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一般の患者様

Q.根管治療の期間に差が出る原因

今回は「根管治療の期間に差が出る原因」について、4つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
神経の通り道が枝分かれしている
 
■ポイント2
根っこの中の管が硬く通り道が塞がっている
 
■ポイント3
見落とされがちな根管を見つけるために時間がかかる
 
■ポイント4
根っこの先が曲がっている
 

以上の4つのポイントについて解説します。

ポイント1 神経の通り道が枝分かれしている


神経の通っている管が先で枝分かれをして迷路のようになっていることがあり、治療期間を有してしまうことがあります。
なぜなら、枝のように分かれているところを全て消毒するということが難しいからです。
もし消毒が行き届いていないと、根管治療の再発にもつながります。

 


細く、複数にもなっている根管に、消毒液を流し込み殺菌することは難しいですよね。
ですので、神経の通り道が枝分かれしていると、治療期間が平均よりも長く必要になります。

 

ポイント2 腫れはいつまでつづくのかについて


根っこの中の管が硬くなり、通り道が塞がってしまっていることがあります。


こちらのレントゲン画像を見てみましょう。
黄色い矢印の歯には黒い線が見えますよね?
これが神経の通り道です。
この通り道がはっきりとわかる場合は治療もしやすいですが、硬く塞がってしまっている場合の治療は大変です!
塞がっていても病気ができていなければ、治療をしなくていいこともあります。
しかし、病気ができている場合は治療が必要です。
もちろん、治療期間は通常よりかかることも分かりますよね。
「塞がっているのに治療ができるの?」
このような思いをされたのではないでしょうか。
実は、術式次第でこの塞がってしまった管を開けられることもあります。
また例え開けられなかったとしても開くところまでしっかりと掃除をしてあげると62.5%の確率で良くなることがデータにも出ています。
それでも難しく、病気が無くならない場合は外科処置をすることで病気を取り除けることもあります。
いずれにせよ、塞がってしまい病気ができている根管を治療するには、期間も通常より長く必要となります。

 

ポイント3 見落とされがちな根管を見つけるために時間がかかる


患者さんによっては見落とされがちな根管が潜んでいる場合があります。
特に上の奥歯において、今までは「3本の根管でできている」というのは歯医者業界では一般的でした。
しかし、もう1つの根管があることがとても多いということが最近の研究で明らかになってきました。
ですが、その根管は非常に細く肉眼で見ることは困難なために、歯科医師に気づかれずそのまま見過ごされてしまっていることもこれまでは多かったのです。
最近では、C T撮影が可能になったり、マイクロスコープを使うことで発見されることも多くなり、この4つ目の根管の治療が重要視されるようになりました。
もし、この根管の発見がされないと、その根管が原因で再治療になる頻度も高かったという結果も出ています。
これほど見つけにくい根管であり、見つかった後も他の根管と同様に消毒をしていかなくてはならないので、治療期間も通常より必要になります。

 

ポイント4 根っこの先が曲がっている


レントゲン写真のように、根っこの先がクイーンとまがった根っこの場合もあり、曲がった根っこも治療が難しく、治療期間に差が出る原因とされています。

 

まとめ

・根管治療というものは形が様々な場合が多数存在する
・根っこの先が枝分かれしていると期間が長くかかる
・根っこの中の管が硬く通り道が塞がっていると期間が長くかかる
・見落とされがちな根管が潜んでいると期間が長くかかる
・根っこの先が曲がっていると期間が長くかかる