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根管治療の機材・材料・薬剤

Q.詰め物の種類について歯科医師が徹底解説

今回は「根管治療で使用する詰め物の種類」について、3つのポイントで詳しくお話しします。
 
■ポイント1
詰め物の種類は大きく2種類ある
 
■ポイント2
仮蓋のポイント
 
■ポイント3
根管充填材のポイント
 
以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 詰め物の種類は大きく2種類ある

 



 

根管治療における「詰め物」とは「仮蓋」と「根管充填材」の2種類あります!
通常根管治療は2〜3回治療回数が必要です。


根管治療では、こちらの図の①〜④までを2〜3回かけて治療を行いますが、
「仮蓋」は次回の治療まで歯に開けた穴を埋める材料
「根管充填剤」は根っこの中に最後に詰める材料として使用する材料(詰め物)です。
つまり、仮蓋の役割と根管充填の2種類の詰め物があることになります。

 

ポイント2 仮蓋のポイント

 


「仮蓋」とは根管治療期間中に次の治療までの間、歯にあけた穴の部分を封鎖する「仮」の「詰め物」です。
根管治療は歯を大きく削り歯の中から根っこの管をキレイにする治療のことです。
根管治療では、通常2〜3回ほど治療回数がかかるのでその間「仮蓋」で穴を塞いでおきます。
次の治療で仮蓋を取って治療するので「仮蓋(仮の詰め物)」といいます。
ですので、この大きく削った穴を次の治療まで塞ぐ「詰め物」が「仮蓋」です。
仮蓋を詰める理由は、「次の治療までの間、歯の中に細菌が入るのを防止するため」です。
根管治療期間中は歯に大きく穴が空いています。
この削った穴をそのままにしておくと細菌が中に入り、歯の根っこに感染していきます。
根管治療をして歯の根っこの中がキレイになっても仮蓋をせず穴が空いた状態にしておくと、次の治療までの間に細菌が入りいつまでも治療を終えることができません。
ですので、仮蓋をし、次の治療までの間、細菌が歯の中に入るのを防止する必要があり、とても大切なものとなります。

 

ポイント3 根管充填材のポイント


「根管充填剤」とは歯の根っこの中を封鎖する「詰め物」です。
歯の根っこの中には本来「歯の神経」が入っているのですが、根管治療を受けた歯の根っこの中には神経はなく、歯の根っこの管は空洞になっています。
この空洞に入れる詰め物を「根管(歯の根っこ)充填材(詰め物)」といいます。

 


根管充填材を入れる理由は3つです。
歯の根っこの中を封鎖し、細菌が入ってこないようにするため、歯の根っこの中に残った細菌が増えないようにスピースを埋めるため、そして、治療した根っこを破折から守るという役割があります。
 
この詰め物もとても大切なもので、根管治療には欠かせない工程です。

 

まとめ

・詰め物の種類は大きく2種類!仮蓋をするものと、根管充填をする2つの目的がある
・仮蓋をすることで、次の治療までに細菌感染を防ぐ
・根管充填では、治療後に感染をできる限りさせないためや、細菌の増殖を防いだり、歯を割れにくくする目的がある