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一般の患者様

Q.根管治療時の臭いがある時、放置してはいけない理由

今回は「根管治療時の臭いがある時、放置してはいけない理由」について、2つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
臭いを放置してはいけない理由について
 
■ポイント2
臭いの原因の1つとなるお薬について
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 臭いを放置してはいけない理由について

ではまず、根管治療中に臭いがある場合に放置をしてはいけない理由について解説します。
 
臭いがあるのに放置をしてはいけない理由はいくつかありますが、1つめ仮蓋が欠けて薬がもれている場合です。


仮蓋が欠けている場合、歯の中に入れた薬が漏れて臭いがするのと同時に歯の中に細菌が入り、いつまでも歯の中が感染し続けることになります。
この状態を放置していると、前回の治療の効果がなく、同じ治療を繰り返す必要があります。
ですので、薬の臭いがした時はすぐ歯医者に行きましょう!
 
次に考えられることは、歯茎に腫れができて膿が出ている場合です。


原因は歯の根っこの中にいる細菌なので、根管治療が必要です。
治療せず放置すると、歯の根っこの中で細菌が増え、根っこの先で炎症が起こり痛みが出たり、根っこの周りの顎の骨を溶かし最悪の場合、抜歯となります。
必ず治療が必要なので、今すぐ歯医者に行きましょう!

 

ポイント2 臭いの原因の1つとなるお薬について

根管治療では、様々な薬品を使用します。
日本で使われているお薬の多くは、臭いがきついものも多くあり、実は欧米では使われていません。


では、なぜこのようなお薬が欧米では使われていないのでしょうか?
これについて解説していきます。
 
お薬には「ホルマリン系」と「水酸化カルシウム」の2種類があります。
FCやペリオドンという薬は「ホルマリン系」と呼ばれる消毒薬ですが、歯の周りの組織に悪影響を与えることがわかっており、他の先進国では使用されていないのです。
また、水酸化カルシウムという消毒薬は、殺菌するために強いアルカリ性を示します。通常の使用では問題ありませんが、歯の根の先から多量に漏れ出た場合は、周囲の組織にダメージを与えて長期的に違和感が継続する要因となります。
 
この様なリスクを避ける為、可能な限り消毒薬を使用せず「洗浄薬を大量に使用し、可能な限り殺菌する」ことが大切とされています。

 

まとめ

・仮蓋がかけて薬剤が漏れて臭いがしている
・歯茎に出来物ができ、膿が出て臭いがしている
・臭いがある場合は我慢せずに、すぐに歯医者さんへいくことが大事
・日本で多く使われているホルマリン系や水酸化カルシウムのお薬は欧米ではあまり使われていない