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一般の患者様

Q.抜歯をせずに歯を残す方法

「抜歯をせずに歯を残す方法」について5つのポイントで解説
 
■ポイント1
精密根管治療を行う
 
■ポイント2
歯冠長延長術を行う
 
■ポイント3
歯根端切除術を行う
 
■ポイント4
意図的再植術を行う
 
■ポイント5
エクストリュージョン治療(矯正治療)を行う
 

以上の5つのポイントについて解説します。

ポイント1 精密根管治療をする

まず始めに、精密根管治療についてです。
精密根管治療とは、マイクロスコープ(顕微鏡)やCTなどを活用した根管治療です。


マイクロスコープやCTがあることで、根っこの中の複雑な状態が分かり、再治療のリスクを抑えることができます。
 
実際の根っこの中というものはとても複雑です。
根管同士が繋がってしまっていたり、肉眼では見えない根管が存在したり、また根管の先で枝分かれしていることもあります。

 


しかしながら、歯科医師はイラストに写っている範囲でしか歯を見ることができず根管治療は言わば手探りで治療をしています。

 


「精密根管治療」では、この複雑な根っこを治療するにあたって、どのような形をしているのか、根っこの数がどれぐらいあるのかなどを、マイクロスコープやCTを使うことで分かります。
分かることで、感染している場所を見つけることができ、再治療の可能性をグンと下げることができます。
つまり、マイクロスコープやCTを活用することで、抜歯を回避できる可能性が広がるということです。
 
また、設備が整っているだけではいけません。
 
治療を行う歯科医師の技術と知識があることもとても大切です。

 


医療は日々進化し続けており、1年前に良いとされていたことが、1年後にはさらによくする方法が出ることもよくあります。
 
それを論文などからしっかりと知識を得て治療を行うことがとても大切です。
 
さらに、論文を読んで、機材が揃っているだけでもよくありません。
大切なことは、治療を行うための技術があることです。
 
複雑な根管の治療を行うためには、機材を使いこなすことが不可欠だからです。
 
ですので、根管治療を行う際には、こういった「精密根管治療」を受けていただくことをお勧めします。

 

ポイント2 歯冠長延長術を行う

精密根管治療をすることで多くの歯を残すことが可能ですが、それを行うだけではよくならない場合があります。
今からは、その精密根管治療以外の治療方法をお伝えしますね。
歯茎の下まで歯が割れていると、無理やり残して再治療になるか、抜歯になるかの選択が従来ではほとんどでしたが、実はある方法で治療が可能になりました。

 


歯茎を外科的に下に押し下げてあげることによって、歯茎の中に埋もれていた虫歯や病気が外に出てきて、取り除くことができ、抜歯をせずに歯を残せる可能性が増えました。
ただし、外科の治療になるので、一定程度の痛みや腫れを伴うことがあります。
ですが、痛み止めが効く程度の痛みですし、

 


1週間もすれば多くの場合、痛みは落ち着きます。
本来抜かなければいけない歯を、残せる可能性のある治療方法ですので、リスクはもちろんありますが、成功すれば長期的にご自身の歯で生活することができるので、必要な場合には歯冠長延長術の治療を受けていただくこともお勧めします。
アスヒカル歯科でも、歯間長延長術の治療は頻繁に行なっているので、質問などありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
ご自身の歯が残せるかどうかは、ご自身で見つけることは難しいです。
ですので、きちんと歯医者さんで診断してもらうことが大切です。

 

ポイント3 歯根端切除術を行う

根管治療をしても改善されない場合は、外科的根管処置を併用することで抜歯をせずに改善されるケースが多くあります。
その1つが「歯根端切除術」と呼ばれる治療方法です。

 


名前だけ聞くと、難しいなと感じられると思いますので、どのような治療なのかを説明していきますね。

 


まず普段の根っこの治療というものは、歯の上から治療を行います。


このように歯の上から死んでしまった神経をとったり、消毒やお薬を詰めるという流れで行います。
しかし、長年治療を受けずに放置をしていたりすると、根管治療をしようとしても根っこがいたはずの空洞が硬く詰まってしまい治療が根っこの先までできないことがあります。
また、根っこの先の膿がなくならずい続けてしまい、痛みや、歯を支える骨を溶かしてしまいます。
そうなると、単なる根管治療だけでは、改善することが難しくなります。
そこで、根っこの先から悪い病原菌(膿)を取り出して、お薬をつめてあげるという方法が「歯根端切除術」と呼ばれるものです。

