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根管治療の内容

Q.根管治療の重要な要素である膿について徹底解説!

根管治療で貼薬について2つの特徴
 
■その1
「膿が出るの(排膿)は歯医者の失敗が原因か?
 
■その2
「根の中の膿が止まらない時は、歯医者が原因か?歯が原因か?」
 
■その3
「歯茎が腫れている場合でも、切って膿も出ない時がある」
 
■その4
「膿の匂いがする時は、歯茎のニキビを探せ」
 
■その5
「膿を無くしたいなら、精密根管治療が最短で成功率も高い」
 
■その6
「レベチ!専門医が行う精密根管治療」
 
■その7
「精密根管治療で治らない場合は、歯根端切除術!」
 
■その8
「歯根端切除術ができない場所には、意図的再植術!」
 
以上の8つのポイントで解説していきます。

その1 「膿が出るの(排膿)は歯医者の失敗が原因か?」

【失敗ではなく、根管治療の限界】

 

よく根っこの治療をした歯が、後になって膿が出てきており、歯医者が失敗したのではないかと、思われがちですが、実際には根っこのそもそもの状態が悪かったり、治療している歯自体が見えづらく、治療に原因があるため、膿が出てくるのです。 
歯の根っこというものは、レントゲンで見るとまっすぐに生えていそうに見えますが、実際には、中でトンネルのようにつながっていたり、先で枝分かれしていたりととても複雑です。
 
こんなにも根っこの先は複雑ですが、実際の治療で歯科医師が見えている範囲は、イラストのようにごく僅かしかみえていません。
 
つまり、ほとんど手探りの状態で治療をしているのです。
手探りの治療ですので、根っこの先に膿が溜まっていたとしても、治療が行き届かず治療中でも膿が出てきてしまったり、治療をすすめる時間もそれだけかかってしまうのです。
また、歯の状態が悪い場合も、良くなるまでに時間を有しますので、膿がでることがありますが、こちらも歯医者の失敗ではなく、手探りの根管治療治療の限界ということが言えます。

その2 「根の中の膿が止まらない時は、歯医者が原因か?歯が原因か?」

【歯が原因!歯の状態が悪い限り、膿は出てくる】

膿が出続けるということは、歯医者の問題ではなく、歯の状態に問題があることが原因です。
根管治療と言っても、根っこの形や、根っこの中にある細菌の種類は様々です。治療をすることで、すぐに良くなる場合もあれば、なかなか治らない場合もあります。
膿が出続けるということは、それだけ歯の状態が悪く、治療をするのに時間がかかってしまうということです。

 

その3 「歯茎が腫れている場合でも、切って膿も出ない時がある」

【膿が骨の中にいる状態だと、歯茎を切っても膿は出てこない】
歯茎から膿が出てくるまでには、過程があります。

歯の先で膿が溜まり、歯の周りの骨を突き抜けて、歯茎をやぶり、膿を出します。
ですので、膿が骨を突き破る前であれば、顔や歯茎が腫れているように思っていても、膿が出てこないことがあります。
これを『骨内期』と言ったりします。
そして、この時期が歯茎などの痛みが強く感じられるときです。
 
ただし、この時期がどうかというのは、目で見ただけでは判断するのが難しいのです。
痛みや腫れがある場合は、必ず歯医者さんへ連絡し、相談することをおすすめします。

 

その4 「膿の匂いがする時は、歯茎のニキビを探せ」

【匂いの原因は歯茎にできるニキビが原因!】
歯茎から膿が出てくるまでには、過程があります。

写真のように、歯茎にニキビができたことはありませんか?
歯の根っこの先で膿がたまり、たくさんたまると歯茎を突き破って、膿を外に出そうとします。
外に膿を出すと、歯茎にニキビができるのです。
このニキビは膿の出口です。
ですので、そこから匂いがすることがあります。
このように、歯茎にニキビができた時は、歯医者さんに行くことをおすすめします。

 

その5 「膿を無くしたいなら、精密根管治療が最短で成功率も高い」

【マイクロスコープやCTを使用する!】
 
前半でもお話しましたが、根管治療を手探りでするには限界があります。
それは、歯の状態が細かく見えないからです。
「精密根管治療」という言葉をご存知でしょうか?


精密根管治療とは、マイクロスコープと呼ばれる顕微鏡や立体的に見ることのできるCTを使用することで、根っこの複雑な状態を確認することができたり、治療している歯を30倍にも拡大して見ることができるので、治療のスピードも上がりますし、成功率も高くなります。
根管治療で大事なことは、まず根っこが見える、状態を知るということが大切です。
根管治療を受けられるのであれば、「精密根管治療」を受けていただくことをおすすめします。

 

その6 「レベチ!専門医が行う精密根管治療」

【根管治療をするなら、根管治療専門医へ】

先程お伝えをしましたが、精密根管治療をするには、マイクロスコープやCTを使用することが大切です。
ただし、この機械がただあれば治療ができるというわけではありません。
この機械を使いこなし、根管治療についての知識があり、複雑な根っこの治療をすることができることがもっと大切です。
お医者さんでも、外科医や皮膚科医などがあるように、歯医者でも「根管治療専門医」という者がいます。
根管治療で悩まれている、次から根管治療が必要という方には、ぜひ根管治療専門医での治療を受けていただくことをおすすめします。

 

その7 「精密根管治療で治らない場合は、歯根端切除術!」

【根っこの先から膿を取り除く方法】
 
精密根管治療をしたからと言って、100パーセント治るというものではありません。
歯の悪い状態が長かったり、根っこの先にある膿の細菌の種類によっては、根管治療をしただけでは良くならないこともあります。
良くならないからといって、このまますぐに抜歯をするのではありません。
精密根管治療をしても難しい場合は「歯根端切除術」という治療に移行します。

この治療方法は、根っこの先から悪い病原菌(膿)を取り出して、お薬をつめてあげるという方法です。
こうすることで、根っこの先にいた膿も取り除くことができ、より歯の寿命を伸ばすことができます。
しかし、この方法はよく見える前歯には向いていますが、奥歯は見えづらいということで、治療をするのはかなり難しいです。
ですので、奥歯では適応はあまりされません。
 
また、この治療方法を取り入れている歯医者さんもあれば、そうでない歯医者さんもある治療方法ですので、事前に確認を取るということが大切です。

 

その8 「歯根端切除術ができない場所には、意図的再植術!」

【一度歯を抜いてから、膿を取り除き歯をもとの位置にもどす方法】
 
歯根端切除術はよく見える場所には適しますが、1番奥歯の歯になると、見ること自体が難しく、治療自体が困難です。
そんな時は、意図的再植術を行います。

奥歯の場合も根っこの先からお薬を詰める処置はしますが、前歯のように歯茎をめくって治療をするのではなく、「1度歯を抜いて、悪い部分を取り除き、また元に戻して固定をする」という方法をとります。
こうすることで、根っこの先の膿も取り除くことができ、抜歯を回避することができます。
 
この治療方法自体も難しいですので、根管治療専門医のいる歯医者さんでご相談されることをおすすめします。
 
まとめ
膿が出続けることは、歯医者さんが失敗したわけではなく、根管治療を手探りでするには限界があります。
治療に困っている、何度治療をしても良くならない、こんな時は精密根管治療を受けられることをおすすめします。
また、精密根管治療だけでは治りきらないこともあり、そんな時は、すぐに抜歯をしてしまうのではなく、歯根端切除術や意図的再植術を行うことで、歯を残せる可能性が高まります。
まずは、根管治療専門医へご相談いただき、しっかりとした治療をすることをおすすめします。