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死んだ歯の神経を放置しても良いのか?

今回は「死んだ歯の神経を放置しても良いのか?」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
死んでしまった歯の神経を放置することはよくない
 
■ポイント2
放置し続けると起こり得ること
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 死んでしまった歯の神経を放置することはよくない

歯の神経が死んでしまうと、痛みを感じることが少なくなるため、放置していても良いのでは?と思われたこともあるかもしれません。
ですが、歯の神経が死んでしまい放置してしまうと大変なことになってしまいます。

 


虫歯や歯周病など、歯を悪くしてしまう原因はいくつかありますが、時間が経てば治るわけではなく、病状がどんどんと進んでいってしまいます。
ですので、神経が死んでいる場合も治ることはないので、必ず歯医者さんで治療を受けることを推奨しています。
また、治療が早ければ早いほど、治療の難易度も下がりますし、治療期間も短く、費用も低く抑えることができます。


ですので、治療は早期発見早期治療がとても大切です。

 

ポイント2 放置し続けると起こり得ること

次に、死んでしまった歯の神経を放置し続けると起こり得ることについて解説していきます。

 


死んでしまった歯を放置し続けると、歯の根っこの先に膿が溜まっていきます。
膿がたくさん溜まると歯を支える骨をどんどんと溶かしていってしまうのです。
 
こうなることで歯がぐらつき抜けてしまうこともあります。
それだけではなく、本来悪かった歯以外の歯にも影響し、健康だった歯も抜歯しなければならないことがあります。
 
ですので、放置していていいことはありません。
歯の神経が死んでしまっているという場合には早期の治療を受けられることをお勧めします。

 

まとめ

・死んでしまった歯を放置すると、良いことはなく病状が進行してしまう
・放置し続けると根っこの先に膿が溜まったり、歯を支える骨を溶かしてしまう
・他の歯にも影響を与えてしまうので早期の治療が大事

 

意図的再植のメリット・デメリット

今回は「意図的再植のメリット・デメリット」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
意図的再植とは
 
■ポイント2
意図的再植のメリットについて
 
■ポイント3
意図的再植のデメリットについて
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 意図的再植とは

意図的再植術をご存知でしょうか?
意図的再植術とは、根管治療を行ったとしても歯の根の病気が治らずに残っている場合に行う、外科的な治療方法です。
 
通常は歯根端切除術と呼ばれる治療を行いますが、「歯茎をめくり確認することが難しい奥歯」などに用いる治療方法です。

 


意図的再植術では、一度歯を抜いて歯の根の部分に溜まっている膿などを掻き出し、歯の根っこの中にお薬を詰めてあげて、歯を戻すといった治療方法です。


通常の根管治療を行ってもよくならない場合にお勧めされる治療方法です。

 

ポイント2 意図的再植術のメリット


それでは次に、意図的再植のメリットについて解説していきます。
意図的再植のメリットは大きく2つあります。
1つ目は「失われた骨の再生を期待できる」ということです。
そもそも意図的再植術は、根管治療を行っても骨の改善が見込めなかったり、痛みや歯が浮いているなどの症状が消えない場合に行う治療方法です。
ですので、治療をして成功すれば、歯を支える周囲の骨の再生を期待することができます。
骨が再生することで、歯の揺れが落ち着いたり、骨が再生するということは、細菌の量も減っているということなので、痛みや違和感の改善も期待できます。
2つ目のメリットは、「抜歯を回避することができる」ということです。
意図的再植術は、抜歯前の最終手段の治療方法です。
ですので、意図的再植術をすることで、改善が見れると抜歯をせずに歯を残すことができます。
やはり、歯は他に購入することのできないとても貴重なものなので、歯の寿命を伸ばすためにも、こういった治療方法も検討されることをお勧めします。

 

ポイント3 意図的再植のデメリットについて


最後に、意図的再植術のデメリットについて解説していきます。
意図的再植術のデメリットは大きく3つあります。
 
1つ目のデメリットは、「外科の治療になるので痛みや腫れが予想される」ということです。
始めにもお話をしましたが、意図的再植術は一度歯を抜いて戻す治療方法です。
ですので、一定程度の歯茎の傷や痛み、腫れが出る可能性があります。
 
しかしながら、痛み止めを飲むことで炎症を抑えることができますので、我慢せずに痛み止めも使用していただくことをお勧めします。
 
2つ目のデメリットは、「どこの歯科医院でもできる治療ではない」ということです。
意図的再植術はかなり難易度の高い治療方法です。
この治療自体行っていない歯科医院もあると思います。
なぜなら、特殊な治療技術が必要なので、歯科医師の技術と知識がとてもいる治療法だからです。
ですので、治療を検討されている方は、事前にこういった治療方法を行っているかを確認することも大切です。
 
