根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

根管治療解説動画 <一般の患者様 >

根管治療解説動画<>

一般の患者様

Q.「掌蹠膿疱症 原因は金属アレルギーだけではない」

今回は「掌蹠膿疱症 原因は金属アレルギーだけではない」ということについて、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
掌蹠嚢胞症の主な症状
 
■ポイント2
皮膚だけではなく骨に影響することも
 
■ポイント3
掌蹠嚢胞症の発症を抑えるためには歯科治療が大事
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 掌蹠嚢胞症の主な症状

掌蹠嚢胞症の主な症状の1つが、手や足に水膨れのような腫れがたくさんできてしまうというものです。
 
症状がひどく、足の裏に膿ができた場合には痛みで歩けなくなる方もおられるほど、重症化するととても怖い病気です。
「ガラスの上や画鋲の上を歩くようだ」と、実際に発症した患者様が語られています。

 


従来は、金属アレルギーがある人が発症しやすいと言われ続けてきましたが、最近の研究では、病巣扁桃や歯性病変が掌蹠嚢胞症との因果関係が深いと発表されました。
 
ある患者さんが、歯の根っこの先に病気があり「抜歯」を施したところ、掌蹠嚢胞症の症状が無くなったという症例があります。
 
この掌蹠嚢胞症は、日本人に非常に多く見受けられ、また、女性に発症することが多いとも言われています。

 


口腔内の状態が良いことが、こうした掌蹠嚢胞症の症状を抑えることにも繋がると言われていますので、痛みが無くとも病原体がある場合には治療されることを強くお勧めします。

 

ポイント2 皮膚だけではなく骨に影響することも

掌蹠嚢胞症は、先ほど皮膚に症状が出ると言いましたが、実は皮膚だけの症状ではありません。
骨にまで病状を侵してしまいます。
 
骨に症状が出た場合には、腕を挙げることができないことや、寝返りをすると激痛が走る、呼吸が苦しいということもあります。


他にも、くしゃみや咳をするのが恐怖でとお話しされる方もおられるようです。
骨に症状がある方も、口腔内の状態をよくすることで改善が見られたというデータもあります。
今掌蹠嚢胞症でお悩みの方も、今は症状はないが口腔内は治療しなければならない方など、歯医者さんでの治療はとても大切です。
 
ぜひ、重い症状になる前の治療を受けられることをお勧めします。

 

ポイント3 掌蹠嚢胞症の発症を抑えるためには歯科治療が大事

これまでは、掌蹠嚢胞症の症状についてお話ししてきましたが、次は歯科治療を行うことでの掌蹠嚢胞症の改善方法について解説していきます。
 
金属アレルギーとの関係は少ないとお話ししましたが、まったく無いわけではありません。
どちらにせよ、金属が口腔内にあるということは、体にとっても良いことではありません。


それは、金属は水分と触れ合うことで「銀イオン」という成分を排出します。
それが身体に充満することで、金属アレルギーになってしまうのです。

 


それが、掌蹠嚢胞の原因の一部にもなり得ますので、口腔内をメタルフリー(金属の無い状態)にすることがとても大切です。

 


それだけではなく、根管治療をきちんと行うことも、掌蹠嚢胞の改善の大きな手段になります。
根尖病変があることで、掌蹠嚢胞の症状を発症していたということが、最近の研究で有力な情報となってきました。

 


保険診療でも根管治療はありますが、どうしても限られた材料、機材でしか治療をすることができず、また学校で習う知識というものは、何十年も変わらない同じ知識を学ぶことがほとんどです。
 
しかしながら、根管内部は非常に複雑な形をしています。
 
そうすることで、治療をしても治りきらなかったり、再発を繰り返してしまいます。
 
精密根管治療や外科的根管では、根管の細部にまで治療を施し、再発も少なく治療を行います。
 
もし、掌蹠嚢胞症でお困りの方はこういった可能性も十分に考えられますので、根管治療専門医のいる歯科医院へご相談されることもおすすめします。
 
以上のように、歯科と掌蹠嚢胞の関連はとても大きいです。
定期的な健診を受けていただき、口腔内部を清潔に保つことはもちろん、治療が必要な場合の早期発見・早期治療も掌蹠嚢胞の発症を抑えるためにはとても大切なことです。

 


また、掌蹠嚢胞は誰しもがなり得るという病気です。
日頃のケアや予防に意識をぜひ向けていただければと思います。

 

まとめ

・掌蹠嚢胞は皮膚や骨を侵す病気
・掌蹠嚢胞が悪化すると歩けなくなったり、呼吸が苦しくなるなど生活にも影響が出る
・歯科金属の除去だけでなく、根管治療や歯周病治療、抜歯など病気を取り除くことで改善することがある