根管治療の機材・材料・薬剤
Q.根管治療に用いる機械とは?
根管治療に用いる機械 3つの種類について解説!
■種類その1
マイクロスコープ(顕微鏡)
■種類その2
CTレントゲン
■種類その3
根管長測定器
以上の3つの種類を解説します。
■種類その1 マイクロスコープ(顕微鏡)
【大きく拡大して見ることができる】
精密に根管治療をしていくために欠かせない、機械の1つが「マイクロスコープ」と呼ばれる顕微鏡です。
これを使用することで、24倍にまで拡大することができます。
では、なぜ拡大することが大切なのかというと、実際の歯の根っこの中はとても細く、0.13ミリが平均と言われるほどで、肉眼で治療するには手探り状態で困難だからです。
また、根っこの中というのは、先で枝分かれをしていたり、中でつながっていたりと、とても複雑なのです。
これを、手探りの状態状態でしても、根っこの先まできちんと治療をすることは難しいということも想像できますよね。
マイクロスコープを使用することで、根管の状態も見えることが出来、治療幅が大きく広がりました。
■機械その2 CTレントゲン
【歯を立体的に3D状態で見ることができる】
よく見るレントゲンは、一つの方向でしか見ることができませんので、ある程度の情報しか入手するのが難しいです。
CTで撮影されたものは、歯を立体的に360°の方向から見ることが出来るので、根っこの先がどの方向に、どれぐらい曲がっているのかということなどが分かります。
治療をしていく上でも、どの状態なのかが分かることで、安心して治療をすることができます。
■種類その3 根管長測定器
【根っこの長さを測ることができる】
根管治療で大切なことは、根っこの先までお薬を詰めることが大切です。
なぜなら、隙間が少しでもあることで、細菌が侵入し、再び感染してしまうからです。
隙間なく、先までお薬を入れるためには、根っこの長さがどのぐらいあるのか、お薬が根っこの先まで到達できたかを知っておく必要があります。
そのために必要な道具が、「根管長測定器」です。
この根管長測定器に、ファイルと呼ばれる道具を付けて、根っこの中に入れることで、根っこの長さがどのくらいあるのかということが、音を鳴らして教えてくれます。
そうすることで、きちんと根っこの先までお薬を詰めることができ、再感染のリスクを下げることに繋がります。
まとめ
根管治療を成功に導くためには、マイクロスコープやCT、根管長測定器などこういった機械があることが大切です。
これを使用することで、根管内部をみることができ、根っこの先まで治療をすることができるので、再発率も大きく下げることができます。
そして、ただ機械があるだけではなくて、それを使いこなせる、技術が何より大切です。
是非、こういったことも知っていただいた上で、治療を受けていただければと思います。