根管治療のQ&A
Q.歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?
「歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?」という質問に3つのポイントで解説
今回、このような質問をyou tubeにコメントいただきました。
■ポイント1
歯が縦に割れている場合は基本的には抜歯になる
■ポイント2
歯を抜歯する基準
■ポイント3
歯を接着する方法もある
以上の3つのポイントについて解説します。
ポイント1 歯が縦に割れている場合には基本的には抜歯
【隙間から感染し、感染が広がることもある】
基本的には歯が縦に割れている場合は抜歯になります。
割れているということは隙間があるということです。
私たち人間にとってはごくわずかな隙間であったとしても、細菌にとっては大きな住処になります。
その僅かな隙間から細菌が増殖すると、歯を支える周りの骨を溶かしてしまったりと、他の歯へも影響を与えてしまう可能性があります。
ですので、基本的には歯が縦に割れている場合は抜歯の診断になってしまうのです。
割れているということは隙間があるということです。
私たち人間にとってはごくわずかな隙間であったとしても、細菌にとっては大きな住処になります。
その僅かな隙間から細菌が増殖すると、歯を支える周りの骨を溶かしてしまったりと、他の歯へも影響を与えてしまう可能性があります。
ですので、基本的には歯が縦に割れている場合は抜歯の診断になってしまうのです。
ポイント2 歯を抜歯する基準
【歯が割れている位置によっては残せる可能性もある】
歯が割れている場合の抜歯をするかどうかの基準は、割れている部分によって変わってきます。
歯の上部のみが少し割れているぐらいであれば、被せ物をしたり、樹脂を詰めてあげたりなどで歯が残せる可能性があります。
ただし、縦に割れている場合、歯茎よりも中の方、奥の方まで割れている場合は抜歯になることが多いです。
なぜなら、何かを隙間に詰めてあげようと思っていても、歯茎の中は水分が多く、お薬や樹脂がくっつかなかったり、すぐに取れてしまったりします。
先ほどもお話ししましたが、やはりきちんと詰められていない場合には細菌感染を引き起こしてしまい、いざ抜歯をするときもより大変になってしまうので、歯が縦に割れている場合は抜歯をすることをお勧めします。
歯の上部のみが少し割れているぐらいであれば、被せ物をしたり、樹脂を詰めてあげたりなどで歯が残せる可能性があります。
ただし、縦に割れている場合、歯茎よりも中の方、奥の方まで割れている場合は抜歯になることが多いです。
なぜなら、何かを隙間に詰めてあげようと思っていても、歯茎の中は水分が多く、お薬や樹脂がくっつかなかったり、すぐに取れてしまったりします。
先ほどもお話ししましたが、やはりきちんと詰められていない場合には細菌感染を引き起こしてしまい、いざ抜歯をするときもより大変になってしまうので、歯が縦に割れている場合は抜歯をすることをお勧めします。
ポイント3 歯を接着する方法もある
【寿命は短いが割れたところを接着して戻す方法がある】
歯が割れていてどうしても残したいという場合に、一度歯を抜いて割れているところにお薬を流し、くっ付けて歯を戻すという方法もあることはあります。
ただし、この治療方法は一時しのぎにしかならず、すぐに悪くなったり、割れたところがしっかりと埋まっていなくて細菌感染してしまうということが多いです。
大変な思いをして無理やり残すよりも、抜歯を考えておいて、次の治療方法を検討されることの方が経済的にも、治療の大変さも変わってくるのではと考えております。
ちなみに当医院ではお勧めしておらず、割れたところを埋めるという治療は行っておりません。
しっかりとご検討された上で治療を考えていただくことをお勧めします。
ただし、この治療方法は一時しのぎにしかならず、すぐに悪くなったり、割れたところがしっかりと埋まっていなくて細菌感染してしまうということが多いです。
大変な思いをして無理やり残すよりも、抜歯を考えておいて、次の治療方法を検討されることの方が経済的にも、治療の大変さも変わってくるのではと考えております。
ちなみに当医院ではお勧めしておらず、割れたところを埋めるという治療は行っておりません。
しっかりとご検討された上で治療を考えていただくことをお勧めします。
まとめ
今回は、「歯が縦に割れている場合には抜歯しか選択肢がないのか?」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「歯が縦に割れている場合は基本的には抜歯になる」
2つ目のポイントは、「歯を抜歯する基準」
3つ目のポイントは、「歯を接着する方法もある」
歯が割れてしまい抜歯と言われショックな方は本当に多くいらっしゃると思います。
お心苦しいですが、歯医者側からの意見としては、良くない歯をおいておくこともリスクになることがたくさんありますので、ぜひ次の一手も考えながら、歯科医師の方とご相談をいただくことをお勧めいたします。