3つ目のデメリットは、「自由診療の治療」ということです。
意図的再植術は特殊な器具や機材をたくさん使用します。
保険診療では使用することのできないものを準備したり、また高い治療技術が必要ですので、保険診療での治療で行うことはかなり少ないです。
 
以上の3つが、意図的再植術のデメリットでした。

 

まとめ

・意図的再植術は、根管治療をしても改善しない場合に行う治療方法
・メリットは、失われた骨の再生を期待できるということと、抜歯を回避できるということ
・デメリットは、外科の治療になるので一定程度の合併症を生じる可能性があるということと、どこの歯科医院でもできる治療ではない、自由診療の治療ということ

 

歯根端切除術はどんな人に向いているか

今回は「歯根端切除術はどんな人に向いているか」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯根端切除術とは
 
■ポイント2
歯根端切除術が向いている人
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯根端切除術とは

歯根端切除術とは、根管治療をしても根っこの先の膿がなくならず、骨の再生もされない場合に行う治療方法です。

 


治療方法は、麻酔を行い、歯茎を切開剥離し、根っこの先の悪い部分を切り落とす治療方法です。
外科の治療ですが、治療中は麻酔が効いているため痛みは感じません。
ただし、治療後は歯茎を切ったり、骨を削ったりする治療方法なので、ある程度の痛みや腫れの症状はあります。
 
この治療をすることで、骨の再生が期待できたり、膿も取り切ることができます。
もちろん、この治療をしても改善しない場合もあり、その場合は抜歯となってしまうほど、抜歯の前の最後の治療となります。

 

ポイント2 歯根端切除術が向いている人

では、歯根端切除術が向いている人について解説していきます。
先ほどもお話しをしましたが、一度根っこの治療(根管治療)を行ったが改善されず、骨の再生が行われていない方におすすめの治療です。
この治療をすることで、良くなれば骨の再生も期待できます。
悪い状態が長く続いている場合でも、この治療法で良くなる場合もあります。
 
しかし、歯が割れていたり、ひびが入っている場合には、良くならないこともあります。
 
他にも、虫歯などですでに歯の残っている量が少ない場合には治療ができない場合もあります。

 


ですので、根っこの長さもある程度あり、根管治療を経験したが、改善されない方におすすめの治療方法となります。
また、この治療方法は歯茎をめくって、根っこの先の悪い部分を見えるようにして行う治療方法ですので、前歯や小臼歯、第一大臼歯(6歳臼歯)には向いていますが、第二大臼歯と呼ばれる一番奥の歯はこの歯根端切除術ができないことが多いです。
第二大臼歯には大臼歯専用の治療方法もありますので、もし奥歯が状態が悪い場合にも歯科医師に確認していただければと思います。
この治療が可能かどうかは、ご自身で判断するのはできません。
かならず、歯科医師に相談をし、一番良いと思われる方法を選択していただければと思います。

 

まとめ

・歯根端切除術とは、根管治療をしても良くならず、骨の再生を期待する時に行う治療方法
・前歯や小臼歯、第一大臼歯(6歳臼歯)には向いている治療方法だが、第二大臼歯には難しい治療方法

 

歯茎から膿 歯を抜かないで治療できるのか

今回は「歯茎から膿 歯を抜かないで治療できるのか」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯茎から膿が出ていることが抜歯の要因とは限らない
 
■ポイント2
再発しない根管治療が大事
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯茎から膿が出ていることが抜歯の要因とは限らない

歯茎から膿が出ていると抜歯になるのかなと心配になりますよね。
歯茎から膿が出ていることが絶対に抜歯になるとはかぎりません。
もちろん、膿の量がたくさんあり、骨の大部分が失われている場合には抜歯になることもあります。
 
そもそも膿が歯茎からどうして出てくるのかというと、

 


根っこの先に膿が溜まった状態が続くと、体の防御反応で悪いもの(膿)を出そうとします。
そのために、歯茎に膿の出口(サイナストラクト)を作り、そこから膿を出していくのです。
つまり、歯茎から膿が出たら絶対に抜歯というわけではありません。
抜歯かどうかは歯医者さんでの判断になりますので、膿が出ている場合には早急に歯科医院での受診が大切です。

 

ポイント2 再発しない根管治療が大事

次に、一度根管治療をしたからといって、一生膿ができないというわけではありません。
根管の内部は実はとても複雑で、根っこの中で繋がっていたり、根っこの先が枝分かれしていたり、根っこが大きく曲がっていたり、それを日頃の診療では手探り状態で治療を行います。

 


つまり、治療が仕切れない可能性があります。
そんな時は、死んでしまった神経が残っていたり、隙間が埋まっていなかったりします。
そうすると、一度治療をしていたとしても再度膿ができてしまうことがあります。
できる限りそうならないためにも、顕微鏡やCBCTを用いた精密根管治療を行うことで、再発のリスクを下げることが大切です。
もし、膿ができている、もしくは再度膿ができてしまったという方は、精密根管治療を視野に入れていただければと思います。

