根管治療の内容
Q.歯にヒビがある場合の最新の根管治療の手法について
歯にヒビがある場合の最新の根管治療の手法 2つのポイントを解説!
■ポイント1
バイオセラミックと呼ばれる薬剤でヒビを埋める
■ポイント2
基本的には歯にヒビが大きくある場合は抜歯になる
ポイント1 歯にヒビがある場合の最新の根管治療の手法について
【充分なエビデンスはない】
最近の最新情報によると、バイオセラミックと呼ばれる薬剤を、ヒビの部分に付けることで、歯を保存できるかもしれないと言われてきました。
ただし、まだ症例がたくさんあるわけではなく、充分なエビデンスがありませんので、本当にこれで歯を保存できるといった確証はありません。
また、バイオセラミックと呼ばれる薬剤は、どこの医院さんでもあるというものではなく、ものによっては海外から取り寄せるものもありますので、全ての医院さんで出来るものでもありません。
根管治療専門医に相談していただくことが一番だと思いますが、今はその専門家の中でも意見が様々ある段階ですので、そのような治療ができるかどうかはわからないのが現状です。
ポイント2 基本的には歯にヒビが大きくある場合は抜歯になる
【ヒビを全て隙間なく埋めることは難しい】
歯にヒビがある場合の治療方法は基本的には「抜歯」です。
なぜなら、歯茎に埋もれている部分のヒビを埋めようとしても、歯茎の中には水分があり、薬剤自体が付きにくかったり、そもそも歯の奥の方にヒビがあっても、そこを見ること自体も難しく、全て隙間なく埋めるということが難しいからです。
つまり、たとえ埋められたとしても、少しの隙間で細菌が入り感染してしまえば、治療をするために更に歯を削らなくてはいけないので、今度こそ抜歯となってしまいます。
その歯に費用と時間をかけるよりは、ヒビがある場合は次の一手を考えてあげることが有効なのではと考えます。
まとめ
確証はありませんが、バイオセラミックと呼ばれる薬剤を使用することで、ヒビを埋めることが可能かもしれないということが最新の情報です。
ただし、今の段階ではヒビが大きく入っている場合は抜歯をすることをおすすめします。