根管治療の内容
Q.根管治療は終了するまでにどのような工程にどれくらいの期間がかかるのか?
根管治療は終了するまでにどのような工程にどれくらいの期間がかかるのか?2つのポイントで解説!
■ポイント1
根管治療の工程について
■ポイント2
根管治療の期間について
以上の2つのポイントを解説します。
ポイント1 根管治療の工程について
【抜髄治療と再治療とで少し異なる】
根管治療には、大きく2つの流れがあります。
①神経をとる「抜髄治療」
虫歯が大きく歯の神経が残せなかったり、歯をぶつけるなど外的な刺激が原因で、歯の神経が死んでしまっている場合に、神経を取る抜髄治療を行います。
抜髄治療の工程は、まず、虫歯や膿んでしまった神経を掻き出し、消毒・殺菌をした後、再度感染を起こさないように、神経をとった根管にお薬を詰めます。
②一度根管治療をした歯の根っこが、再度感染してしまった場合に行う、再根管治療
多くの場合は、根管治療後に銀歯などの被せものを入れていることがほとんどです。
ですので、根管治療を開始する際は、すでに入っている被せものや、中にある土台を外し、昔に詰めたお薬を取り、消毒・殺菌した後、薬を詰めるという工程で治療を進めます。
ポイント2 根管治療の期間について
【通常は2〜3回の治療回数がかかる】
根管治療の回数はおおよそ2〜3回程度必要です。
1週間に1回のペースで来ていただくと、2〜3週間の期間が必要ということになります。
根管治療では、被せものを外したり、消毒したり、お薬を詰めたりと、細かな作業をいくつも行うので、30分程度の治療時間であれば、1回で終わらせることが難しいことがあります。
特に、再治療の場合では、以前に詰めたお薬を外すという工程が必要となります。
ですので、外す作業にも時間を有します。
また、前歯に比べて奥歯は、根っこの本数も多くなります。
ですので、奥歯の方が前歯に比べて期間を有することも多いのです。
しかし、最近の根管治療のデータとしては、できる限り1回の治療で根管治療の全ての工程を終わらせてしまうと、治癒の結果もいいと言われています。
ただし、これだけの工程を行いますので、時間が必要です。
保険診療では時間の確保は難しい部分はありますが、アスヒカル歯科でも、精密根管治療はできる限り1回で治療を終えられるような工夫を行っております。
まとめ
根管治療には、大きく『抜髄治療』と『再治療』の2つに分けることができます。
どちらも、消毒をしたり、お薬を詰めることは同じですが、再治療の方が、被せものを外したり、以前に詰めたお薬を外すという工程が必要です。
根管治療も通常は2〜3回程度は治療回数が必要と言われています。
最近では、できる限り1回で治療を終えるということがいいというふうに言われだしています。
ぜひ、お時間を見つけて、丁寧な治療ができる精密根管治療をしていただくことを、おすすめいたします。