 

まとめ

・膿が出ているからといって必ずしも抜歯とは言えない
・できる限り再発を繰り返さないためには、精密根管治療が有効

 

膿との戦い 根管治療での膿を排除するための最新テクニック

今回は「膿との戦い 根管治療での膿を排除するための最新テクニック」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
精密根管治療
 
■ポイント2
外科的根管治療
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 精密根管治療

膿を排除するためには、徹底的な根管内部の洗浄と根管充填が大事です。
ですが、実際は根管内部はとても複雑で、根っこの中が繋がっていたり、肉眼では見えない根管が潜んでいたり、根っこの先で枝分かれしていたりします。

 


通常の保険診療では、歯科医師が見えている角度はこれぐらいです。

 


つまり、保険診療では根管治療は手探り状態なのです。
ですので、根管内部の隅々まで洗浄が難しかったり、お薬を詰めるということが難しいのです。
 
顕微鏡やCBCTを活用し、また、精密根管治療に精通している歯科医師に治療をしてもらうことで、


根っこの先の細かいところも洗浄することができ、お薬も詰めることができるので、膿を減らしていくことができます。
 
もちろん、精密根管治療の成功率も100%というわけではありませんが、治療をすることで膿の軽減を大きく期待することができるので、ぜひこういった治療方法があるということを知っていただければと思います。

 

ポイント2 外科的根管治療

では次に、「精密根管治療」を行っても膿が消えずに残っている場合です。
精密根管治療を行っても、膿の種類によったり、膿が大きく進行している場合は治りきらないことがあります。
そんな時には、外科的に膿を取り除くことで、骨の再生が期待できます。

 


それが、歯根端切除術と意図的再植術です。
歯根端切除術では、歯茎をめくり外側から膿を掻き出して根っこの先に薬を詰める治療方法です。
前歯や小臼歯には向いている治療方法で、大臼歯の場合には意図的再植術を行います。
意図的再植術では、一度歯を抜き、悪い膿などを取り除いて歯を戻すことで、骨の再生が期待できるのです。
もちろん、この治療方法はかなり難易度の高く難しい治療で、どこの歯科医院でもできるという治療ではありませんが、治療が成功すれば骨が再生し、また歯として噛むことが可能になります。
膿ができ、歯に違和感があったり痛みがある方は、こういった治療方法も存在するんだということを知っていただき、気になることがあればぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

・保険診療での根管治療だと、どうしても治療のやり残しが出てしまう
・精密根管治療を行っても治りきらない場合には、意図的再植術や歯根端切除術を行うことで改善する可能性がある

 

奥歯が縦に割れる可能性と予防策

今回は「奥歯が縦に割れる可能性と予防策」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
奥歯が縦に割れる可能性(原因)
 
■ポイント2
奥歯が縦に割れないための予防策
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 奥歯が縦に割れる可能性(原因)

そもそも歯が割れてしまう原因は大きく2つです。
1つ目は噛む力が強いこと。
 
噛む力が強く歯に負担が大きくかかることで割れてしまいます。
歯並びにより、一部もしくは大部分の歯に負担がかなりかかることで割れてしまう可能性があります。

 


しかし、神経が生きている歯は通常相当な力がかからない限り割れることは少ないです。
 
2つ目の原因は、この神経にあります。
歯の神経が失われることで、歯が割れてしまうリスクはかなり上がります。

 


神経を取ることで、歯の大部分を削り歯の厚みが少なくなります。
その歯に力の負担がかかることで割れてしまうのです。
以上のことより、噛む力が強く、神経がない歯はパキッと縦に歯が割れてしまう可能性があります。

 

ポイント2 奥歯が縦に割れないための予防策

奥歯が縦に割れないためには、まずは歯の神経をできる限り取らないということです。
もちろん神経が生きていても噛む力がかなり強い方は、稀に歯を割ってくることがありますが、それでも神経が生きていることが歯の破折のリスクと大きく繋がりがあります。
 
歯の神経を取らないためには、虫歯を作らないことが大切です。
虫歯をできる限り作らないためには、日頃の歯ブラシと歯医者さんでの定期検診が大切です。
お家では、歯ブラシをしフッ素入りの歯磨き粉を使用したり洗口液を使用することも有効です。

 


しかしながら、お家でどれだけケアをしていても、歯の汚れというものは取れていないことがほとんどで、プロの衛生士さんでも7割程度しか汚れが取れていないことがほとんどです。
ですので、残りの歯の汚れを取るためにも定期検診が大切です。
 
また、補綴物の隙間から虫歯ができやすかったりと、一度治療をしたことのある歯は虫歯になるリスクも高いです。
 
こういった歯も定期検診で見てもらい、もちろん通っていても虫歯ができることはありますが、早期発見はできます!
 
