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一般の患者様

Q.歯の神経を取ると起こり得ること

今回は「歯の神経を取ると起こり得ること」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
歯の神経を取ると起こること
 
■ポイント2
歯の神経を取らないために大切なこと
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯の神経を取ると起こること


抜髄で歯の神経をとった後、「その歯はどうなるのか」について説明したいと思います。
抜髄した歯は、元々の自分の歯と比較して割れやすくなります。
特に力のかかる奥歯は、割れてしまうと抜歯になるリスクが高くなるので、
歯が割れるリスクを下げるためにも、図のような被せ物にします。
 
被せ物をせずに放置したり、樹脂や小さな金属で詰める治療を行なった場合は、
被せ物をした場合よりも6倍も歯が割れるリスクが上がります。
つまり、抜歯になるリスクが何倍も膨れ上がるのです。
 
ですので、抜髄治療で痛みが消えた!としても、そこで治療を中断してはいけません!
途中で治療をやめてしまった場合は、再治療が必要になります。
そうすると、歯に大きな負担がかかることで、歯の寿命が短くなります。
最後まで、治療に通うことが最も大切です!

 

ポイント2 歯の神経を取らないために大切なこと

歯の神経を取らないために、日頃から気をつけるべきポイントについて解説していきます。
1つめは、「虫歯にならないようにする」ということです。
 
最も理想的な方法は「虫歯にならないようにする」ことです。
もちろん、しっかりと歯みがきをすることは大切です。
しかし、最も大切なことがあります。それは「食生活」です。
特に、甘い飲み物をチビチビと長時間に渡って飲むこと、寝る前に飲食をすることは虫歯の発生に直結します。
ですので、そういった行為を控えることが、虫歯を作りにくくし、抜髄治療を避けることができます。
 
2つ目は、「虫歯を早期発見すること」です。
 
どんなに気を付けていても、生まれつきの唾液や歯の性質で虫歯になりやすい方もいらっしゃいます。
ですので、定期検診に通院し「虫歯が出来ても、小さい虫歯のうちに発見して治療する」ことで、神経の治療を回避することができます。
「痛くなってから歯医者にいく」という方は、神経の治療が必要になる可能性が高くなります。
歯医者に定期検診に通う方は、近年、非常に増加しています。
 
定期検診の経験がない方は、是非、お近くの歯医者にて検診をしてもらいましょう。

まとめ

・歯の神経を取ると「歯が割れてしまう」リスクが上がる
・歯の神経を取らないためには、できる限り虫歯を作らない、そして虫歯ができても早期発見することが大切