緊急時
Q.根管治療で出血が止まらない時の対処方法とは?
2つのポイント
■ポイントその1
しっかりと治療が進んでいる場合は大丈夫
■ポイントその2
出血は止めてから最終の薬を入れてもらう
以上の項目を解説致します。
ポイントその1 しっかりと治療が進んでいる場合は大丈夫
【血液は、根の周囲の骨を治癒させる成分が詰まっている】
マイクロスコープを使用して根管治療を行っていると、しっかりと根の中はキレイになっているのに出血が止まらないことがあります。
これは、出血しやすくなっている根の周りの組織を、治療器具で触ることが原因。
血液には、様々な成長因子と呼ばれる物質が含まれており、根の病気で失われた骨を回復させる役目があります。
逆に根の周囲の血流が悪い場合は、治りが悪くなります。
よって「出血=悪」ではないので、ご安心ください。
ポイントその2 出血は止めてから最終の薬を入れてもらう
【出血を止める方法】
出血がある状態で、最終的な薬を入れるとしっかりと固まらない、また、その部分に細菌が繁殖し、将来的に根の病気が再発する可能性が高くなります。
根の先の出血を、お薬を使用ししっかりと止血した状態で最終的な薬を入れることが望ましいと言えます。
まとめ
根管治療中の出血は悪いものではありません。
十分に内部をキレイにし、止血してから最終的なお薬を詰めることが大切になります。
しかし、患者さんに何か行動が必要なことはなく、しっかりとした知識を持った歯科医師が適切に治療する必要があります。