歯をできる限り割ってしまわないように、虫歯を作らないことが大切です。

 

まとめ

・歯が割れる原因は噛む力が強いことと、歯の神経がすでにない場合に多い
・歯の神経がないことで歯は割れやすい
・できる限り割らないためには、歯に虫歯を作らないことが大事

 

根管治療のスペシャリストが解説 歯根嚢胞の抜歯後 治る経緯と予想される合併症

今回は「根管治療のスペシャリストが解説 歯根嚢胞の抜歯後 治る経緯と予想される合併症」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
抜歯後の治る経緯
 
■ポイント2
抜歯後の予想される合併症
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 抜歯後の治る経緯

歯の根っこの先に膿が溜まると、膿の大きさによっては抜歯が必要になることがあります。
抜歯後どのように治っていくかについて、解説していきます。

 


歯を抜くと、骨や歯茎がぐーんと下がります。
特に、歯根嚢胞が大きい場合には、すでに骨が吸収されてなくなっている場合があるので、骨の量がすくなる可能性は大きいです。
 
骨が少なくなったり歯茎が下がることで、抜歯をした後の入れ歯やインプラントをする時に大きく影響を及ぼします。

 


例えば、入れ歯であれば、骨が少ないと入れ歯の安定が悪く、ぐらついてしまったり、すぐに落ちてしまいやすかったりします。
インプラントであれば、インプラントは骨にネジを埋めるので、骨の量が少ないとインプラントが入れられなかったり、骨を増やす治療が必要となることがあります。
 
そうならないためにも、歯を抜く際に骨の元を入れてあげる「ソケットプリザベーション」という治療がありますので、抜歯時に事前に骨の減りを未然に防ぐということも大切です。

 

ポイント2 抜歯後の予想される合併症

抜歯後の予想される合併症についてです。
歯根嚢胞がある場合の抜歯に限るというわけではありませんが、抜歯とは外科治療になりますので、一定程度の合併症があります。
まず、抜歯をする時には麻酔を行います。

 


みなさんがそうというわけではないですが、麻酔薬によるアレルギー症状を出される方もおられます。
以前にしんどくなってしまった症状がある場合には、事前に歯科医師にお伝えいただくことが大切です。
また、歯を抜くことで腫れたり、痛みが出る可能性があります。
歯を抜いた当日よりも、歯を抜いてから2〜3日後がピークになります。
その後は1週間程度かけて落ち着いていきます。
痛みや腫れは、痛み止めを飲むことで落ち着きますので、我慢せずに飲むことが大切です。
 
 
他にも、外科治療には合併症が少なからずあります。
どれもがどの方に適応されるとは限りませんが、持病があったり服用しているお薬があるなど、何かあれば治療の前に歯科医師に伝えることが大切です。
よくご理解いただいてから治療をお受けしていただければと思います。

 

まとめ

・抜歯後歯を抜くと、骨や歯茎が下がりやすくなる
・抜歯時に骨を減りにくくする治療がある
・抜歯後は麻酔のアレルギーや痛みや腫れの症状が出る場合がある

 

出来物の原因は根の先から飛び出た感染した材料だった

出来物の原因は根の先から飛び出た感染した材料だった

 

治療前 治療後

 

項目 詳細
年齢・性別

20代・男性

年齢・性別 20代・男性
ご相談内容症状

歯茎に出来物が出来て、治らない

ご相談内容症状 歯茎に出来物が出来て、治らない
診断治療内容

診察・検査を行ったところ、患者さんの仰る通り、歯茎に出来物がありましたが打診痛(※1)・咬合痛(※2)など、痛みは無い状態でした。
 
対象の歯に装着されているクラウン(被せもの)が大きく調整され、内部のコア(土台)が見えており、歯の丈が短くなり、さらに挺出(※3)していました。
 
レントゲンやCTを撮影してみると、根っこの先は大きく骨が吸収して黒い大きな影となって写っていました。
さらに、ガッタパーチャ(※4)は根の先を突き抜けているため、除去する必要あります。
また、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)が腫れているのも確認出来ました。
 
今回の症例では、精密根管治療(再治療・リトリ―トメント)をした後、意図的再植にて除去する必要があると診断しました。
 
また、クラウンが大きく調整され、歯の丈が極端に短くなっているため、最終の被せ物をする前には、歯冠長延長術(※5)が必要です。
 
※1
打診痛とは。
打診痛とは、歯科医が歯やその周囲の組織を軽く叩いた時に感じる痛みのことを指します。
この痛みは、歯や顎の特定の部位に問題がある場合に生じるため、歯科医は打診痛を利用して患部を特定します。
 
打診痛の検査方法は非常にシンプルです。
歯科医は小さな器具(通常は歯科用ミラーの柄の部分や専用の器具)を使用し、疑わしい歯を軽く叩きます。
この際、正常な歯ではほとんど痛みを感じることはありませんが、問題がある歯では叩かれた時に鋭い痛みや不快感が発生することがあります。
 
