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一般の患者様

Q.根管治療での出血の原因

「根管治療での出血の原因」について2つのポイントで詳しく解説!
 
■ポイント1
歯の周り(歯茎)からの出血の原因は2種類
 
■ポイント2
治療でできた歯茎の傷について
 

以上の2つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯の周り(歯茎)からの出血の原因は2種類


歯の周り(歯茎)からの出血の原因には以下の2つがあります。


1つ目は、歯茎の腫れからの出血です。
深い虫歯や、以前根管治療を受けたが細菌が歯の根っこの中に残っていると、細菌がどんどん歯の中で増え、やがて根っこの先で炎症が起こります。
細菌が増え続けると、根っこの先で炎症を起こし、やがて逃げ道を作り歯茎が腫れ、出血や排膿が起こります。
ですので、原因は根っこの中の「細菌」なのです。
細菌が原因なので歯の根っこの中をキレイにする「根管治療」をすることにより、根っこの先の炎症、歯茎の腫れを治し、出血を止めることができます。


2つ目は治療に伴い、歯茎にできた傷からの出血です。
これは、
・麻酔の針
・根管治療をする際に使用するラバーダムのクランプ
による歯茎の傷です。
ラバーダムとは根管治療に必須の器具で、ゴムのシートを使用します。


唾液には細菌が含まれているので、根っこの中に入ると、感染を起こす可能性があります。また、再治療の原因となります。
そして、根管治療で使用する洗浄液は、刺激が強いものを使用します。
ラバーダムは歯の中に唾液が入ること、洗浄液が漏れることを防ぐために使用します。
このラバーダムのゴムシートを歯に引っ掛ける金属の輪っかのことを「クランプ」といいます。
クランプの先が歯茎に刺さると出血が起こります。
これは歯茎に傷ができて起こる出血なので、特に治療の必要はありません。
治療後1〜2 日は歯茎に違和感があることがありますが、出血は治療当日には止まります。

 

ポイント2 治療でできた歯茎の傷について

麻酔の針やラバーダムのクランプでできた歯茎の傷からの出血は自然に治ります。単なる傷なので、違和感が出ることはありますが1〜2日で治りますので、そのまま様子をみましょう。
特別、治療の必要はありませんが、痛みがあれば痛み止めを飲んで様子を見てみましょう。
しかしながら、痛み止めを飲んでも痛みが消えずに1週間近く痛みが続く場合には、他のことが原因で痛みが出ている可能性もあるので、続くようであれば歯医者さんへの受診をお勧めします。

 

まとめ

・歯茎からの出血の原因は大きく2つ!
・虫歯などの細菌が増殖したことにより感染炎症が強く腫れる
・麻酔やラバーダムの治療後の傷口による痛みである
・痛みは通常2〜3日で落ち着く
・痛みが続く場合には歯科医院への受診をお勧め