高かったという結果も出ています。
これほど見つけにくい根っこであり、見つかった後も他の根っこと同様に消毒をしていかなくてはならないので、治療回数も通常より必要になることが多いです。

 

ポイント4 根っこの先が曲がっている


最後の4つ目の原因は、レントゲン写真のように根っこの先がクイーンとまがった根っこの場合です。
曲がった根っこも治療が難しく、治療回数に差が出る原因とされています。
根っこの治療に欠かせないのがこのファイルと言われる道具!


真っ直ぐな根っこであれば道具も使いやすいですが、根っこの先が曲がっていると道具を使いこなすのもそれだけ難しくなります。
最近ではニッケルチタンファイルと呼ばれる、先まで曲がってくれる道具も出てきており、治療が以前よりは可能になってきました。


それでも通常の根管治療よりは回数も多く必要になります。

 

まとめ

・根管治療の回数に差が出る原因は大きく4つ!
①神経の通り道が枝分かれしている
②根っこの中の管が固く塞がっている
③見落とされがちな根管が潜んでいる
④根っこの先が曲がっている
これらのことが治療の難易度が上がり治療回数に差が出てくる