※2
咬合痛とは。
咬合痛とは、歯を咬み合わせる際に感じる痛みや不快感を指します。この痛みは、咀嚼(そしゃく)する動作で特に顕著に感じられることが多く、歯や歯周組織に何らかの問題が生じている際に発生します。
 
※3
挺出とは。
歯の挺出(ていしゅつ)とは、ある歯が正常な位置から前方や他の方向へ突出している状態を指します。
この状態は、歯列の整然とした配列が乱れる原因となり、見た目の問題だけでなく、咬合(かみ合わせ)の問題や口内衛生の問題を引き起こすことがあります。
 
※4
ガッタパーチャとは。
ガッタパーチャとは、歯科の根管治療に使用される材料です。
柔軟性がありながらも加熱すると形状を変えることができ、冷えると固まる特性を持っています。
根管治療では、虫歯や感染が原因で炎症を起こしたり、死んでしまった歯の神経(歯髄)を取り除く必要があります。
神経を取り除いた後、歯の内部は空洞になってしまいます。この空洞を放置すると、再び細菌が入り込み、感染が広がるリスクがあります。ガッタパーチャは、膨張性のあるバイオセラミックシーラーと合わせて使用する事で、この空洞をしっかりと封鎖し、細菌の侵入を防ぐために使われます。
 
※5
歯冠長延長術とは。
歯冠長延長術とは、歯の見える部分である歯冠の長さを人工的に延長する歯科治療です。この治療は主に二つの目的で行われます:美容的な理由と治療的な理由です。
 
美容的な目的
歯冠長延長術は、歯茎が通常よりも多く歯を覆っている「ガミースマイル(歯茎が目立つ笑顔)」の見た目を改善するために行われます。この手術により、歯茎のラインを調整し、歯が長く見え、よりバランスのとれた美しい笑顔を実現することができます。
 
治療的な目的
歯冠長延長術はまた、虫歯が歯茎の下まで及んでいる場合や、歯が折れて歯茎のライン下に残っている場合にも使用されます。通常、これらの状態では、新たに冠を装着するための十分な歯の高さが必要ですが、歯茎が邪魔をしていると冠を適切に固定できません。手術によって歯茎と骨を少し削り取ることで、必要な歯の高さを確保し、後の冠治療やその他の処置が可能になります。

診断治療内容 診察・検査を行ったところ、患者さんの仰る通り、歯茎に出来物がありましたが打診痛(※1)・咬合痛(※2)など、痛みは無い状態でした。
 
対象の歯に装着されているクラウン(被せもの)が大きく調整され、内部のコア(土台)が見えており、歯の丈が短くなり、さらに挺出(※3)していました。
 
レントゲンやCTを撮影してみると、根っこの先は大きく骨が吸収して黒い大きな影となって写っていました。
さらに、ガッタパーチャ(※4)は根の先を突き抜けているため、除去する必要あります。
また、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)が腫れているのも確認出来ました。
 
今回の症例では、精密根管治療(再治療・リトリ―トメント)をした後、意図的再植にて除去する必要があると診断しました。
 
また、クラウンが大きく調整され、歯の丈が極端に短くなっているため、最終の被せ物をする前には、歯冠長延長術(※5)が必要です。
 
※1
打診痛とは。
打診痛とは、歯科医が歯やその周囲の組織を軽く叩いた時に感じる痛みのことを指します。
この痛みは、歯や顎の特定の部位に問題がある場合に生じるため、歯科医は打診痛を利用して患部を特定します。
 
打診痛の検査方法は非常にシンプルです。
歯科医は小さな器具(通常は歯科用ミラーの柄の部分や専用の器具)を使用し、疑わしい歯を軽く叩きます。
この際、正常な歯ではほとんど痛みを感じることはありませんが、問題がある歯では叩かれた時に鋭い痛みや不快感が発生することがあります。
 
※2
咬合痛とは。
咬合痛とは、歯を咬み合わせる際に感じる痛みや不快感を指します。この痛みは、咀嚼(そしゃく)する動作で特に顕著に感じられることが多く、歯や歯周組織に何らかの問題が生じている際に発生します。
 
※3
挺出とは。
歯の挺出(ていしゅつ)とは、ある歯が正常な位置から前方や他の方向へ突出している状態を指します。
この状態は、歯列の整然とした配列が乱れる原因となり、見た目の問題だけでなく、咬合(かみ合わせ)の問題や口内衛生の問題を引き起こすことがあります。
 
