根管治療の内容
Q.根管治療中の歯茎の腫れについて
「根管治療中の歯茎の腫れについて」3つのポイントを解説します。
■ポイント1
根管治療中の歯茎の腫れの原因について
■ポイント2
腫れたときの対処法について
■ポイント3
根管治療中の歯茎の腫れはいつまで続くのかについて
以上の3つのポイントを解説します。
ポイント1 根管治療中の歯茎の腫れの原因について
根管治療中の歯茎の腫れの原因は大きく3つあります。
1つ目の原因は、「体の免疫が低下する事による腫れ」です。
根管内や歯茎の溝の中に細菌が入りこんでも、ある程度の細菌なら体の免疫が勝つのでそう簡単に腫れません。
しかし、体調を崩してしまったりすると免疫が下がり、抑えられていた細菌が活発化して腫れる場合があるのです。
そうなった場合は抗生物質の薬を服用し、睡眠をしっかりとって体調を整えると腫れが落ち着きます。
それでも腫れが落ち着かない時は歯医者に受診しましょう。
根管内に細菌が増殖し、さらに歯周病も併発すると歯茎が腫れる場合があります。
何故なら歯周病の症状の一つに歯茎の腫れがあるからです。
歯周病が併発する原因は、歯ブラシ不足による磨き残しやその磨き残しが歯石になったものです。
この歯石には歯周病菌が沢山存在しており、歯を支えている周りの骨を溶かしてしまいます。
ですから、歯石になってしまうとセルフケアでの除去は不可能なので必ず歯医者で除去してもらいましょう。
さらに、根っこの先に膿が溜まる+歯周病が合わさると、腫れる・痛い以外の症状で歯がぐらぐら揺れる、硬いものが噛めないなどが挙げられます。
もし歯ブラシでしっかり磨いても腫れが落ち着かない場合は歯医者を受診しましょう!
3つ目の原因は、根管治療の失敗が挙げられます。
もちろん歯科医師はそんなことが無いように、日々努力しておりますが、根管治療とはとても複雑な治療です。
根っこが中でつながっていたり、根っこの先で枝分かれしていたりと、肉眼ではとてもむずかしい治療となっております。
そうすることで、知らず識らずの間に、歯に穴をあけてしまっていたりということがあります。
このような場合には痛みを伴う場合もあります。
このようなことから、失敗を避けるためには、根管治療に精通している根管治療専門医のもとで、精密根管治療を受けていただくことをおすすめ致します。
ポイント2 腫れたときの対処法について
【腫れたときの対処法は2つ】
腫れが生じたときの対処法は大きく2つあります。
1つ目は「すぐに歯医者に行く」ということです。
腫れの原因は実際に歯医者さんで診てもらわないとわからないことも多いです。
また、放置しておいたら良くないぐらい腫れることもあります。
ですので、腫れや痛みがある場合には、まず歯医者さんへ連絡を入れ、受診されることをおすすめします。
痛みが強い場合には、ロキソニンなどの痛み止めが効く可能性があります。
歯医者さんへ行けば、抗生物質などが処方されることもありますので、処方されたお薬はきちんと飲んで頂くことが大切です。
逆に、腫れが出たときにしてはいけないこともあります。
それは「冷やす」という行為です。
冷やすことにより、血流が低下してしまい、細菌と戦う免疫が到達しにくくなる可能性があるからです。
冷やしていいのか、良くないのかは場合によってもことなりますので、わからない場合は、こちらも歯医者さんを受診していただくことをおすすめ致します。
ポイント3 根管治療中の歯茎の腫れはいつまでつづくのか
腫れが続く期間には個人差があります。
何故なら腫れている原因によっては、「根管治療」や「歯周病治療」をしないと治らない場合が多いからです。そして、その時の体調によって腫れたり腫れなかったりと変化することもあります。
だから、「腫れをちゃんと治そう」と思うと根本的な原因を知り、その原因に対しての治療を行うことが治る近道です。
まとめ
今回は、「根管治療の腫れ」について、3つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「根管治療中の歯茎の腫れの原因について」ということ
2つ目のポイントは、「腫れたときの対処法について」ということ、
3つ目の要点は、「根管治療中の歯茎の腫れはいつまで続くのか」ということについてお話しました。
歯茎が腫れてしまった場合、自己判断するのではなく、しっかりと歯医者さんに確認を取ることがとても大切です。
その後の処置も歯科医師にしっかりと相談することが大切ですので、ぜひかかりつけの医院さんへご連絡くださいね。