 


治療の流れとしては、歯茎をめくり、膿が溜まっているところの覆われた骨を削ります。
その後、根っこの先に詰まった、肉芽や嚢胞と呼ばれるような悪さをしている原因を取り除き、お薬を根っこの先から詰めて、骨が再生してくるかを見るという治療方法です。
こうすることで、根っこの先にいた膿も取り除くことができ、より歯の寿命を伸ばすことができます。
痛みについては、もちろん外科治療ですので、多少の痛みと腫れがありますが、この治療も歯冠長延長術と同様に、1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
痛みがある場合には、痛み止めを飲むことで痛みなどの炎症を抑えることができます。

 


しかし、この方法はよく見える前歯には向いていますが、奥歯は見えづらいということで、治療をするのはかなり難しいです。
ですので、奥歯では適応はあまりされません。
また、この治療方法を取り入れている歯医者さんもあれば、そうでない歯医者さんもある治療方法ですので、事前に確認を取るということが大切です。

 

ポイント4 意図的再植術を行う

先ほどのお話しで、「奥歯は治療できないの?」と思われたのではないでしょうか。
奥歯は奥歯の方法を使えば治療することができ、歯の寿命を少しでも伸ばすことが可能です。

 


奥歯の場合も、前歯と同じで、長年治療を受けずに放置をしていたりすると、根管治療をしようとしても根っこがいたはずの空洞が硬く詰まってしまい、根管治療をしても改善されない場合があります。
また、根っこの先の膿がなくならずい続けてしまい、痛みや、歯を支える骨を溶かし続けてしまう場合もあるのです。
奥歯の場合も根っこの先からお薬を詰める処置はしますが、前歯のように歯茎をめくって治療をするのではなく、「1度歯を抜いて、悪い部分を取り除き、また元に戻して固定をする」という方法があります。

 




奥歯の根っこの形は【樋状根】という形をしている人もいて、樋状根は根っこの治療しても再発を繰り返したり、改善しない場合が多く、そう言った時に意図的再植が最適とされています。

 


こうすることで、根っこの先の膿も取り除くことができ、抜歯を回避することができます。
ただ、抜くときに歯が割れてしまうなどのリスクがあります。
痛みに関しては1週間程度で落ち着いてくることがほとんどです。
ポイントは、一度歯を抜いていますので、そこの部分で物を噛まないということがとても大切です。
特に、硬いものなどを治療したところで噛んでしまうと、せっかくよくなっていたとしても、歯が揺れ出したりして、抜け落ちてしまう可能性もあるからです。
歯科医師の確認が取れるまでは、噛まないように注意しましょう。
こちらの「意図的再植術」もかなり難易度の高い治療方法です。
どの歯科医院でも行っている治療ではなく、治療を行っていたとしても精密に治療をやり遂げるにはかなりの技術が必要です。
ぜひ、ホームページなどで確認していただき、納得してから治療を受けられることをお勧めします。

 

ポイント5 エクストリュージョン治療(矯正治療)を行う

実は外科処置以外にも、矯正治療を用いた治療を行うことで歯を残せる可能性がある場合があります。
虫歯が歯茎よりも下にできてしまっていたり、歯の上の部分の欠けができた場合などに適応される治療方法で、歯を引っ張り出す治療方法です。


矯正治療と書いてありますが、よく知られている全ての歯に装置をつける治療方法ではなく、引っ張り出したい歯にのみ針金とゴムを使って引っ張り出してくる治療方法です。
上記にもありましたが、従来は歯が割れたり、虫歯が歯茎よりもしたで進んでいる場合は抜歯になっていましたが、歯を引っ張り出してあげることで歯を残せる可能性が広がりました。
しかし、この方法も全ての歯医者さんで行われているわけではありませんので、事前に確認を取ることをオススメいたします。
このエクストリュージョン治療は、単体で行われることは少なく、歯冠長延長術とともに治療されることが多いですので、どちらの治療も行っているかの確認を取ることが大切です。

 

まとめ

・抜歯回避のためにできることは5つ
・CTやマイクロスコープを用いた精密根管治療を行う
・外科的に治療をし残す方法と、矯正を用いた方法で抜歯回避が可能
・治療を行っているか、行っていないかは歯科医院によっても異なるため、事前の確認が必要