※4
ガッタパーチャとは。
ガッタパーチャとは、歯科の根管治療に使用される材料です。
柔軟性がありながらも加熱すると形状を変えることができ、冷えると固まる特性を持っています。
根管治療では、虫歯や感染が原因で炎症を起こしたり、死んでしまった歯の神経(歯髄)を取り除く必要があります。
神経を取り除いた後、歯の内部は空洞になってしまいます。この空洞を放置すると、再び細菌が入り込み、感染が広がるリスクがあります。ガッタパーチャは、膨張性のあるバイオセラミックシーラーと合わせて使用する事で、この空洞をしっかりと封鎖し、細菌の侵入を防ぐために使われます。
 
※5
歯冠長延長術とは。
歯冠長延長術とは、歯の見える部分である歯冠の長さを人工的に延長する歯科治療です。この治療は主に二つの目的で行われます:美容的な理由と治療的な理由です。
 
美容的な目的
歯冠長延長術は、歯茎が通常よりも多く歯を覆っている「ガミースマイル(歯茎が目立つ笑顔)」の見た目を改善するために行われます。この手術により、歯茎のラインを調整し、歯が長く見え、よりバランスのとれた美しい笑顔を実現することができます。
 
治療的な目的
歯冠長延長術はまた、虫歯が歯茎の下まで及んでいる場合や、歯が折れて歯茎のライン下に残っている場合にも使用されます。通常、これらの状態では、新たに冠を装着するための十分な歯の高さが必要ですが、歯茎が邪魔をしていると冠を適切に固定できません。手術によって歯茎と骨を少し削り取ることで、必要な歯の高さを確保し、後の冠治療やその他の処置が可能になります。
治療期間

約5ヶ月

治療期間 約5ヶ月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

346,500円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
支台築造…33,000円
意図的再植術…93,500円(当院でリトリートメント後、2年以内の意図的再植術は半額)
歯冠長延長術…33,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
346,500円
<内訳>
リトリートメント…187,000円
支台築造…33,000円
意図的再植術…93,500円(当院でリトリートメント後、2年以内の意図的再植術は半額)
歯冠長延長術…33,000円
術後の経過
現在の様子

精密根管治療を始める際、既に歯の丈が短く、ラバーダムの装着が困難だったため、歯茎を少し切除しました。
その後、しっかりラバーダムを装着し、感染、防湿対策を行なった上で、精密根管治療を行いました。
 
精密根管治療後は意図的再植術を行い、飛び出したガッタパーチャと根尖病変の除去を行いました。
またクラウン装着のために歯冠長延長術も行いました。
 
かかりつけの医院様でクラウン治療を行うとの事でしたので、仮歯を入れて経過観察をしましたが、術後1ヶ月半頃にはすでに治癒傾向にあり、歯茎の出来物も消失。
術後1年では、骨の吸収、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)の腫れも改善しており、最終の被せ物を装着され、問題なく過ごされています。

術後の経過
現在の様子
精密根管治療を始める際、既に歯の丈が短く、ラバーダムの装着が困難だったため、歯茎を少し切除しました。
その後、しっかりラバーダムを装着し、感染、防湿対策を行なった上で、精密根管治療を行いました。
 
精密根管治療後は意図的再植術を行い、飛び出したガッタパーチャと根尖病変の除去を行いました。
またクラウン装着のために歯冠長延長術も行いました。
 
かかりつけの医院様でクラウン治療を行うとの事でしたので、仮歯を入れて経過観察をしましたが、術後1ヶ月半頃にはすでに治癒傾向にあり、歯茎の出来物も消失。
術後1年では、骨の吸収、上顎洞粘膜(鼻の粘膜)の腫れも改善しており、最終の被せ物を装着され、問題なく過ごされています。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

歯茎から膿が出て痛みがある 30代/女性

歯茎から膿が出て痛みがある 30代/女性

 

 

項目 詳細
年齢・性別

30代・女性

年齢・性別 30代・女性
ご相談内容症状

日によって痛みがあり、歯茎はブヨブヨしてる。
歯茎の出来物から膿のような物が出てくる。

ご相談内容症状 日によって痛みがあり、歯茎はブヨブヨしてる。
歯茎の出来物から膿のような物が出てくる。
診断治療内容

過去の虫歯治療で神経を残す治療をした後、今回の症状でした。
検査をすると、元のむし歯が深かったようで、
神経の検査をすると、半分は失活(※1)していました。
むし歯が神経に達して感染し、失活(※1)してしまった可能性があります。
 
CTを見てみると、根と根の間から根の先にかけて大きく骨が吸収されており、大きな黒い影となって写っています。
既に装着されている詰め物を外し、神経を取る治療・イニシャルトリートメントを行い、土台を立て(支台築造)、仮歯を入れて経過観察をします。
 
経過観察で、痛みや歯茎の状態、出来物などの症状が無くなっていれば最終の被せ物を装着していきます。
 
※1
失活とは。
一般的に「歯の神経が死んでいる」事を指します。
歯の内部にある組織、特に神経組織や血管が壊死したり機能を失った状態で、この現象は、歯の内部(歯髄)が何らかの理由でダメージを受けることによって起こります。ここでいう「神経」とは、歯の感覚を司る部分で、これが機能しなくなると、歯は痛みを感じる能力を失います。
 
歯の神経が死ぬ原因は様々ですが、主なものには以下のようなものがあります。
 
①虫歯
虫歯が深く進行し、歯の神経まで到達すると、感染症が発生し、最終的に神経が死んでしまいます。
 
②歯の破損
事故や怪我で歯が大きく破損すると、神経が露出し、感染や損傷を受けやすくなります。
 
③歯への過度な圧力
咬み合わせの問題や歯ぎしりなどによる過度な圧力が、長期間にわたって歯にかかると、歯の神経がストレスを受け、機能を失うことがあります。
 
神経が死んだ歯は感染のリスクが高まるため、放置するとさらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
治療としては、根管治療が一般的です。
これは、死んだ神経を取り除き、感染を清潔にして歯を保存する処置です。
治療後、歯は機能を維持できるものの、神経がなくなったことで以前よりも脆くなります。
そのため、治療した歯はしばしば補強のためにクラウン(人工のかぶせ物)でカバーされることが多いです。

診断治療内容 過去の虫歯治療で神経を残す治療をした後、今回の症状でした。
検査をすると、元のむし歯が深かったようで、
神経の検査をすると、半分は失活(※1)していました。
むし歯が神経に達して感染し、失活(※1)してしまった可能性があります。
 
CTを見てみると、根と根の間から根の先にかけて大きく骨が吸収されており、大きな黒い影となって写っています。
既に装着されている詰め物を外し、神経を取る治療・イニシャルトリートメントを行い、土台を立て(支台築造)、仮歯を入れて経過観察をします。
 
経過観察で、痛みや歯茎の状態、出来物などの症状が無くなっていれば最終の被せ物を装着していきます。
 
※1
失活とは。
一般的に「歯の神経が死んでいる」事を指します。
歯の内部にある組織、特に神経組織や血管が壊死したり機能を失った状態で、この現象は、歯の内部(歯髄)が何らかの理由でダメージを受けることによって起こります。ここでいう「神経」とは、歯の感覚を司る部分で、これが機能しなくなると、歯は痛みを感じる能力を失います。
 
歯の神経が死ぬ原因は様々ですが、主なものには以下のようなものがあります。
 
①虫歯
虫歯が深く進行し、歯の神経まで到達すると、感染症が発生し、最終的に神経が死んでしまいます。
 
②歯の破損
事故や怪我で歯が大きく破損すると、神経が露出し、感染や損傷を受けやすくなります。
 
③歯への過度な圧力
咬み合わせの問題や歯ぎしりなどによる過度な圧力が、長期間にわたって歯にかかると、歯の神経がストレスを受け、機能を失うことがあります。
 
神経が死んだ歯は感染のリスクが高まるため、放置するとさらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。
治療としては、根管治療が一般的です。
これは、死んだ神経を取り除き、感染を清潔にして歯を保存する処置です。
治療後、歯は機能を維持できるものの、神経がなくなったことで以前よりも脆くなります。
そのため、治療した歯はしばしば補強のためにクラウン(人工のかぶせ物)でカバーされることが多いです。
治療期間

約3か月

治療期間 約3か月
費用
※治療当時の価格表示となっております。

341,000円
<内訳>
イニシャルトリートメント…132,000円
支台築造…33,000円
セラミッククラウン…176,000円

費用
※治療当時の価格表示となっております。
341,000円
<内訳>
イニシャルトリートメント…132,000円
支台築造…33,000円
セラミッククラウン…176,000円
術後の経過
現在の様子

治療開始から1ヶ月で歯茎の出来物は消失し、歯茎の状態もよくなりました。
3ヶ月程度は、違和感があったとの事ですが、今では痛みや違和感も消失し、問題なく過ごせているとの事です。
3カ月後の経過観察レントゲンでは、
CTを見てみると、根と根の間から根の先にかけて大きく骨が吸収されており、大きな黒い影となって写っていた部分が大幅に改善。
根と根の間はもう一息ですが、引き続き経過観察を行い、再発防止のためのメインテナンスを行なっていきます。

術後の経過
現在の様子
治療開始から1ヶ月で歯茎の出来物は消失し、歯茎の状態もよくなりました。
3ヶ月程度は、違和感があったとの事ですが、今では痛みや違和感も消失し、問題なく過ごせているとの事です。
3カ月後の経過観察レントゲンでは、
CTを見てみると、根と根の間から根の先にかけて大きく骨が吸収されており、大きな黒い影となって写っていた部分が大幅に改善。
根と根の間はもう一息ですが、引き続き経過観察を行い、再発防止のためのメインテナンスを行なっていきます。
治療リスク

根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

治療リスク 根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。

 

治療の費用とリスクについて

 

VPT治療の費用とリスク

費用:55,000円
VPT(歯髄温存療法)は神経を保存する治療ですが、治療直後〜1週間くらいは鈍い痛みは出ることがあります。虫歯による歯髄へのダメージの大きさによっては、抜髄や断髄となるリスクがあります。
 

精密根管治療・支台築造の費用とリスク

費用:88,000円~187,000円
根管治療は感染した神経を取る治療ですが、根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。
そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。
支台築造は、残っている歯根が少ない場合、ファイバーコアが適用できないことがある。メタルコアは、歯根破折のリスクがあります。
 

歯根端切除術の費用とリスク

費用:132,000円~187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。歯根端切除術は歯の根の先と病巣を切り取って除去するため、治療後歯の動揺が生じるリスクがあります。
 

意図的再植術の費用とリスク

費用:187,000円
根管治療を行った歯は、神経のある歯と比べて歯の強度が弱いため、破折のリスクがあります。そのため、最終の被せ物が入った後は就寝時に装着するマウスピースを使用した方が良い。意図的再植術は一度抜歯し、歯の根の先と病巣を切り取って除去した後、再植するため、治療後歯の動揺や治癒しなかった場合は抜歯必要となるリスクがあります。
 

セラミックインレークラウンの費用とリスク

費用:99,000円~176,000円
歯列不正や歯ぎしり、食いしばりなどが強い方はセラミックが割れてしまう可能性があります。
 

 
 

根管治療の達人が解説 ひどい虫歯治療の費用と予防法

今回は「根管治療の達人が解説 ひどい虫歯治療費と予防法」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
ひどい虫歯の治療費について
 
■ポイント2
ひどい虫歯の予防方法について
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 ひどい虫歯の治療費用について

虫歯ができると、決して治ることはありません。
虫歯が一度できてしまうと、治ることはなくどんどんと進行していってしまいます。

 


進行し続けてしまうと、最悪の場合には抜歯になってしまいますが、きちんと治療をすることで残せることもあります。
ですが、虫歯が小さい場合には、少し削って樹脂を詰めるだけで治療が終わりますが、虫歯が大きい場合には治療の内容も1回や2回で済まない可能性があります。

 


なぜなら、虫歯が大きいと神経を取ったり、歯茎を押し下げる治療が必要だったりと、治療の難易度もだんだんと高くなってしまうからです。
 
特に、根管治療が必要になる場合には、根管内部はとても複雑な形をしているため肉眼での治療が難しく、顕微鏡を使う精密な治療をするためには、それだけ費用も必要になるというわけです。
 
ですので、虫歯が大きくなればなるほど、治療の難易度も高くなり、治療をするための費用もどんどんと上がっていってしまうということです。

 


ですが、このまま放置をしてしまっていては、今度は歯を支える顎の骨を溶かしていってしまったりと、お口の中だけに止まらず、体への悪影響も考えられます。
治療が必要な場合には、歯科医院や歯科医師ときちんと相談をしながら、治療の内容を考えていっていただければと思います。

 
 

ポイント2 ひどい虫歯の予防法について

先ほどは、虫歯が大きくなってからのお話をしましたが、次は虫歯をできる限り大きくさせないために大切なことについて解説していきます。
虫歯を予防するために大切なことが、大きく2つあります。
1つ目は、お家での歯ブラシとフッ素塗布です。
虫歯を予防する上で一番大切なことは日々の歯ブラシです。
お口の中は、毎日食べ物を含み噛んで体内へ食べたものが運ばれます。
この食べたものが歯に残っていることで、虫歯を作り出してしまいます。

 


そうならないためにも、しっかりと汚れを落とす歯ブラシやフロス、歯間ブラシが大切です。

 


その時に、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、より虫歯を予防することができます。
 
2つ目に大切なことは、歯医者さんでの定期検診です。
定期検診では、お家での歯ブラシだけでは取り切れない汚れを落としてくれるので、そのためにもとても大切ですが、実はもう1つの大切なことがあります。
それは、虫歯の早期発見をできるということです。
一度治療をしていても、虫歯はできてしまう可能性があります。
もちろんメンテナンスに通っていたとしても虫歯になる可能性があります。
しかし、メンテナンスを受けることで虫歯があったとしても早期発見をすることができます。

 


早期発見をすることで、虫歯も小さい段階で治療をすることができますし、虫歯になりそうなところは事前にお伝えすることもできます。
ですので、お家でのケアと歯医者さんでのプロのケアを行うことで、虫歯を予防することができます。

まとめ

・虫歯は放置していても治らずどんどんと進行する
・できる限り進行しないために治療をすることが大事だが、虫歯が大きいと治療も難易度が上がり、治療費も必要
・虫歯予防をするために、お家での歯ブラシと歯医者さんでのメンテナンスが大事